〔告知〕2023年8月1日よりトラック競技の「UCI競技規則」が大幅改正されますので必ずご確認下さい!

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔告知〕2023年8月1日より「トラック競技のUCI規則」が大幅改正

 

 

 こんばんは、本日も25時ホームページ更新のお時間です。

さて、先ほどちょっと審判に関する問い合わせが来て

その対応をしていて、ここ数日すっかりと忘れていたことを思い出しました!

 

 

既に長野県美鈴湖VELOクラブの小中学生には

通達された7月11日のナイター練習で説明会を行いましたが…

 

 

8月1日よりトラック競技のUCIレースが大幅に改定されます。

 

 

それに伴い、国内のルールも大きく変わりますので先ずは

各位、改訂ルールをご確認下さい。

また、審判団はおそらく、審判委員会などで

話しがあると思いますので情報に注意して下さい。

 

 

とりあえず大きく変更になった点を

幾つか掻い摘んで下記に羅列します。

 

 

【公式資料】
ルール改訂公式通達〔PDF/JCF〕
改訂公式ルール〔PDF/JCF〕※赤字が改訂事項

 

 

 

改正経緯

 

 

 

序文

UCI より 2023 年 8 月 1 日および 2025 年 1 月 1 日から適用の UCI 規則改定が発表されており、本連盟ホームページの競技規則ページにも 8 月1日改定箇所抜粋の和訳版が掲載されました。

審判委員会は、かねてより UCI 規則の改定に合わせて国内の競技大会においても同時に新しい規則の適用を推奨してまいりましたが、2023 年 8 月 1 日改定の内容については現行の競技規則と大きく異なる箇所があること、各加盟団体において全国規模の競技大会の実施を控えるタイミングであることで、UCI 規則改定に合わせて即事に国内にも適用するこ
とは競技運営に混乱をきたす可能性も予想されます。よって、今回の 2023 年 8 月 1 日改定の競技規則については原則的には即事の適用を推奨しつつも、今年の競技シーズン終了(2024 年 3 月 31 日迄)までをめどに、大会ごとに旧規則適用を判断していただくことを容認することと致します。その際には大会要項、特別規則、コミュニケ、監督会議等で充分に周知をしていただき、混乱のない競技運営となるようにお願い申し上げます。ただし、国内外での UCI 国際カレンダー掲載レースにおいては、それぞれの適用日以降ただちに最新の UCI 競技規則が適用されますのでご注意ください。

JCF公式より

 

 

〔2023年に入ってからの改正規則〕

 

 

 

8月1日改訂ルールについて

 

 

◇大会中の累積警告について

 現在トラックレース中の警告および降格については、競技大会内の 1 つの競技種目のみに累積されておりましたが、今回の改定で競技種目を越えて競技大会全体で累積されるようになりますすなわち、競技大会中にある競技者が競技種目を問わず 2 回目の警告または 3 回目の降格を受けた場合には、その競技大会からの失格となります。

 

 

 

◇スタンディングスタート種目の再スタート

 再スタートは不正スタート(フライング)か、認められる事故が起こった時のみ与えられることとなります。認められる事故とは、正当な落車・パンク・自転車の重要部品の破損のことであり、ペダル外し・スリップ・締付不足によるホイールのずれなどは再スタートの対象となりませんなお、競技者(チーム)が何らかの事故で走行を停止した場合、スターターが認められる事故でないと判断したならば、競技者(チーム)は予選では失格となり、その他のラウンドでは降格となります。これは、再スタートを悪用して競技者(チーム)が不当に利益を得ないようにすることが目的です。

 

先般の全日本マスターズでの土屋選手がスタートするも
発走機が開かず、このケースは再発走となった。
今後ペダル外れ等のアピールプレーは認められない。

 

 

 

◇スプリントについて

①選考義務について
 先行義務とスタンドスティルの項目が分割され、それぞれでレースの進行が変わります。インコースの競技者が最初の半周までに先行義務を果たしていないとみなされた場合、レースはストップされ相手競技者がスタート位置を決めたうえで再スタートとなりますスタンドスティルについて改定はありません。

 

②レースの中止とその後の対応について
 スターターがレースを止める際の状況について整理がされます。再スタートの際、レースの中止の要因となった競技者、または違反した競技者がインコースに位置するという表現がありましたが相手競技者がコースを選べるように統一されます

 

スプリントではスタート直後にイン側選手に半周の先頭義務責任があるが
これに違反した場合は相手競技者が好きなスタート位置を決めた上で
再発走となる。
〔全日本マスターズより〕

ちょっと気になるのだが、原文を見ると
the rider not at fault shall decide their starting position.
とある。この書き方は過失の無いライダーがスターティングポジションを
決められると書いてあるが、これは、イン・アウトも含めて
好きな場所を決められるのか??
従来の日本語ルールでは、過失の無いライダーがインと書いてありそれが今回改訂されたので
イン・アウトの交換も含めて自由にスタート位置を変えられると解釈できるが…

 

 

 

◇ポイントレースについて

①予選の運営について
 予選を行う場合は、各組最小 2 名で同じ人数が予選落ちするように設定することと規定されます。これは、スクラッチレース、エリミネイション、オムニアムでも同様となります。

 

②中間スプリントの周回数について
 333,33m 未満のトラックにおいては 10 周回、333.33m 以上のトラックにおいては 5 周回ごとに統一されます

 

③スプリント周回時の周回獲得について。
 スプリント周回の開始がベルによって示されたのちに、その周回で 1 人または複数の競技者が主集団に追いついた場合は、その(それらの)競技者に周回獲得の 20 点と、中間スプリントでのポイントが与えられることとなります。すなわち、スプリント周回中においては、周回獲得の認定があってもスプリントポイントの対象はベルが鳴ったときの先頭競技者にそのまま与えられます。

 

④レース中断時の再スタートについて
 レース中の半分以上の競技者が落車するなど何らかの理由でレースが中断した場合について、再スタートの方法が明示されます。これは、内容は競技種目ごとに異なりますが、マディソン、スクラッチ、テンポレースについても同様となります。

 

ラップ認定されても、周回ベルがを先頭で受けた選手達にそのままポイントが与えられる。
また333.3バンクでは5周毎に1回のポイント周回に統一される。

 

 

 

◇チームスプリントについて

 直線部に置いていた 3 本のラバーパッドの敷設が不要となります。

 

 

 

 

2025年1月1日改訂《予定》のルールについて

 

一部の競技種目において、男子と女子の間で距離に違いがあるものは同一距離になります。

 

種目 区分 距離
個人追抜き エリート男子・女子 4㎞
ジュニア男子・女子 3㎞
タイムトライアル 男子・女子(マスターズは除く) 1㎞(マスターズは従来どおり500m)
スクラッチ《予選》 エリート男子・女子 7.5㎞
ジュニア男子・女子 5㎞
スクラッチ《決勝戦》 エリート男子・女子 10km
ジュニア男子・女子 7.5km
オムニアム・スクラッチ エリート男子・女子 10㎞
ジュニア男子・女子 5㎞
オムニアム・テンポ エリート男子・女子 10㎞
  ジュニア男子・女子 7.5km
オムニアムポイントレース 変更なし 変更なし
テンポレース エリート男子・女子 10㎞
  ジュニア男子・女子 7.5㎞

 

 

 

ということで

すっかり忘れてた!

 

8月1日からのルール改正。

 

通達日の7月11日に

VELOクラブの小中学生と

保護者の皆さんには

ルール改正の簡単な説明を行いましたが

トラック競技を行う全年代の選手!

必ず確認をしておいてください。

 

それで、JCFの通達にもあるとおり

ルール変更の移行期間があるものもあり

出場する各大会の

テクニカルガイド・コミュニケを

良く読んでおいてください

 

審判員は、今回結構な

重要なルール改正なので

一度は原文に目を通しておいて

もらえればと思います。

※ウチに問い合わせをもらってもちょっと困るので詳しくは各県の審判委員会へ…

 

関連LINK

長野県自転車競技連盟

日本自転車競技連盟