〔コラム〕自転車があまり盛んで無い地域に自転車コミュニティが出来るまでの小さな物語。

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〔コラム〕自転車コミュニティが出来るまでの小さな物語

 

 こんにちは、数日前のことですが

いきなり夜、知らない電話番号から

電話があり恐る恐る出てみると…

松本市でオフロードの自転車コースを建設されている方からで

ご招待を受けて、1日お手伝いに行って来ました。

それに関しては、次回もう一度お手伝いに行った際に

レポートとしますが、建設されている方の熱い想いを

お聞きして、少し思い出したことがあるので

今日はそれについて書いてみたいと思います。

 

 

 

人が集う場所へ…

 

 松本のそのコースは、1年前から有志の皆さんで作られていたと

いうことで、敷地内にはモトクロスバイクで云うところの

ウォッシュボード(洗濯板のように地面がギザギザに波打っているところ)や

小さな角度のついたコーナー、森林地帯をクロスカントリー出来るように

なっていて、これを有志で作られていたと聞いて本当に驚きました。

そして、建設をされている方がこうお話ししてくれました。

 

 

子供達や沢山の人が無料で楽しく

自転車で遊べる場所になればいい…

 

 

そんな話しを聞いて

昔、自分が住んでいた地域に

ある日突然、誰でも使える自転車コースが出来て

最初は殆ど人がいなかったのに、そこに

ポツポツと人が集い始めて、

その小さなポツポツが徐々に大きくなって

そこにサイクリングコミュニティが誕生した…

と云う話しをしたいと思います。

 

 

 

 

町に自転車コミュニティが出来た小さな物語

 

 

 2005年頃ですかね?(2004年頃か?)

自分が住んでいた地域のサイクリングロードの脇に

突然、「アルバートビショップパーク・クリテリウム」という

アスファルトで舗装された、まっ平らな自転車コースが出来ました。

 

 

 

河川敷に出来た、傾斜が全く無い1周が約1.5㎞位の自転車コースは

写真にあるように、車はもちろん!歩行者による散歩も厳禁!!

誰もが無料で、自転車を使って無理なく安全に

エクササイズが行えるコースです。

 

 

 

 

写真の通り、この地域はあまり自転車が盛んでは無くて

出来た頃は、いつ行っても走っているのは一人か二人。

夕暮れになると、おじいちゃんが一人

の~んび~り走っていたり…

 

 

 

それでも、トイレがあってベンチがあって

ちゃんと水道もあるから、水も飲める。

車も歩行者もいない!

「こりゃイイもん出来たー!」と、仕事が終わって

ほぼ毎日、家に帰ったらスーツからジャージに着替えて

肥満防止・運動不足解消の為に、日が暮れるまで走るんです。

(ラグビー部の監督仕事は、木・金・土曜は試合なのでそれ以外の日)

 

 

 

 

そうして、1年。また1年と暦が剥がれて行くのと同時に

少しずつ、少しずつココへ自転車に乗りにくる人が増えて来ます。

 

 

この頃には、このコースを走る人は老いも若きも皆が顔見知り。

何だか、日本のラジオ体操みたいな感じですね。

公園に毎朝体操に行ってたら、気づいたらみんな顔見知りみたいな…

 

 

風よけになってもらったり、風よけになったりして

みんな自由にエクササイズをしているんだけど

日没が近づくと、知らない間に皆が集団になって

ペースが上がり競争のようになって終わる。

メンツによってはかなりのガチ!

練習が終わると、「お前強いな!」「お前もな!!」

「じゃぁまた明日!!」「あぁ、またな…」と

何故かお互いの健闘をたたえ合って爽やかに解散。

 

 

因みに、自分がパラサイクル審判のライセンスをとったのは
ここで出会ったパラ・ナショナルチームの人が
凄く色々なことを教えて下さったから。

 

 

火曜日は、地区代表の中学生トライアスロンチームが練習し始めて

何故か、走っている俺の後ろにつく訳です。(多分ちょうどいいペース)

そして、勝手に風よけにされ、後方につかれて一列棒状…

ちょっとでもペースを落とそうもんなら、後ろから

「おっさん、おせーよ!練習にならねーだろ!タコ!!」の猛烈な殺気。

火曜日の夕方は、こいつらにだけは絶対に負けない為だけに

走り続けていたような気がします。

(またコイツらが12歳~14歳のくせして州代表候補だからメチャ強い)

 

 

それからまた1年後位から、今度はここで日曜日に

BBQを食べながら、草レースをするようになりました。

確か2~3回?もっと??レースに出たことがあるのですが、

レースよりも、焼きたてソーセージ&オニオンを

パンに挟んで食べる「ソーセージウィズブレッド」と

「ロトリィ」と云う、参加者みんなで行う宝くじ(色々なグッズが当たる)

が印象に残っています。

1口100円位で、選手や観客に売って、それが大会の運営資金になる。

毎回10口買うのですが、当たったのはプロティンバー位だった?

 

その後、自分は川の向こう側へ引越して

しまうのですが、たまにはフェリーと電車に乗り継いで

このコースに走りに行っては

顔見知りと走ったり…

 

電車には平日のラッシュ時(朝6時~10時、15時~20時?以外の時間は電車に持ち込み可能)
土日祝日は何時でも電車やバス・フェリーに自転車が持ち込める。

 

フェリーにも車立てがあって自転車が持ち込める。

 

やがて、この町を去り

今は長野に住んでいる訳ですが、

その後、自分の原点となった

コースがどうなったのか?

 

 

 

(参照元:Youtube:mrcameltan)

 

今では、二枚目の写真のコーナーには無かった

立派なクラブハウスが出来て

あの時、何時行っても一人か二人しかいなかった

この練習場は、サイクリングクラブが創設され多くの人が集い

州の王者を決める「州選手権大会」も行われるほどになっていました。

 

さらに、河原の湿地帯を利用して

シクロクロスをやったり、ローラーブレードの

大会もやっているとのこと…

 

 

(参照元:Youtube:My cycling moments Bowen)

 

今こうして、このコースを走っている動画を見ると

ここを何百周と走った遠い昔の記憶がよみがえります。

このコースが誕生して、自然とそこに人が集まり

レースが行われ、サイクリングクラブができて

クラブハウスが出来て、州選手権が開催される…

それは、「小さな物語」をみたような記憶でもあります。

 

 

因みに一昨年の学連シンポジウムで、メルボルン大学が来た時に質問したのですが

メルボルン市内にはこういう自転車コースが30カ所以上あるそうです。

 

 

話しは2020年に戻って…

 

 

いま、松本市で有志の方々が作られている

オフロードのコースも、「何時かの物語」のように

少しずつ人が集まり、そこにコミュニティが出来て

その中から将来、選手や指導者が出てきたら

素晴らしいことだと思います…

 

 

そんな日を夢に見ながら

 

 

また近いうちに、松本市で現在建設中の

コースにお手伝いに行って、今度はどんなコースが出来るのか?

そんなレポートも近日公開出来ればと思っています。

 

 

因みに練習帰りは真っ暗!途中のお総菜屋さんに自転車を止めて
軒下で何時も「鱈のフライ&フライドポテト」を
食べていたから
毎日自転車に乗っていても全然痩せなかった…
この後、自転車に乗る時間を夕方から早朝にしたら痩せ始めた。

 

 

 

 以前、他県の自転車関係者の会合で

この昔話を披露したのですが、

松本でオフロードコースを建設されている方の

情熱に触れて久々に「何時かの物語」を思い出しました。

 

建設中のコースに人が集い、そこにコミュニティが出来て

多くの人にとってそこが思い出の場所になったり

沢山の人にとって大切な場所になれば

 

そんな物語をもう一度…

 

また近日中に改めてお手伝いに行って

今後の進捗等をお伝え出来ればと思っています。

 

 

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