〔告知〕「WORLD MASTERS GAMES 2021 KANSAI JAPAN」自転車競技エントリー開始!

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

WORLD MASTERS GAMES 2021 KANSAI JAPAN 自転車競技エントリー開始!

 

 コロナウイルスの問題で、オリ・パラ開催が危ぶまれていますが

壮年選手達のオリンピック「ワールドマスターズゲームズ2021関西」の

一般エントリーの募集が開始されています。

出場資格は「おおむね30歳以上!」。

 

自転車競技マスターズ部門では、強豪の我らが長野県。

既に出場を表明している先輩方もいらっしゃいますが

改めて、多くの信州選手・サイクリストにこの大会に対して

興味を持ってもらえればと思います。

 

 

(参照元:Youtube)

 

 

 

 

エントリー方法

 

 

(参照元:Youtube)

 

エントリーはこちらから。

 

 

 

現在の自転車競技エントリー状況

 

2020年3月16日現在(詳しくはこちら:PDF大会公式)

 

トラック競技

種目 国内選手募集 海外選手募集
タイムトライアル ×
スプリント
個人追抜き ×
スクラッチ
チームスプリント男子
チームスプリント女子
タイムトライアル(障がい者部門)
タンデムスプリント(障がい者部門)
個人追抜き競争(障がい者部門)
チームスプリント男子(障がい者部門)
チームスプリント女子(障がい者部門)
チームスプリント男女混合(障がい者部門)

×はキャンセル待ちとなります。(増員することもあるのでHPを確認

 

ロードレース

種 目 国内選手募集 海外選手募集
一般部門(男子30歳以上~45歳以上) ×
一般部門(男子50歳以上~60歳以上) ×
一般部門(男子65歳以上~75歳以上)
一般部門(男子80歳以上~95歳以上)
一般部門(女子30歳以上~35歳以上)
一般部門(女子40歳以上~55歳以上)
一般部門(女子60歳以上~85歳以上)
障がい者部門

×はキャンセル待ちとなります。(増員することもあるのでHPを確認

 

マウンテンバイク

種 目 国内選手募集 海外選手募集
クロスカントリー・オリンピック(男子)
クロスカントリー・マラソン(男子)
チームレース(男子)
クロスカントリー・オリンピック(女子)
クロスカントリー・マラソン(女子)
チームレース(女子)
チームレース(男女混合)

 

 

BMX

種 目 国内選手募集 海外選手募集
スタンダード(20インチ)男子マスターズレベル
スタンダード(20インチ)男子チャレンジレベル
スタンダード(20インチ)女子チャレンジレベル
クルーザー(24インチ)男子チャレンジレベル
クルーザー(24インチ)女子チャレンジレベル

 

 

 

 

サイクリング長野より

 

 壮年世代(マスターズ)に多くのタレントを抱える長野県自転車界。

既に参加を表明している選手もおりますが、是非多くの方に参加をして

頂ければと思います。(既にキャンセル待ちの種目もありますが…)

 

ワールドマスターズとの出会い…

 

2018年、英国連邦のオリンピック

日本で云うアジア大会にあたる

「コモンウェルスゲームズ」に行った時でした。

 

 

 

 

取材に行ったラグビー会場で、

ボランティアをしていた

お姉さん(オバサン)と意気投合して

試合が始まるまでずっと話していたんですよ。

 

姉さんは、地元のトライアスロンクラブの方で

地域のスポーツ協会から駆り出されたとか…

 

そのクラブは、日本トライアスロンチームの

合宿を受け入れていて、そんな話しから始まって…

 

俺も、2020年に東京五輪があって

長野は自転車で色々と関わる予定だから(当時は…)

勉強させて欲しい!と言って色々話し込んだんです。

そして、姉さんは云うんです…

 

2020年も大切だけど、私は2021年に関西へ行くわ!

私の目標はワールドマスターズに出ること!!

世界中の沢山の同じ世代の選手達と

トライアスロンを楽しみたい…

 

そんな話しを、外国人特有の屈託の無い

キラキラした顔で云うんですよね。

それが、西日に照らされて今でも忘れられません。

別れ際に…

 

じゃぁ2021年に関西で会いましょうね~

See you~!! SAYONARA!!

 

と…

 

 

 

 

 


その日の夕焼けはとても綺麗だった。

 

 

長野県でも、沢山のマスターズ選手を見てるんですが

やはりマスターズの選手は凄いと、自分も初老になってみて

初めて思うんです。

 

何もしなければ、体力なんてどんどん

右肩下がり、あがいても現状維持が精一杯で

タイムなんて上がらない…

 

なのに、何でマスターズの選手は走るのか?

 

 

何故マスターズの選手は走るのか?

 

 

県内最年長の茅野選手にしても、工藤選手にしても

65歳になってからトラック競技を始めた小林選手にしても

本当に走る後ろ姿を見ていても不思議な魅了を感じます。

 

 

 

 

 

 


信州最年長選手の茅野選手(スワコレーシング)

 

 

そういえば、こんなことがありました…

 

数年前の国際交流大会で、自分はタイム計測係をしていたのですが

その時に、和地恵美選手がマスターズの世界新記録を出したんです。

直後に、自分も呼ばれて世界新記録のタイムを計測しましたと云う

認定書にサインをしたんです!自分も凄く嬉しくて

世界新記録のタイムをとったので凄い自慢になると思ったのですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターズ元世界女王の和地恵美選手が美鈴湖を走る。

 

 

結果として、このタイムが世界新記録になることは

無かったのです。残念ながら認定では24時間以内に

ドーピング検査を受けなければならず、その時は

ドーピング対象レースでは無く、競技直後の

検査がその場で出来なかったのです…

 

和地さんがせっかく出した世界記録が

参考記録になってしまった…

それは自分にとっても

本当に悔しくて、悔しくて!!

 

それから、1年後に和地選手と指導者研修会で会って

その話をしたんです。そしたら和地選手は屈託の無い

明るい笑顔で自分にこう言いました。

 

 

そんなに思ってもらってありがとうございます。

世界新記録は、次の世界選手権で必ず出します!

私はもっと上の記録を狙ってます…

と云うと、昼ご飯を軽く食べ

「時間あるので、走ってきます!」と言い残して

トレーニングに行かれました。

 

 

正直、「この人、スゲー!!!!」と思いました。

普段は凄く物静かで、穏やかな方という印象が強かったのですが

やはりこの人はアスリートだ!静かながらも

燃え滾る情熱!と、飽くなき向上心。

本当に一流の選手だと感じさせられました。

 

過去のことを何時までも引きずり

立ち止まっている自分が

妙に恥ずかしくも思えました。

 

マスターズの選手達の、モチベーションと

向上心は、それだけで一般の我々の

マインドを凌駕しています。

 

では、この情熱がどこから来るものなのか?

マスターズ選手の方々と話しをすると…

 

 

いやぁ… まぁ速くなりたいというか

そんな難しいことより、結局は

走ってて楽しいから?かなぁ…

 

 

と多くの先輩方が、照れ臭そうに語ってくれるのです。

なるほど、先輩方の走る背中の不思議な魅力の秘密は

この「好き」とか「楽しい」とか

そんな明るい気持ちが乗り移ってるんだなぁ…と痛感しました。

コモンウエルスの姉さんも屈託の無い笑顔も

勝敗を越えた「純粋な想い」が現れたものだったのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

信州クロス65歳以上の部で活躍する工藤選手(イナーメ信濃山形CX)
少し前に「サイクリング長野で持ち上げてもらって…励みになります!(笑)」と
言って下さった。

 

 

さて、ワールドマスターズ。

 

 

そんな選手達が、世界中から集まってくるのであれば

個人的にはオリンピックより断然楽しみです。

もしかしたら、今やなかなか見ることが出来なくなった

スポーツの原風景を見ることが出来るのかもしれません。

 

そして、長野県から日本代表選手が出場するならば

県サイクリストの皆さんには、熱いご声援のほど

宜しくお願い致します。

 

頑張れ、信州!頑張れ、ニッポン!!

 

壮年選手の国体「2019年日本スポーツマスターズ」長野県代表トラックレースチーム
昨年は出場者全員が入賞する活躍をみせた。

 

スポーツと云うのは

エリートだけの物では無い。

キッズやジュニアだけの物でも無い。

まして、スポーツと云うものは

単純に「勝敗」だけで語り尽くせるものでも無い。

いまの全てのスポーツ界において

最も「スポーツ本来の持つ意味」を

体現してくれているのが、自転車界においては

マスターズカテゴリーのような気がします。

2021年が素晴らしい大会になりますように…

 

 

 

関連LINK

ワールドマスターズゲームズ2021(公式HP)

関西広域連合