ロードレース競技
(ロード競技とは)文:松本敦氏
自転車のロードレースはヨーロッパでサッカーに次いで人気があるメジャースポーツ。基本的に道路またはサーキットで競争し、集団スタートする個人ロードレース、数日かけて行なうステージレース、単独スタートする個人ロードタイムトライアルなどがある。オリンピックや世界選手権、国民体育大会では同じ国・地域に所属する選手が協調してエース選手を勝利に導く文化がある。
国体では2019年から女子ロードレースが公式種目となった。
長野県女子ロードレース代表として榊山来実が初出場を果たした。
(ロードレースコース)
国際自転車競技連合(UCI)では、エイジカテゴリーと性別で、国民体育大会では、成年と少年で、ロードレース距離などに制限がある。2019年規則ではオリンピックや世界選の場合の距離は、男子エリートが250〜280km、女子エリートが130〜160km、男子U23が160〜180km、男子ジュニアが120〜140km、女子ジュニアが60〜80km。ステージレースの頂点である2019年のツール・ド・フランスは21ステージで3480km。
毎年5月ツアーオブジャパンが行われる飯田市では
一般道を用いてレースが行われる。
(ロードレース機材)
UCIでは全長185cm以内、全幅50cm以内、重量6.8kgを下回ってはならないといった制限がある。また、規定台数以上生産された製品でないとUCI公認レースに使えない。全てはレースの公平性を保つためにある規則だ。ちなみにトライアスロンはUCI規則に縛られない。ジュニア選手(高校生以下の選手)には過度な重いギアを使用することで成長を妨げないようにギア比制限もある。
公式のレースではレース前に検車が行われる。
(その他情報)
本場ヨーロッパでは“春のクラシック”と呼ばれる伝統的レースでシーズンが開幕し、夏にはツール・ド・フランスを頂点とするステージレースで盛り上がる。プロロードレースが自転車競技の華であり過去、長野では宮澤崇史を筆頭に、安曇野でショップ経営する大石一夫、飯田で育成クラブチーム運営する福島晋一などが海外で健闘した。
信州大学からブリヂストンアンカーで活躍した福島晋一。