〔告知〕特別国体「燃ゆる感動かごしま国体 -自転車ロードレース-」大会最終日の長野県勢の結果。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔告知〕特別国体「燃ゆる感動かごしま国体 -自転車ロードレース-」大会最終日の長野県勢の結果

 

 

2023年の特別国民大会「燃ゆる感動かごしま国体」自転車競技は

10月15日㈰が大会最終日、舞台をトラック競技会場の南大隅町から

鹿屋市をスタートし、錦江町へゴールする

大隅国体特設コースでレースが開催された。

 

 

長野県からは、成年・少年・女子の各カテゴリーに

5名の選手がエントリー。

成年男子では飯田風越高校出身の山田拓海(早稲田大)が8位。

女子では赤穂中学出身の大蔵こころ(早稲田大)も同じく8位となった。

また、女子の部の優勝はイナーメ信濃山形に所属の

金子広美選手(三重県)となった。

 

 

このロードレース終了により、今年の国体自転車競技は

全ての競技・日程を消化。また、終戦翌年から開始され

親しまれた国体・国民大会はこれが最後の大会となり、

来年からは国民スポーツ大会としてリニューアルされる。

 

 

 

大会最終日の長野県勢の結果

 

 

女子ロードレース(47.5㎞)決勝

順位 氏名 チーム タイム
1位 金子 広美 三重県 1時間13分52秒
2位 岡本 美咲 神奈川県 1時間13分53秒
3位 池田 瑞紀 佐賀県 1時間14分13秒
8位 大蔵 こころ 長野県 1時間14分58秒

大会公式リザルト〔国体公式HP〕

 

 

 

今大会は女子は鹿屋市から錦江町までのワンウェイコースで行われた。
大蔵選手は第三集団でゴールし8位入賞を果たした。

 

今大会優勝はイナーメ信濃山形所属の金子広美選手(三重県)
女子は現在の国内を代表する大学生選手・高校生選手が上位に
数多く入った。

 

〔関連LINK〕

 

 

 

 


 

成年男子ロードレース(111.9㎞)決勝

順位 氏名 チーム タイム
1位 山本 元喜 三重県 2時間38分56秒
2位 武山 晃輔 山梨県 2時間38分57秒
3位 金子 宗平 群馬県 2時間39分3秒
8位 山田 拓海 長野県 2時間39分54秒
DNF 渡邉 鈴 長野県 途中棄権

大会公式リザルト〔国体公式HP〕

女子・成年男子・少年男子と鹿屋市をスタートして
錦江町から周回レースが始まる。
女子がゴールしたあと、成年男子の大集団が
錦江町役場に現れ沿道から大声援が沸き上がる。

 

役場前を通過する最初の周回で先頭から二番目を走る山田選手。
特に役場前には多くの地域の方が集まり
大声援をおくった。

 

 

長野県は昨年同様に、山田選手が前で逃げ
渡邉選手がメイン集団に残る展開で周回コースに入る。
集団中盤で走る渡邊鈴選手。
このメイン集団が通過する、次は少年集団が現れる。

 

2周回目、逃げ集団が出来そうでなかなか逃げられない。
山田選手は依然として逃げたい意志を持ち
前方に位置する選手達と共に集団先頭で中盤戦を迎える。

 

渡邉選手も集団の中ほどに布陣して中盤線を迎えて行く。

 

残り2周回のところで集団が少しずつバラけはじめ
人数が少なくなって行く、終盤戦に向けて
山田選手は背中から補給食を取り出す。

 

残り2周で好走していた渡邉選手が集団から遅れる。

 

それでも沿道からの声援を受けて力走を続けるも
タイムアウトで途中棄権となった。

 

山田選手は第三集団の5番目でゴール。
自身初となる国体での8位入賞を果たした。

 

 

表彰式での記念撮影に臨む山田選手
〔画像一番手前〕

 

〔関連LINK〕

 

 

 

 


 

少年男子ロードレース(95.8㎞)決勝

順位 氏名 チーム タイム
1位 吉田 奏太 鳥取県 2時間22分12秒
2位 森下 圭祐 三重県 2時間22分13秒
3位 佐藤 后嶺 北海道 2時間22分16秒
33位 黒澤 響冴 長野県 2時間29分52秒
35位 上里 翔瑛 長野県 2時間29分53秒

大会公式リザルト〔国体公式HP〕

 

 

成年が周回コースに入った直後に、少年男子も錦江町役場を起点とする
周回コースに突入して行く。

 

少年は3周回ということで早くも残り2周。
中盤から終盤にかけて幾つかのグループに分かれる。
小さな集団に上里・黒澤の両名が入る展開。
〔画像一番右:上里〕

 

インターハイでは見事完走を果たし
今大会も昨年の片田に続き、長野県勢として完走が
期待された黒澤が終盤に向けて比較的
脚色良く好走を見せ残り1周を迎える。

 

最後は、黒澤・上里が揃ってゴール
黒澤が33位・上里が35位と長野県勢2年連続の完走を果たした。

 

自転車競技最終総合順位

 

天皇杯

順位 チーム 得点
1位 愛媛県 87点
2位 鹿児島県 82点
3位 福島県 75点
30位 長野県 17点

 

皇后杯

順位 チーム 得点
1位 岩手県 46点
2位 鹿児島県 45点
3位 富山県 40点
13位 長野県 16点

 

 

 

 

 

ロードレースを終えて…

 

 

 ということで、改めまして

本日10月18日の朝6時30分に

上田市に帰りました!

 

 

で、上田駅の朝の気温9度…

 

 

暑さに苦しめられた今年の国体の最後が

寒さに苦しめられるというオチが付きました。

 

 

さて… 

 

 

今年の国体ロードですが

昨年のインカレロードでの死亡事故もあり

また、鹿屋市・肝付町・南大隅町・錦江町と

4つの自治体をまたいで行われたということもあり

本当にこの1日のために1000人以上の

ボランティア・地域/自治会/ローカルコミュニティ関係者が

レースに携わってくれました。

 

 

今回、南大隅町国体準備室の紹介により自分が民泊させて頂いた
ライダーズハウス郷がえるのオーナー松元さん
地元でバイクツリーリストの民泊施設を運営しながら
今大会は少年男子の先導バイク役を務めた。
地元のバイク愛好家の方々もエスコートモトスタッフとして
レースの運営に携わって頂いた。

 

 

 

既に前日のレポートでも書いたのですが

本当に、メディカルチームの方が

役員カンファレンスの際に

 

 

我々は最悪の事態も想定して

この一年間厳しい訓練をして来た…

 

 

と最初の挨拶で開口一番に言われていました。

本当に並々ならぬ開催地の

皆さんの想いを感じました。

 

役員会議・車両会議・プレスカンファレンスと
前日のトラック競技終了後に鹿屋市で会議が行われ会議が終わったあと
時間が過ぎても各グループ・チームに分かれて
延々とレースのシュミレーションが行われていた。
これをして本当にボランティアも含めて
携わる人々全てが緊張感を持って運営に取組んだ。
〔画像:会議が終わったあともあちこちで自発的にミーティングが行われていた〕

 

 

今回はコースの特性上

プレスは、選手の出発前に出発して

メディアカーで先にゴール地点に向かったのですが

コース上をメディアカーから見て見れば

早朝にも関わらず沢山の方々が沿道で

手を振って応援をして下さいました。

 

 

まだ7時過ぎ頃にも関わらず、市街地から海沿いまで多くの地元の方々が
観戦に出てくれた。その他にも、住宅と住宅の脇道まで
全ての横道にパイロンが置かれ、コースに車両が入れないように…
厳戒態勢で行われた。
〔クリックすると大きくなります〕

 

また、先般のツールド北海道の件もあり

それこそ、住宅地の脇道までも全て

パイロンが置かれ、関係車両は全てGPS

また、ヘリコプターから状況が把握できるように

全車両の天井には番号が貼ってあり

緊急時の際にヘリコプターや、指揮本部から

即対応が出来るようになっていた。

 

 

今まで様々な大会に自分も

携わってきましたが

ある意味、東京2020オリンピックよりも

緊迫感があった部分が確かにありました。

 

 

4市町村にはそれぞれ安全管理本部が行われ
消防・警察・行政の担当者がモニターを見ながら
有事のために厳戒態勢で行われた。

 

前年のインカレのこのコースで

死亡事故があったということもあり

スタッフ一人ひとりの緊張感は凄かったと思います。

 

 

いま無事に大会を終えて

本当に、素晴らしい大会が開催して頂いたことを

地域の皆々様に心より御礼申し上げたいと思います。

 

 

そして、2028年は長野国体… 

 

 

いま、長野審判の顔ぶれを見れば

全国で審判・競技役員のレベルは

群を抜いて高いと、自他ともに認めるところで

このレベルの大会をこなす能力は十二分にあります。

 

 

ただ、この自転車に対する地域の理解… 

 

 

ここに自分は大きな不安があります。

今の長野県の雰囲気は再三ですが

「ジテンシャ?ドコデ、ダレガヤッテルノ?」です。

 

 

長野に「サイクリング長野」が

ある理由は、自転車が盛んだからじゃない!

仮に長野が自転車県であれば

俺はこのサイトをやってない。

信州において自転車なんか「空気」だから

俺はこのサイトをやってるわけです。 

 

 

そうしたなかで、今後どうやって

今回の国体のように地域を盛り上げ 

あと5年という限られた時間で人を育て

自転車という競技が信州人に

親しまれるものにして行くか?

非常に重い現実と課題を貰った気がします。

 

 

お馴染み自転車実況の第一人者「DJがらぱ」さん
(俺は駆け出しの頃からお世話になっているので畏敬を込め芦田さんと書きます)
それこそ自分が自転車審判デビューの時から、オリンピックまで
長らく一緒に自転車に携わって来たのですが
レースが終わった時の芦田さんの挨拶に思わず
振り向いてカメラを向けてしまいました。
何時も冷静沈着、オリンピックでも何時もと変わらない実況を
されていた芦田さんの、今回大会の〆の言葉が本当に熱かったんですよね!
あの芦田さんでさえも、今大会のロードレースというのは
並々ならぬものがあったんだと思わされました。
カメラを向けて本当に重圧から解放された満面の笑顔というのは
自分の中ではこの大会を本当に象徴する一コマだったと思います。

 

 

今大会の見逃し配信について!

 

 

今大会もライブ配信を行ってくれた

「国体チャンネル」にて

全日程の見逃し配信が可能です。

ぜひ、授業やお仕事の合間に

スマホやパソコンにて長野県選手の活躍を

ご覧いただければと思います。

 

 

〔Live配信「国体チャンネル」〕

 

 

 

今大会の関連記事

 

 

 

 

という訳で、四日目の

レポートが信州へ帰って来てから…

ということで遅くなってしまいました。

 

 

とりあえず、自分がいなかった間に

色々と問題が起こっていて

ちょっと今日の日中はそれに

振り回されてしまいました。

 

 

で、国体総集編やりたいんですが

ちょっとこの数日いなかったぶんの

情報を、このあと「ケチャップドバっと!」で

出しますのでご確認下さい。

 

 

関連LINK

2023燃ゆる感動かごしま国体公式HP

JCFかごしま国体自転車競技特設サイト

南大隅町かごしま国体特設ページ(自転車競技会場)

第82回国民体育大会・第27回全国障がい者スポーツ大会(長野県教育委員会)

第82回ながの国体準備室(長野県)

ライダーズハウス郷がえる

長野県自転車競技連盟