〔レポート〕今年は県内外から15名が受講「令和5年度JCF公認第3級自転車審判講習会」(松本市)開催。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

「令和5年度JCF公認第3級自転車審判講習会」開催。

 

 

 いよいよ当サイトにとっての今シーズンがスタートして

とにかく忙しくてHPが更新出来ずに申し訳ありません。

いま結構頑張っているので、今シーズンの長野県は色々な

新しいこと・新しいモノを目にする機会が増えるかと思います。

 

さて、先週の2月18日㈰ですが

松本工業高校同窓会館にて

恒例の「JCF第3級審判員講習会」が行われ

県内から15名の方が、今年度の長野県開催の

審判講習を受講し、ライセンスを取得しました!

(県外から3名、女性の方は1名)

 

 

本年のレポートは下記をご覧ください。

 

 

本年ですが、自分が高校自転車の件で途中で一時退席してしまい
完全な講習内容がレポートできず申し訳ありません。

 

〔令和5年度審判講習会募集要項〕

 

 

 

講義の様子

 

 

本年の特徴としては、例年どおり

現役選手・OB・愛好家の皆さんを始め

長野県内の競技開催自治体の方

サイクリングイベント主催の方、

自転車施設を主催されている方など

イベント運営に携わられている皆さんに

声をかけさせて頂き、受講頂きました。

 

 

本年度の講師は、お馴染みの

田中比呂喜(長野/JCF1級審判員)に加え、

昨年度新たにJCF1級審判員試験に合格した

伊藤将史(長野/JCF1級審判員)が

初の3級講習会の講師を務めました。

 

 

講習内容は、国際・国内自転車関連組織に

関する説明のほか、自転車競技についての説明

審判総論のほか、ロード・トラック競技に関する講習が行われた。

 

 

例年11月・12月に行われる3級審判だが
今年度は12月に2級審判講習会が長野県開催となったため

年をまたいで2月に開催となった。また美鈴湖競技場が冬季営業のため
今年も松本工業高校の同窓会館で行われた。

 

長野県の審判員として県内外の各大会で活躍するほか
JBCF(実業団主催大会)でも活躍する
伊藤将司審判員(長野/JCF1級審判員)
今季から正式に長野県開催審判講習会の講師を行う。

午前中は主にロードレースに関する講義が行われた。
スライドを使い、ロードレースの車列の説明を行う伊藤審判員。

 

検車の際の寸法の計測方法を解説する
伊藤・田中両審判員と、伊東清郎審判委員長。

午後は田中審判員によるトラック競技に関する講義が行われた。

 

競技場に関する講義を行う田中審判員。
午後はトラック競技の講習が行われたあと
試験が行われ無事に15名全員が合格してJCF3級ライセンスを取得。
今シーズンから県内の大会で審判としての活躍が期待される。

 

 

講義内容

 

 

 今年ですが、本当に申し訳ないのですが

急遽、高校自転車関連のことで一時席を離れなければならず

講義内容が今年は途中までとなっています。

申し訳ありません。

 

 

令和5年度JCF公認第3級審判員講習会長野会場

 

・審判長挨拶(審判委員長:伊藤清郎より)
・講師挨拶

 

〔午前の部〕
  講師:
伊藤将司 JCF公認1級審判員

 

◇連盟組織について。
UCI→アジア連盟→JCF→都道府県連盟
※実業団(JBCF)、学連、高体連、日本プロ連盟

◇審判員規定・競技者のカテゴリー
・審判員とは
・審判の有効期限
・審判員の定年について(70歳定年制)
 ※サポートライセンス(Sライセンス)
・審判の競技適用範囲
・審判の等級と職務範囲について。
・パラサイクル審判について。
・ライセンスの携帯について
・アテンダントライセンスについて。
・選手の年齢区分について。(その年に達する年齢/早生まれの選手は一つ下)

◇制裁・ドーピングコントロール
・罰則について(警告・降格・失格)
・JADA(アンチドーピング機構)について。
・ドーピングは選手・コーチ・審判(ライセンス所有者)に適応される。
・検査は随時、随所で通告なしで実施できる。

◇競技役員の任務
・コミッセールパネルの役割
・審判用語、レース用語
・コミュニケの見かた
・競技役員の仕事について。
・チーフコミッセールの仕事について
・レースセクレタリの仕事について。
・判定員(ジャッジレフリー)の仕事について
・スターターの仕事について。
・決審(フィニッシュジャッジ)の仕事について。
・タイムキーパーの仕事について。
・アッシャー(招集役員)の仕事について。
・検車員の仕事について。
・周回管理の仕事について。
・打鐘係の仕事について。
・IDチェック
・アナウンサー通告係。
・コーナージャッジについて。
・ホルダー(発走機)の仕事
・バイク審判員(エスコートバイク)
・ニュートラルカーコミッセール。
・ピットコミッセール
・サグワゴンコミッセール

◇競技大会の開催および準備
・テクニカルガイドについて。
・コミッセールの指名について。

◇自転車および
・機材のルールについて
・改造の禁止
・UCI機材認可について。
・車体の基本ルール
・自転車に対して人間の優位性について。
・全長・全幅・重さについて。
・ハンドルの形状について。
・ハンドルの変則バーの傾き10度。
・ホイールについて。
・ギア比について。

◇競技者の装備
・ウエアに関する規定について
・袖付き・短パンで行う。
・ヘルメット着用義務。
・ソックスに関する規制。
・シューズカバーについて。
・チームジャージの登録
・ゼッケンの加工の禁止
・ゼッケンの枚数について
・ナショナルチャンピオンジャージについて。

◇ロードレース
・ロードレースの審判員/競技役員
・ロードレース開催の流れ
・セーフティーマネージャーについて
・技術代表(テクニカルデディゲート)
・罰則について(出走サイン/フレームゼッケン/ゴミの不法投棄など)
・自転車の乗車姿勢(トップバーへの腰掛禁止、ハンドルに寄りかかることの禁止)
・機材貸し借りの禁止。
・ごみ捨て区間について
・補給区間(スタートから30㎞、ゴール前20㎞は補給禁止)
・ロードの特別なルール「同一集団・同一タイム」
・ロードレースの種類(One day、ステージレース、クリテリウム、タイムトライアルそのほか)
・ゼッケンの枚数
・レース車両と車列について。

 

 

〔午前の部〕
  講師:
田中比呂喜 JCF公認1級審判員

◇トラック競技の概論
・トラックレースとは?◇競技場について。
・自転車競技場とは?
・国内の自転車競技場について。
・競輪場と自転車競技場。
・走路の素材について
・走路にひかれているラインの説明

◇トラックレースの種類
・基本のルールについて
・認められる事故とは!?
・ニュートラリゼイションについて

 

 

〔審判登録について〕
  講師:奥原進治 JCF公認1級審判員

◇登録についての注意事項
  ・来季からの eライセンスについて
  ・登録地について
  ・来年の長野県内自転車競技大会について
  ・その他

 

 

〔長野連盟公式〕

 

 

講師紹介

 

 

伊藤将司
(JCF1級審判員/長野県)
ロード・トラック・シクロクロスと県内外で活躍するベテラン審判員
近年では実業団(JBCF)主催大会でも審判長などを務める。
昨年度は、ロード・トラック競技の二種目でJCF1級審判試験に合格。
今回から3級審判講習会講師を行う。
バイク審判員として「TOKYO 2020」でも活躍。
〔JCF公認第1級審判員〕

 

 

 

田中 比呂喜
(JCF1級審判員/長野県)
ここ数年、長野県開催の審判講習会で講師をつとめる。
ロード・トラック・シクロクロスと県内外で活躍。
特に前シーズンまではシクロクロスの委員としての活躍も記憶に新しい。
TOKYO 2020では、オリンピック・パラリンピックの
ロード種目で役員として活躍した。
また近年は、長野県育成クラブの美鈴湖VELOクラブでも
小中学生の練習補助やルール指導などを行う。
〔JCF公認第1級審判員/長野県自転車競技連盟理事〕

 

 

 

奥原 進治
(JCF1級審判員/長野県)
ロード・トラック・シクロと県内外で活躍する傍ら
近年は、県内主催大会の競技運営委員長として
各種大会で選手・審判の窓口としての業務に携わる
まさに長野県自転車界の「顔」として
県外の自転車関係者の信頼もあつい。
〔JCF公認第1級審判員/長野県自転車競技連盟副理事長〕

 

 

 

伊藤 清郎 
(長野県自転車競技連盟審判長)
2018年に小林秀一(現連盟副会長)から長野県自転車競技連盟
審判委員長を引き継ぎ、県内各大会でも審判長を務める
2028年の長野国体に向けて審判員の育成に尽力する。
〔JCF公認第1級審判員/長野県自転車競技連盟理事〕

 

 

 

 

告知を頂きました自転車販売店・県内関係者の皆様へ御礼

 

 

 本年も審判講習会に際しまして、

長野県自転車界の皆様、県内自転車販売店の皆様等々

数多くの皆様に告知等のご協力を頂きありがとうございました。 

本年もおかげさまで無事に審判講習会を修了いたしました。

今年の講習会から幾つか関係者・自転車販売店の皆様にも

下記の情報を共有して頂けますようお願い申し上げます。

 

 

 


 

ロード・シクロ競技における
ブレーキバーの取付け角度制限について。

 

 去る2月10日ですが、JCFより

ロードレース・シクロクロスレースにおける

自転車のブレーキバーの取り付けについて

新たなルールが記載されたのでご確認下さい。

 

 

これによると、ドロップ部の中心線を基準平面として

ブレーキブラケット中心線間最大 10°までの傾斜が認められます。

(逆に言えば10度以上の極端なものは違反の対象となります)

 

 

〔ブレーキレバーの取り付け角制限について〕

 

 

 


 

 

サイクリングフォーオールの精神

 

 昨年、長野県内では競技・非競技・自転車交通と

数多くの重大事故が多発致しました。県内数多くの選手が

レース中・練習中に事故でケガを負ったほか

県内の交通事故も多発し、昨年1年間で実に

3回の交通死亡事故多発警報が全県に発令されました。 

 

 

関係者の皆さんには改めて! スポーツ自転車愛好家の皆さんへ

UCIが提唱する「サイクリングフォーオールの精神」を

競技・非競技を問わず、交通安全においても提唱して頂き

スポーツ自転車マナー向上と交通安全を啓蒙して頂けますよう

お願い申し上げます。

 

 

 

・参加者は常に関連する道路交通法規を順守しなければならない.

・参加者は適切なスポーツ精神を実践しなければならない.

・参加者は環境を尊重する態度で振る舞わなければならない.

 

JCF規則集 第16章 サイクリング・フォー・オールより

 

また、サイクリングイベントへの参加や

競技会への参加、日々の交通安全においても

自転車の整備は選手(乗り手)の義務であることの

徹底をお願いします。

 

 


 

 

ドーピング(薬物違反)について

 

 昨年末から新年度にかけて 

日本国内において、2件のドーピング違反(薬物違反)が起こりました。

自転車とドーピングの歴史は既に周知のとおりではありますが

国内においての立て続けの事象は非常に憂慮すべき状況です。

 

今回の講習会でも説明されましたが、ドーピング対象というのは

全てのライセンスを持つ者に適応されます。

(選手・指導者・審判・アテンダント)

昨年末の禁止薬物の事象は日本代表のコーチに適応されました

改めて、ファンも含めドーピングに対して高いリテラシーを

持って頂けますよう啓蒙のほど宜しくお願い申し上げます。

 

〔ドーピング関連記事〕

 

 

 

試験に合格された皆様へ

 

 

 審判講習会に合格された皆様、改めまして合格おめでとうございます。

皆さんは、JCF公認審判員として正式に自転車審判員となられました。

 

 

ご存じのとおり長野県では、

2028年に「ながの国民スポーツ大会」が開催されます。

当サイトで少し書きましたが、

昨年の「かごしま国体」では、1日のロードレースのために

実に1000人を越える人員が大会に携わり業務を行いました。

また、一昨年の「とちぎ国体」では、会場となった

那須の地域の皆さん約70名がJCF審判ライセンスを取得して

ロードレースの運営に携わって頂いたそうです。

 

 

自分としても、来る2028年に

皆さんが長野国体(今年から国スポ)を

牽引する存在であって欲しいと思っています。 

 

 

なかなかプロの世界では無く、アマチュアスポーツゆえに

審判の皆さんも仕事を持ちながらの活動となります。

どうか日常生活のなかで無理の無い範囲で

審判員として大会に従事して頂けますようお願い申し上げます。

 

 

また、今年は県内でサイクリングイベント・競技大会を開催する

行政の方・主催者の方・MTBパークを主催される

自転車関係者の皆さんにも数多く参加して頂きました。 

今回の経験が、信州自転車を盛り上げ、事故などが無いように… 

皆さんのご活躍を祈っております。

 

〔審判デビューに備えて〕

 

 

 

 

長野県外「審判講習会」開催予定

 

  今後開催される長野県内以外での講習会は

下記のとおりです。現在、オンライン開催を予定していた

「北海道連盟主催講習会」(3級&アテンダント)が

コンピューターの不具合により延期となっていますので

詳細については各連盟のHPにて最新情報をご確認下さい。

 

また、新年度すぐに開催する

地域・団体もありますので

今後にについては下記のLINKより

最寄りの都道府県連盟・他団体にお問合せ下さい。

 

日程 等級 主催連盟 応募〆切 開催地 備考
2月11日㈰ 3級 岐阜県自転車競技連盟 2月4日㈰ 岐阜市 定員35名
2月11日㈰・12日㈪ 2級 宮崎県自転車競技連盟 1月31日㈬ 日南市 定員15名
2月12日㈪ 3級 定員30名
2月18日㈰ 3級 岩手県自転車競技連盟 2月16日㈮ 紫波町 設定なし
2月25日㈰ 3級 滋賀県自転車競技連盟 2月18日㈰ 守山市 定員20名
3月2日㈰ 3級 大分県自転車競技連盟 2月29日㈭ 大分市 定員30名
3月2日㈯・3日㈰ 2級 山口県・広島県合同 1月31日㈬ 広島市 定員各20名
3月2日㈰【延期】 3級/アテ 北海道自転車競技連盟 募集停止 未定 未定
3月3日㈰ 3級 大阪府自転車競技連盟 2月22日㈭ 大阪市 定員24名
3月10日㈰ 3級 静岡県自転車競技連盟 2月29日㈭ 沼津市 定員15名
3月23日㈯・24日㈰ 2級 東京都自転車競技連盟 2月29日㈭ 所沢市 定員20名

概要は主催連盟のLINKを参照にしてください。

 

【各都道府県連盟/統括団体一覧】

 

 

長野県開催「JCF審判員講習会」過去の記事

 

開催年 等級 開催地 受講者人数 告知記事 レポート
2018年 3級 松本市美鈴湖自転車競技場 8名(女性3名) こちら こちら
2019年 3級 14名(女性7名) こちら こちら
2020年 3級 12名(女性3名) こちら こちら
2021年 3級 15名(女性3名) こちら こちら
2022年 3級 松本工業高校同窓会館 16名(女性6名) こちら こちら
2023年 3級 松本情報工科専門学校 18名   こちら
2級 松本市美鈴湖自転車競技場 6名(女性1名) こちら こちら

※松本情報工科専門学校での開催は、スポーツバイシクル学科の課程として初開催を致しました。

 

《審判関連記事》

 

 

 

という訳で、今年度も

無事に審判講習会が終了しました。

多くの皆さんに御協力を頂き

本当にありがとうございました。

 

 

また、ご参加いただきました皆様

合格おめでとうございます。

今年、皆さんと自転車競技の

現場でお会いできることを楽しみにしています。

 

 

 

関連LINK

UCI

日本アンチドーピング機構

日本自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟