〔レポート〕長野県車連主催「2021美鈴湖自転車学校5月度」キッズ・一般ロード&初めてのピスト講習会。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

「2021美鈴湖自転車学校5月度」キッズ・一般ロード&初めてのピスト講習会。

 

 2021年5月15日(土)松本市美鈴湖自転車競技場にて

本年度2回目となる美鈴湖自転車学校5月の部を開催致しました。

今回から、ピスト班のプログラムを変更し

「初級・初心者」ならびに「初めてのピスト班」に集中。

よりトラック競技への門戸を広げて行くことをコンセプトに、

通常のスポーツバイク基礎スキル班(一般・Kids)コースも

開催して、これまでの普及だけでなく

スポーツ自転車の振興も見据えての開催となりました。

 

 

 

スポーツバイク基礎講座(一般班・Kids班)

 

 

Kids担当:湯原正行(長野県代表チームコーチ)
一般担当:寺島桜太(松本情報工科専門学校)

講義内容

 

 ・サドルプッシング
 ・直線スラローム

 ・8の字ターン
 ・ボトルタッチブレーキング
 ・2.25mターン
 ・集団走行練習
 ・集団ローテーション練習
 ・美鈴湖サイクリングコース走行練習(中級班)
 ・ジムカーナ(模擬タイムトライアル/Kids班)

 

 ◇補助員でお手伝い頂いた方
  横内義広(松本工高OB/長野車連)

 

 

 

《Kids班》

 今回Kids班では、通常の基礎練習に加えて

レース方式で技術を習得する「ジムカーナ」を

初めて行いました。毎回参加の受講者も

初参加の受講者もレースでお互いが競い合いながら

楽しく講習を行いました。

 

今回もハンドルの握り方からおさらいをするKids班受講者たち。
正しいハンドルの握り方が出来ないと安全には自転車に乗れない。

サドルプッシングを行う受講者、自転車はハンドルでは無く
車体を傾けることで安全にコーナーを曲がることが出来るという基礎を学ぶ。

 

今回も「ます直ぐ走る・しっかり曲がる・ちゃんと止まる」という
自転車走行の3原則を中心に「JCF(日本自転車競技連盟)スポーツバイク基礎スキル」の
カリキュラムを中心に行った。

 

毎回参加の横内君は回を追うごとに上達をみせて
初めて来た時とは格段に技術が向上している。

 

同じく毎回参加をしている湯原君、自転車が倒れるかギリギリのところを
何度も転びながらも確認している姿が印象的だった。
この小学校高学年の世代が2028年ながの国体の長野県代表に当たる。

 

今回初めて先頭交代練習を行った松宗君
集団走行練習は人数がいないと出来ないので貴重な体験となる。

 

 

午前中の基礎スキルのおさらいとして、午後はそれらを複合してコースを作り
ジムカーナ(模擬タイムトライアルレース)を行った。
ボンシャンスKidsの田切君は抜群の操作性をみせて一番時計でゴール!
参加した全員が自己ベストを更新した。

 

 


 

 

《一般班》

 今回のスポーツバイク基礎スキル「一般班」は、通常の

一般サイクリストの皆さんのほか、この春に

信州大学自転車競技部に入部した新入生

各高校に入部した新入生を加えて、自転車基礎スキルの講習を行いました。

また、初めてのピスト班も午前中の半分は

こちらのコースを受講して頂きました。

午後は恒例の集団走行練習に加えて、競技場外の

林間コースをサイクリングしてもらいました。

 

今回は一般サイクリストの他、信大・岡谷工高の新入生も加わって行われた。

 

自転車に乗ることは出来るが、サドルを押してのスラロームに苦戦する参加者
自転車操作の基礎を習得する。

 

恒例の「2.25mターン」に挑む今回最年長の藤田さん
先ずはやや大きい3mの円から走行を始める。

 

 

初めてのピスト講座

 

担当:金原諒(長野県自転車競技連盟強化委員)
技術指導:藤森信行(UCI国際コミッセール)

講義内容

 

 ・スポーツバイク基礎スキル
 ・ピスト自転車とは?

 ・トラックを走る上でのマナー&注意事項
 ・トラックを歩いてみよう。
 ・ロードにも生きる!ピスト・ペダリング講座
 ・平坦を走ってみよう。
 ・トラックを走ってみよう
 ・スプリンターレーン&ステイヤーズライン走行

 

 

 

 今回は、久しぶりに「初めてのピスト講座」を行いました。

午前中の半分は、基礎コースでバランス練習を行い

お昼前から、ピスト自転車で競技場を走る場合の注意事項や

平坦走行を行い、午後からは実際にトラックを走ってもらいました。

 

 

今回は2名の参加があった「初めてのピスト講座」
ピスト自転車の構造・乗る際の注意などを行う
藤森信行(UCI国際コミッセール)
またトラック競技では「正しいペダリング」が重要となり
ペダリングに関しても細かい指導を行った。

 

先ずはインフィールドの平坦な部分を走る受講生
普段ロードに乗っていると、ブレーキが無い感覚と
ペダルが回り続ける感覚に違和感を覚える。

 

トラックの紅白線の間「スプリンターレーン」を走行。
それでも初めてだと、意外に急角度で走行に恐怖を感じる。
足を一定のペースでまわしていないと谷側へ倒れてしまう。

 

この日最後の走行では、競技場の一番角度が急な上部を走りながら
練習に来ていた信州大学の2名を追い越して行く。

 

初参加の藤田さんは、マスターズでも最年長カテゴリーに入る年齢ながらも
今回初めてピスト自転車でトラックを走行した。
今後も、生涯スポーツとしてマスター年代の参加者も
幅広く受け入れて行く予定です。

 

 

 

ピスト初級&中高学生班

 

担当:兼平優希(前信州大学主将)
技術指導:藤森信行(UCI国際コミッセール)

講義内容

 

 ・走行マナー並びに落車メカニズム/危険回避説明
 ・一列周回練習
 ・先頭交代練習

 ・ペダリング講習
 ・模擬競争練習

 ◇補助員でお手伝い頂いた方
  萩原芳隆
  堀江省吾(日本競輪選手会)

 

 

 

初級班は、練習に来ていた信州大学トラック班の2名も入り
周回練習・先頭交代練習を行う。

 

初級の中高生達も周回練習を行いながら、この日はローテーション練習も行う
ベロクラブの手銭(日本ウェルネス長野高)・臼倉(鎌田中)・小林洋平(信大付属中)
またマスターズの萩原さんが1年ぶりに参加、3人の補助を行ってくれた。

 

トラック班最年少の小林洋平(信大付属中1年)
昨秋ピストを初めて半年、最初はおっかなびっくり自転車に乗っていたが
もう堂々と走り始めた。目標は今年のJOCジュニア五輪マウンテンバイク競技と
同じくJr.五輪トラック競技へ初出場!そのための記録会となる
月末の長野県大会トラック競技への出場が迫る。

 

マスターズの萩原さんとペダリングの際の体幹の使い方を確認する
田中駿埜(塩田中学3年)も、今年のジュニア五輪出場を目指す。

 

午後は中高生を中心に模擬ケイリンレースを行った。
この練習には、この春から競輪選手となった堀江プロも加わり
中高生は憧れのプロ選手の豪脚を身近に体験した。
模擬レースが終わり中高生達が堀江プロを囲み指導を仰ぐ。

 

 

 

2021美鈴湖自転車学校4月 講師

 

〔スポーツ自転車基礎スキルKids〕

 

湯原 正行(長野県代表チームコーチ)

 平成以降の長野県代表選手の中で最多となる7回の入賞を誇り、2001年はスプリント種目で日本ランキング1位となる。現在は長野県代表チームのコーチとして後進の指導に当たるほか、2018年からは美鈴湖自転車学校の講師として若手選手の育成の他、人材発掘にも携わる。自らの体験を基にしたロジカルな指導理論と、卓越したバイクスキルは受講者の最高のお手本となる。

 ※日本スポーツ協会公認コーチ
 ※長野県自転車競技連盟強化委員

 

〔スポーツ自転車基礎スキル一般〕

 

寺島 桜汰(松本情報工科専門学校

 一昨年まで長野南高校で活躍。昨年の春以降、指導力を買われて現役高校生ながら美鈴湖自転車学校のアシスタント講師として参加。昨年からは講師としてキッズ・初心者クラスを担当する。また昨年秋にはJCF公認3級自転車競技審判試験に合格。現在、長野県最年少審判員でもある

 

 

〔初めてのピスト班〕

 

金原 諒(長野県自転車競技連盟)

 飯田風越高校で活躍、2015年には長野県高校強化指定選手にも選ばれる。2018年にはJCF公認審判員3級試験に合格、翌年からは長野県唯一の現役大学生審判員として県内各大会の運営に従事した他、自転車学校や各練習会の講師としても大車輪の活躍をみせた。2020年からは最年少で「長野県自転車競技連盟強化委員」に大抜擢を受け、現役の中学生・高校生選手の良き兄貴ぶん「カナハラ先輩」として後輩からの信頼も厚い長野県自転車界期待の若手。

 ※長野県自転車競技連盟強化委員

 

〔初級ピスト班〕

 

兼平優希(信州大学)

 2019年は、信州大学主将と国体長野県代表として活躍、同年から美鈴湖自転車学校の講師として主にピストを始めたばかりの中高生の指導を行う。今年は就職活動が忙しいなか「松本サイクルトラックレース」で自転車学校チームで監督をつとめ、自転車学校チームのデビュー戦の指揮を執った

 ※2019年長野県代表

 

 

〔初級ピスト班 補助〕

 

堀江省吾(119期競輪選手)

 この春、競輪養成所を卒業した第119期の現役競輪選手。同学年の増田選手と共に信州大学・長野県代表を長年にわたりけん引。2018年のふくい国体ではケイリンで5位入賞を果たす。自転車学校には発足初期から携わり、今回は1年ぶりに自転車学校に講師として参加した。本年5月1日のルーキーシリーズで競輪デビュー。今後の活躍が期待される。

 ※2018年福井国体ケイリン5位入賞
 ※119期競輪選手
 

 

〔技術指導〕

 

藤森 信行(UCI国際コミッセール)

 お馴染みUCI国際審判員として活躍する日本自転車界の第一人者。現在流行の「シクロクロス」をベルギーから日本に初めて持ち込んだ日本シクロクロスの父。2018年から美鈴湖自転車学校の講師陣に加わり、後進の「育成」にあたる。主に国際審判員として最新の自転車競技のルールのほか、ペダリング技術の基本講習などを中心に指導する。

 ※UCI国際コミッセール(国際審判員)
 ※2 Days Race シリーズ オーガナイザー

 

 

〔スタッフ/オーガナイザー〕

 

小林 秀一(長野県自転車競技連盟副会長)

 長年監督として「松本工業高校自転車競技部」を率い、数多くの自転車選手・プロ競輪選手・審判員を育成。長野県自転車競技連盟の審判委員長としても県自転車界の発展に多大な功績を残し、2020年3月には『長野県スポーツ振興功績者有功章』を受章した。2018年UCI規定で審判員を定年退職したが、定年後の2018年9月に《美鈴湖自転車学校》を立ち上げ、現在は「普及」と「育成」の両面で陣頭指揮をとる。

 ・前長野県自転車競技連盟副会長
 ・飯山市名誉審判委員長
 ・大町市美麻ロードレース実行委員長

 

 

 

 

美鈴湖自転車学校ニュース

 

 

 去る5月1日・2日の両日、美鈴湖自転車競技場にて

松本サイクルトラックレースが開催され

Team 美鈴湖自転車学校&美鈴湖VELOクラブチームで出場しました。

出場した全選手が力走を見せ、無事にデビュー戦を走り切りました。

各選手の活躍は以下のとおりです。

 


 

山田 愛太(ProRide/白馬中3年)
 唯一の中学生選手として高校生達の胸を借りることとなった山田。
200mタイムトライアルで風にあおられてラバーパットを踏んでしまうアクシデントに見舞われたものの
今年からU-17に年齢が上がり思いギアを踏めるようになった影響もあり1㎞で自己ベストを更新。

 

名 前 出場種目 結果
山田愛太

男子Jr.200mタイムトライアル 12秒996(第16位)
男子Jr.1㎞タイムトライアル  1分14秒085(第13位)

 

 


 

 

児玉 空広(上田千曲高1年)
 昨秋からピスト自転車に乗り始め、今大会がデビュー戦となった。
今年から高校1年となり、今年の長野県高校1年生の中で唯一の出場。
結果は本人も悔いが残るところだが、無事にデビューを果たしたことが大きな成果だった。

 

名 前 出場種目 結果
児玉空広

男子Jr.200mタイムトライアル 13秒379(第17位)
男子Jr.1㎞タイムトライアル 1分20秒378(第17位)

 

 


 

 

小山 大登(エクセラン高3年)
 児玉同様に、昨秋からピスト競技を始めた。まだまだ自身が持つ本来のポテンシャルを
出し切れてはいないものの、伸びしろは大きい。今年は3年生としてインターハイ出場を目指す。

 

名 前 出場種目 結果
小山大登

男子Jr.200mタイムトライアル 12秒787(第15位)
男子Jr.1㎞タイムトライアル 1分16秒375(第15位)

 

 


 

 

河野 仁
2019年の秋、山田愛太と共に自転車学校で始めてピストを始めるものの
昨年はマスターズ(壮年選手)の大会が開催されず、デビューを果たせなかった。
そのうっぷんをはらすかのように、今回のデビュー戦で4分を切る好タイムで4位。
一躍マスターズ国体での活躍が期待される注目の存在となる。

 

名 前 出場種目 結果

河野 仁

マスターズ3㎞個人追い抜き  3分56秒803 (第4位)

 

 

 

 

6月美鈴湖自転車学校の予定について。

 

 6月の美鈴湖自転車学校についてですが

国体・インターハイ予選ロードレースが

前倒しになった関係で

第2週の12日㈯・13日㈰の両日しか開催出来ません。

現在、開催を交渉中ですので

決まり次第お知らせを致します

また、中高生ならびに育成VELOクラブのメンバーは

月末の26日・27日の両日が

強化合同練習会となっていますので

スケジュールの調整をお願い致します。

なお、27日は「ツールド美ヶ原」という

サイクリングイベントが開催される影響で

時間によっては、美鈴湖周辺が通行止めとなります。

御参加の皆様には改めてお知らせを致します。

 

《6月の自転車カレンダー》

第1週目:国体・インターハイ長野県予選ロードレース
第2週目:自転車学校(交渉中)
第3週目:インターハイ最終予選 北信越高校総体
第4週目:強化合宿&全日本トライアル〔佐久市〕
     ※27日ツールド美ヶ原

 

 

インハイ・国体の長野予選ロードレースが6月5日に開催となったため
当初の予定を変更して、第2週目の開催を目指します。

 

 

美鈴湖自転車学校5月の

レポートは以上です。

直前にコロナの感染再拡大の

兆しが見えたために

開催に関してはかなり慎重となり

建物内の使用を禁止するなど

皆さんにご不便をお掛け致しました。

来月も、コロナの状況が非常に

気になるところですが

今から開催の準備ならびに

コロナ対策に関しては

変わらない準備につとめたいと思います。

詳細は決まり次第お知らせ致しますが

参加ご希望の方はスケジュール調整を

お願い致します。

今回もご参加頂いた方

ご家族の皆様におかれましては

心より御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

関連LINK

長野県自転車競技連盟

サイクルカフェ・宿 maaru

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松本市