〔レポート〕長野県車連主催「2021美鈴湖自転車学校6月度」キッズロード・&初級/初めてのピスト講座。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

「2021美鈴湖自転車学校6月度」キッズロード・&初めて/初級ピスト講習会

 

 2021年6月12日(土)松本市美鈴湖自転車競技場にて

本年度3回目となる美鈴湖自転車学校6月の部を開催致しました。

今回は…

 

・JCFスポーツバイク基礎スキル講座
・ピスト初級班(前回参加者)
・初めてのピスト班
・JOCジュニア五輪出場候補選手(3名)

 

以上の4つのクラスでの開催で

通常の「ロード班」「ピスト班」の講習の他に

今回はいよいよ1か月後に迫った

JOCジュニア五輪(U-17・U-15)の

出場候補選手も追加招集して練習を行った。

 

※今回は初参加者が多く、自分も各サポートに入ったため
 写真少なめとなっています。ご了承ください…

※JOCジュニア五輪候補選手練習につきましては
 別にレポートを書きます。

 

 

スポーツバイク基礎講座(一般班・Kids班)

 

 

Kids担当:金原諒(長野県自転車競技連盟強化委員)

講義内容

 

 ・サドルプッシング
 ・直線スラローム

 ・8の字ターン
 ・ボトルタッチブレーキング
 ・2.25mターン
 ・集団走行練習
 ・集団ローテーション練習

 ◇補助員でお手伝い頂いた方
  横内義広(松本工高OB/長野車連)

 

 

 

《KIDS班》

 今回は、Kids班を担当している寺島・湯原両コーチが欠席のため

急遽、金原コーチが担当を行った。今回は季節柄、運動会や部活動の大会で

常連組が殆ど参加せず、逆に新規の参加者が多かったため

いつもよりも基礎練習に多くの時間を使った。

ハンドルの握り方から、乗車をする上でのバランスのとり方

基本的な身体の使い方など初めて教わることも多く、参加者の殆どが

最初は苦労していたが、午後になると多くの参加者が驚くほど上達を見せた。

 

先ずは恒例のハンドルの握り方から指導する金原諒コーチ
基本的なハンドルの握り方、ヘルメットの被り方が
意外と出来ていない参加者が多かった

 

今回は常連組が運動会や部活動などで殆ど参加しなかったため
初めての参加者が多く、より基礎に時間を割いた。

 

今回も最初はサドルプッシングから開始。
最初は殆どの受講者が自転車を押してパイロンの間を歩くのに苦労する。

 

2019年ジュニア五輪MTBに出場した清水琥太郎(神科小)
ロードバイクを行いたいと初参加。選手(競技者)であっても
初めてのロード自転車に、最初のうちは苦戦した

 

サドルプッシングで自転車の特性・どうして曲がるのか?を
理解して、先ずは「真っすぐ走ること」から始める。大学・実業団レベルの選手でも
「しっかり真っすぐ走る」ことが出来ない選手は沢山いる。

 

恒例の2.25mターンに挑戦する綱嶋凛々音さん。
昨年の開田高原クリテリウムで、タイムトライアルを見せてもらったが
今回の講習で操作技術も見せてもらうことが出来た。
今後は、トラック競技にも挑戦したいとのこと。
層が薄い長野県の女子自転車選手として将来が期待される。

 

やや大きめの2.5mでは、綱嶋姉弟が二人で円内を
走るという曲芸を見せてくれた。

 

先日の長野県インターハイ予選ロードレースで優勝した
小山大登(エクセラン高)が、練習中に美鈴湖を訪れ
特別ゲストとして小学生達を指導した。

今年のインターハイ長野県代表が指導してくれると
いう事もあり、子供達にとっても、小山自身にとっても
貴重な経験となった。

 

 

 

長野県高校ロード王者が先導して一列棒状走行を行う。
思えば、小山が昨秋に初めて自転車学校にやってきて
このスポーツバイク基礎スキル講座を受講した時
その半年後に長野県王者・長野県インターハイ代表となって
子供達を
教える立場になるとは思わなかった。
小山の最も成長した面で一番評価したいのは
精神面での成長であり、それが今こうして子供達を指導し
憧れられる存在になっている。

 

お昼休みはトラック競技場を開放して、歩く体験ツアー
競技場がどれだけ急こう配で、高いところを走っているのか?
実際に自分の脚で歩いてみると違った風景が見えてくる。
初めての体験で、特に小学生達が目を輝かせているのが印象的だった。

 

午後は、トラック班のスタート練習を横目に
スタート練習を行う。

 

 

 

初めてのピスト班

 

担当:兼平優希(信州大学)
座学講習:藤森信行(UCI国際コミッセール)

講義内容

 

 座学講習
 ・ピスト自転車とは…
 ・トラック競技場を走るうえでのマナー&エチケット

 ・危険な行為とはどんなことか?
 ・落車はどんな時に起こるか?
 ・ペダリング講座
 ・競技場を歩こう(引かれているラインの説明など)

 実走講習
 ・ゆっくり平坦を走る
 ・ゼロ発進と止まり方
 

 ◇補助員でお手伝い頂いた方
   萩原芳隆(美鈴湖自転車学校)

 

 

 

先ずは、競技場を走る上で必要な講義が行われた。
講師はお馴染みUCI国際コミッセールの藤森信行審判員。

 

ロードやマウンテンバイクではなかなか身に付けられない
「ペダルを回す」という技術、ピスト自転車に乗り
ペダリングの基本を学ぶ。

 

競技場のどこを走り、集団走行の際は先頭交代などをどう行うのか?
実際に競技場を歩きながら座学で教わったことを確認する。

 

初めてピスト自転車に乗ってみる。ロードやMTBと違い
脚を回し続けなければならないため、先ずは乗ることに一苦労。
そして、ブレーキが無いので止まることに一苦労するが
そんな違いを楽しみながら走行を始める

 

先日の長野県高校総体ロードレースに出場した
小松選手(岡谷工業)が初めてピスト自転車に乗る
今後は、春のセンバツ予選となる高体連新人戦への出場を目指す。

 

今回、「初めてのピスト班」最年長の武石さんは69歳ということで
この御年で、中高生と共に新しいことにチャレンジされることに感銘を受けた。
秋の長野県大会でデビューすると長野県最年長トラック選手となる。

 

逆に今回の「初めてのピスト班」最年少の参加者となった長谷川君は中学1年生。
普段はスキーを中心に活動しているが、普段からロードバイクに乗っているということもあり
今回初めてピストバイクに挑戦した。

 

最後に初期の自転車学校の参加者である萩原さんが補助員をつとめて下さり
全員でトラック内を周回した。

 

 

ピスト班初級

 

担当:大島理彦(ラブニール安曇野)
担当:北澤竜太郎(イナーメ信濃山形)

講義内容

 

 実走講習
 ・平坦走行
 ・一列走行(スプリンターレーン・ステーヤーズライン)
 ・バンク上部走行
 ・先頭交代・ローテーション練習
 ・中強度での周回練習 

 ◇補助員でお手伝い頂いた方
   萩原芳隆(美鈴湖自転車学校)

 

 

 

前回「初めてのピスト班」だった、田切君・藤田さんに加え
春先のロード練習で怪我から復帰の松村龍誠(ボンシャンスKids)が
調整の為に加わって3名の参加となった経験者班。

 

前回 初めてピス自転車に乗った、田切君・藤田さんが
堂々と先頭を牽引しながらトラック競技場を走る。

 

大島コーチに続いて角度のあるスプリンターレーンを集団走行して行く。
広報からは兼平コーチが受講生の走りを見ながら安全管理を行う。

 

徐々に競技場の角度と高さのある所を走って行く。
慣れるまでは少し怖さがある。

 

 

 

2021美鈴湖自転車学校6月 講師

 

〔スポーツ自転車基礎スキルKids〕

 

金原 諒(長野県自転車競技連盟)

 飯田風越高校で活躍、2015年には長野県高校強化指定選手にも選ばれる。2018年にはJCF公認審判員3級試験に合格、翌年からは長野県唯一の現役大学生審判員として県内各大会の運営に従事した他、自転車学校や各練習会の講師としても大車輪の活躍をみせた。2020年からは最年少で「長野県自転車競技連盟強化委員」に大抜擢を受け、現役の中学生・高校生選手の良き兄貴ぶん「カナハラ先輩」として後輩からの信頼も厚い長野県自転車界期待の若手。

 ※長野県自転車競技連盟強化委員

 

〔初めてのピスト講座〕

 

兼平優希(信州大学)

 2019年は、信州大学主将と国体長野県代表として活躍、同年から美鈴湖自転車学校の講師として主にピストを始めたばかりの中高生の指導を行う。今年は就職活動が忙しいなか「松本サイクルトラックレース」で自転車学校チームで監督をつとめ、自転車学校チームのデビュー戦の指揮を執った。今回は「初めてのピスト班」「ピスト初級班」の選手達の講師とサポートを行った。

 ※2019年長野県代表

 

 

〔ピスト初級講座〕

 

大島理彦(ラブニールあずみの)

 長野県代表として長年活躍。自転車競技の他、スキー競技。ピアニストとしての顔を持つ。一昨年に日本スポーツ協会の公認自転車コーチの資格を取得すると、昨年末から美鈴湖ベロクラブのコーチとして、本年から美鈴湖自転車学校の講師もつとめる。今回は前回初めてピスト自転車に乗った受講者たちの指導を行った。

 ※日本スポーツ協会公認自転車コーチ
 ※元長野県代表

 

 

〔初級ピスト班・初めてのピスト班/選手サポート〕

 

北澤竜太郎(イナーメ信濃山形)

 長野県代表・信州大学の中長距離のエースとして国体に9回出場、2018年えひめ・19年ふくい国体では長野県代表の最年長選手としてキャプテンを務めた長野県の顔とも言える選手。一昨年、日本体育協会(現:日本スポーツ協会)公認指導者資格を取得後、今年から現役選手ながら、美鈴湖自転車学校の講師として後進の指導も行う。今回の講習会では、ピスト班全体のフォロー。タイム計測や補助員など裏方の仕事を務めた。

 ※日本スポーツ協会公認自転車コーチ
 ※2018年長野県代表チーム主将
 

 

〔技術指導〕

 

藤森 信行(UCI国際コミッセール)

 お馴染みUCI国際審判員として活躍する日本自転車界の第一人者。現在流行の「シクロクロス」をベルギーから日本に初めて持ち込んだ日本シクロクロスの父。2018年から美鈴湖自転車学校の講師陣に加わり、後進の「育成」にあたる。主に国際審判員として最新の自転車競技のルールのほか、ペダリング技術の基本講習などを中心に指導する。

 ※UCI国際コミッセール(国際審判員)
 ※2 Days Race シリーズ オーガナイザー

 

 

〔スタッフ/オーガナイザー〕

 

宮﨑 岳人(長野県代表総監督)

第51期競輪選手として活躍、引退後に長野県代表自転車チームの総監督ならびに、長野県自転車競技連盟強化委員長に就任。今年から長野県連盟主催のトラッククラブチーム「美鈴湖ベロクラブ」を立ち上げ、県自転車競技の底辺拡大と育成を行う。

 ※長野県自転車競技連盟強化委員長
 ※日本スポーツ協会公認コーチ

 

 

 

 

7月美鈴湖自転車学校の予定について。

 

 7月の美鈴湖自転車学校についてですが

第1週 学連のJICF国際杯
第3周 JOCジュニア五輪杯トラック競技 

以上が美鈴湖自転車競技場で行われます。
その間に、強化合宿も予定されていますので
兼ね合いを見ながら、次回の開催をお知らせ致します。

 

《7月の自転車カレンダー》

第1週目:Coupe du Japon 富士見パノラマ
      JICF INTERNATIONAL TRACK CUP(美鈴湖自転車競技場)
第2週目:長野県強化合同練習会?自転車学校??(申請中)
第3週目:JOCジュニア五輪杯トラック競技(松本トラック)
     第15回白馬クリテリウム
第4週目:東京五輪ロードレース
      長野県強化合宿〔予定〕

 

 

美鈴湖自転車学校6月の

レポートは以上です。

今回は、コロナがやや落ち着きを見せ

天候にも恵まれ無事に開催となりました。

7月以降ですが、美鈴湖での

イベントも幾つかあり

コロナの今後の状況も観ながら

改めてお知らせをしたいと思います。

最後に、今回ご参加頂いた受講生の皆さん

送迎をいただいた保護者ご家族の皆さん

講師・スタッフ・美鈴湖競技場の皆さん

競技場の近隣の皆さんに

心より御礼を申し上げます。

また来月、元気にお会いできることを

楽しみに致しております。

 

 

今回は、「長野県スポーツ協会様」のサポート・ご協力を頂きました。

ご協力を頂きました協会の皆様ありがとうございました。

 

 

関連LINK

長野県自転車競技連盟

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