《重要》ロード・シクロクロス競技における「ブレーキバー取付け角度制限」に関する新規定について。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

《重要》ブレーキレバー取付け角度の制限について

 

 

 

 

本日2024年2月20日JCFから

ロードレース・シクロクロスレースにおける

ルールにおける詳細が発表されました。

内容については、一昨日に松本市で開催された

JCF3級審判講習会でも説明がありましたが…

 

 

ロードレース・シクロクロス競技におけるブレーキレバーの

取付角度についての規定が設けられました

 

 

昨今、長野県内でもあまりに極端すぎるブレーキバーの取り付けが

特に中高生の中でも見受けられましたが

競技における安全性の担保という面で

特に発育期のジュニア・ユース選手にとっても

非常に重要なアナウンスメントだと思っております。

 

 

詳しくは下記の資料をご覧ください。

 

 

 

ブレーキバー取付角度の制限について

 

 

 

ロードレース、シクロクロス競技における
ブレーキレバー取付け角度の制限について

2024 年 2 月
日本自転車競技連盟 審判委員会

 

 2024 年 1 月 10 日版の UCI 技術規則の明確化ガイドに、ロードレース・シクロクロスに使用する自転車の、ブレーキレバーの取付け角度に関する制限の説明が記載されました。(JCF ウェブサイトの対訳版は2023 年 1 月 26 版となりますので、UCI ウェブサイト掲載の最新版をご参照ください)

 

〇制限の詳細(技術規則の明確化ガイドより)
ブレーキフード本体の中心線は、トラディショナル・ハンドルの中心線(ドロップエリア)と一致していなければなりません。レバー・サポート(ブレーキブラケット)に手を添えてレバーを引くことにより、ブレーキ・システムを安全に、かつ設計(または意図)通りに操作できるようにするため、ハンドルバーとレバーのそれぞれの中心線間に最大 10 度の傾斜が認められます

ハンドルバーのバーエンドが外に広がっているタイプのハンドルバー(通称フレアタイプ)の場合も、ドロップ部の中心線を基準平面としてブレーキブラケット中心線間最大 10°の傾斜が認められます。

 

〇解説
この制限は、ブレーキレバーが特に内側へ大幅に傾けて取り付けられた場合に、ブレーキレバーの正しい操作に支障をきたす可能性があること。また、製造者の意図としない取り付けをすると、製品として正常な動作をしない可能性があり、結果的にレースの安全性を脅かすこととなり、それを防ぐために規定されたと考えられます。

 

〇日本国内での運用について
UCI 技術規則の明確化ガイドは競技者の装備に関する UCI 規則を解説、補足するものですので、競技大会においてはガイドに記載されている規則運用がなされます。この制限が満たされているかをバイクチェック時などで確認する際、正しく計測するためには計測する基準を理解したうえで行ってください。また、測定ジグなどが無く、厳密な計測が困難なことが見込まれる場合は、傾斜制限の主旨である安全性を担保するという意図を損なわないことを目的とした競技運営を行ってください。本条項は随時改訂される可能性がありますので、UCI ウェブサイト等にご注意ください。ここに掲載された日本語と UCI ウェブサイト上の文言に齟齬がある場合、UCI ウェブサイト原文が優先されます。

以上

 

 

〔JCF公式通達〕

クリックすると大きくなります。

 

◇参考LINK
UCI 技術規則の明確化ガイド(英語) Equipment | UCI
JCF公式通達〔JCF公式HPより〕

 

 

 

 

という訳で、ここ数年来

国際的にもブレーキレバーの

極端な内側への取付について

様々な意見がありましたが、

今回JCFよりこの件に関する

国内に競技大会における

一つの見解が示されました。

 

 

ルールの適応・運用に関しては、

これからの運営側の課題となるようですが…

 

 

今日は自分のように

小中学生・高校生を多数預かり

指導している現場の人間として

意見を言わせてもらえばと思います。

 

昨今の極端すぎる

ブレーキレバーの取付に関しては

非常に疑問でした。

運動生理学・解剖学的に見ても適しているとは思えない

 

 

それが多少… であればいいのですが

現状の長野県の中高生の

取付位置はあまりに極端であり

安全性という観点、そして

基礎となるジュニア・ユースの段階での

こうした極端なポジションが

浸透してしまうことに対しては

非常に強い違和感と危機感を感じていたので

UCI・JCFがこうした指針を出したことは

少なくとも小中学生を預かる立場としては

個人的には歓迎するところです。

 

 

昨年、中学生が軒並み極端な

ブレーキレーバーの取り付けを始め

「なぜそのような極端なポジションにするのか?」という

問いを自転車学校・VELOクラブの

ほぼ全ての中学生に問いかけました。

 

 

しかし、彼らからはこちらが

納得するような根拠に乏しく

大人の自分から見た彼らの要約は…

 

 

 

◆流行ってるからやってます。

◆プロ選手・高校生の先輩がやってるからやってます。

◆格好いいからやっています…

◆何だか楽だからやってます…

 

 

それが、中学生・高校生の意見の総意でした。

もし、子供たちがソレを行うに辺り

身体的理由や、然るべく根拠があるのであれば

それは、当然認めるべきことです。

 

 

また、子供が大人の真似をする…

これはどのスポーツでもあるのですが!

自分が育った、野球という世界では

少年野球に入ると、一番最初に必ず

言われることがあります。

 

 

 

決してプロの真似はしてはいけない。

 

 

 

少なくとも、小中学生に関しては

これから本格的に身体も成長して行くなかで

先ずは基本を習得するということが

全てにおける基本だと思います。

 

 

様々に思考を凝らし行きついた先が

アンダースローであってもいいが

自転車であれば、それがママチャリであっても

先ずは、しっかり基本の姿勢を習得すること。

変則フォームはそれからでも遅くはない。

(もう大学生や、U23の選手はとにかく…)

 

 

日本には、千利休が残した

「規矩作法 り尽くしてるともるるとても本を忘るな」

という言葉があります。

 

 

おそらく武道を学ぶものは

小学生であっても知っている

「守」「破」「離」という言葉ですが

それは、ものを体得して行く上においても

古の時代から現代まで生き残った

最もオーソドックスな

技術習得プロセスだと思います。

 

 

重ね重ねになりますが

特に小中学生に関しては

先ずは、基礎基本を怠ることなく

少しずつ自分にとっての最良を探して

欲しいと思います。

 

 

話が脇へそれてしまいましたが

 

 

今回のルールに関する規定は

あまりに極端なトレンドを是正する、

または、こうした問題を考える

良い機会だと思っています。

 

 

是非、ロードバイクに乗る方には

新しいルールというだけでなく

ここ数年、ブレーキレーバーに留まらず

自転車界のトレンドが

少し極端すぎるモノが幾つかあるようなので

皆さんが、これを機にルールについて

考えてもらえればと思います。

 

 

とにかく、日本自転車界は

2年連続で若い才能を

レース中に失っています。

自転車に乗る上で

何よりも一番に考えることは

安全性であって欲しい… と

切に願います。

 

 

関連LINK

日本自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟



 
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