〔コラム〕長野電鉄湯田中駅前温泉「電動アシスト自転車レンタサイクル」で見たささやかな日常の物語。

長野電鉄湯田中温泉駅前「電動アシスト自転車レンタサイクル」物語

 

 こんにちは、7月10日ですが、サイクリング長野は

ちょっとしたお呼ばれをしまして、山ノ内町へ行って来ました。

待ち合わせの時間まで、時間があったので湯田中温泉駅の前にある

足湯に浸かろうとしてたら、カッコいいヘルメットを被った

お姉さん(おそらく60年前は…)が、颯爽と自転車で駅舎に

入っていったので、ちょっとそんなイナセなお姉さんと

お話しをしたくて… 声をかけたのが今日の記事です。

 

 

 

湯田中駅前温泉「電動アシストレンタサイクル」物語

 

 そんな訳で、お姉さんにお声をかけてお話しをすると、

どうやらご自宅は長野市内だけど、湯治の為に湯田中の駅近くに

別宅をお持ちとのこと、この駅前温泉のレンタサイクルを

日常に使っているとのこと。さらにお話しを聞くと…

 

 

 

 60歳で免許を返納して、ここの市営レンタサイクルが日常の足となっていること。

 ・中野のジャスコ(現イオン)まで電動アシストで食料品を買いに行ってきたとのこと。

 ・この自転車で走ることが、運動不足解消になっていること

 ・でも、電動アシストだから、坂の多い湯田中でも負荷がかかり過ぎないとのこと。

 ・ちょっと重い荷物でも電動アシストだからへっちゃら!とのこと。

 ・レンタルは駅前温泉「楓の湯」の番台で無料で貸し出してくれること。

 ・6台あるけど、どの車体もみんな性格が違う、1号車が一番快適!とのこと。

 ・今日はその1号車を誰かが乗っていて、5号車に乗ったとのこと…

 ・ヘルメット着用義務だけど、この競技用のヘルメットが軽くて快適とのこと。

 ・本当に便利で素晴らしいシステムで、このシステムに本当に感謝してるとのこと。

 

 

駅舎の中にあるレンタル用の電動アシスト自転車

 

 

 

 お姉さんは、凄く楽しそうに語ってくれるんですね。

 自分も少しこの業界長くなってきて、最近は解るんですよ! 

 「あぁこの方は、自転車が好きな人の瞳をしてる!」と。

 

 そしたら、自分も興味が沸いて来て

 レンタルサイクルの受付である「楓の湯」の番台へ

 お姉さんをエスコートしたんです。

 そこで、施設の方の話しも聞きたいなと…

 

湯田中駅に併設される駅前温泉「楓の湯」ここの番台で自転車を借りることが出来る。

 

 

 番台に着くと、お姉さんはおもむろに買い物袋から

 ポテトチップスを出して、番台の方に

 「何時もありがとう、コレみんなで食べて~!」と。

 そんなお姉さんに、番台のスタッフの方が

 「何時もすみません~!ごちそうさまぁ~!!」と…

 

 

 もう多くを見なくても、そのやり取りだけで

 ここの自転車を取り巻く世界がどんなものか?良く解るんです。

 それを書きたくて、今ここでキーボードを叩いています。

 

 

 それで、同時に思ったんですよ。

 

 

 今、コロナ自転車バブルでしょ?

 ここに「金脈」があるとばかりに、本当に色々な人が飛びついて

 小難しい経済用語とか、外国の言葉を並べて

 有名大学の出身をウリにされている方や

 新進気鋭のベンチャー実業家さん方々が

 それらしいことを言ってる訳ですよ。 

 

 でも、自分もこうしてここ数年、自転車業界の現場にいると

 一応自分も、海外で経営学の学位を持ってもいる訳ですが

 正直に言って、どの視点で見ても…

 

 

 殆どの方の話しに現実味が無いんですよね。

 

 

 過去・現在・未来、どこを切り取っても

 自転車界とも、自転車を利用する人とも

 全く繋がっていないケースが多いんです。

 

 多分、コロナ・ゴールドラッシュが終われば 

 人は何事も無かったようにいなくなる。

 

 今まで全国色々なシェアサイクルの現場を見て来ましたが

 不気味な位、無機質に自転車が並んでいるだけの風景…

 

 そういうのを沢山見て来て

 なぜそうなるのか?も大体解って来たし

 そんな自転車界の現状にウンザリしていたから 

 本当に心温まる日常の一コマでした。 

 

 ここに自転車があることで、こんなにも

 誰かが豊かになったり、助けたり・助けられたり…

 

 

 そこに自転車があることが

 凄く大切なことなんだ…

 久しぶりに思わされました。 

 

 

 自分も今は忙し過ぎて 

 声をかけて頂いた、都市計画のほうは

 もうどうなっているのか解らないのですし

 サイクルツーリズムがどうなっているのか?も

 解らないのですが…

 

 

 長野県の場合、残念ながら「自転車活用推進」は、あくまで行政主導で

 その中に、サイクリストは殆どおらず。おそらくその溝はこれから先も

 埋まることは無いのでは無いか?と思っています。それについて

 もう今さらどうこう言うつもりは無いんですが

 せめて県には、自転車に乗る人のことを思い浮かべながら

 「心」ある街づくりを行って欲しいと切に願います。

 

 

レンタサイクルの入り口の暖簾にこうかいてありました。
「あったかくて素朴で心癒される」これからも
湯田中駅前レンタサイクルが、地域の人や観光でここを
訪れる人にとってそんな温かい存在であればと思います。

 

 

 

湯田中駅前温泉「レンタサイクル」概要

 

長野電鉄・長野線「湯田中駅」に併設される「楓の湯」と無料で利用できる足湯。
ここでレンタサイクルも出来る。

 

貸出自転車 電動アシスト自転車5台
貸出料 無料
貸出・返却 湯田中駅前温泉「楓の湯」
貸出日 通常:4月1日~11月30日   (※令和2年度:6月1日~11月30日)
ただし、第1火曜日及び楓の湯臨時休館日は除きます
貸出時間 10:00~17:00 受付は16:00まで
利用対象者 町民の方及び山ノ内町を訪れたお客様で、中学生以上とします。
ただし、中学生は保護者の同意が必要です。

 

《貸出ルール》

  • 利用希望者は、申請書に必要事項を記入し、身分証明書(運転免許証・保険証・住基カードなど)を楓の湯職員に提示します。
  • 利用者は鍵を受け取ったら、運行前点検を行ってください。
  • 利用後は楓の湯に返却し、楓の湯職員の確認を受けてください。
  • ヘルメットの用意をしてあります。利用者の安全のためご使用をお願いいたします。

 

《その他諸注意》

  • 自転車の盗難、破損、鍵等の紛失は、利用者の責任で弁償していただきます。盗難防止のため、駐車の際は必ず施錠をしてください。
  • 傷害保険、対人・対物賠償保険に加入しています。
  • 事故・故障は、利用者の責任で対応していただきます。
  • 自転車関係の法令を守って、安心・安全にご利用ください。

 

 

 

 

山ノ内町と言えばやっぱり「サバタケ」(鯖の水煮缶と名産「根曲がり竹」を炊いたもの)
根曲がりは6月頃のお楽しみ!北信だけでなく東信の人間も好き!
お土産に「サバタケ缶」オススメです!!
湯田中の駅の他、山ノ内町の道の駅でも買えます。

 

 

と、云うわけで

レンタルサイクルって

今やどこでもあるんだけど

それを取り巻く人間ドラマって

なかなか見ることが出来ないんですよね。

(どこも殆ど使う人ほとんどいないから)

でも、ここのレンタル自転車は

愛されてるんだなぁ~と思いました。

 

湯田中へお越しの際は、駅前温泉で

レンタサイクルをして散策。

その後、お風呂に入ってみては… 

小さな旅行気分になれるかも知れませんよ。

昨日は久しぶりに良いモノを見せてもらいました。

今度は湯田中で「駅前レンタサイクルの旅」やります!

 

最後に、県の推進活用もツーリズムも

その仕事、誰の為にやっていますか? 

誰を想ってやっていますか? 

心を込めてますか??

改めてそれを問いたいと思います。

どなたか心ある方の考える糧になればと思います…

 

 

関連LINK

山ノ内町観光情報(公式)

信州湯田中温泉観光協会公式サイト

志賀高原ヒルクライム