その他の競技
日本ではトラックとロードが国体種目であることから主流だが、オリンピック種目であるマウンテンバイクとBMXも主要な自転車競技だ。そのカウンターカルチャーとしてあるのがトライアル競技と室内競技(サイクルフィギュア・サイクルサッカー)で、ともにUCI管轄で世界選手権が行われている。さらに少数派の競技でユニサイクル(一輪車)も一部の小学校で20インチ一輪車が教具として一定の普及を果たしている。(文:松本敦)
県内ではあまり馴染みの無い、サイクルサッカーだが
実は信州では多くのチームの合宿が行われる。
バイクトライアル(Bike trial)
専用バイク(車輪系20インチと26インチ)で、規定のコースを決められた時間内に、足を着かずに走りきれるかを競う。1970年代スペイン発祥の競技で、UCI規則による全日本選手権が毎年、長野県佐久市で開催されている。長野県勢では、2019年に土屋(岩村田高出)が日本王者になった。
■日本自転車トライアル協会
アーバンサイクル(都市型サイクル)として注目のサイクルトライアル
サイクルサッカー(Cycle-ball)
馬に乗って行うポロが起源とされ、馬を所有していなかった人々が行ったサイクルポロが発展したものとされている。日本では70年代より開始された。日本は2008年の世界選手権で5位となった。現在は東京や関西エリアを中心に行われている。
たちかわサイクルサッカークラブのキッズ選手達。
■日本室内自転車競技連盟
http://www2u.biglobe.ne.jp/~jcsf/
サイクルフィギュア(Artistic cycling)
フィギュアスケートの自転車版で、6分間の持ち時間に音楽をかけながら競技を行う。起源には諸説あるが、1888年に世界選手権が行われた記録があり、日本国内では1985年から全日本選手権が行われるようになった。
■日本室内自転車競技連盟
http://www2u.biglobe.ne.jp/~jcsf/
室内自転車競技のサイクルフィギュア
一輪車(unicycle)
体力づくりを重視する小学校では車輪が20インチの一輪車が使われている。マラソン、演技の二種目があり、1978年に公益社団法人日本一輪車協会が設立された。(文:松本敦)
■公益社団法人日本一輪車協会