英連邦のオリンピック!「2018コモンウェルスゲーム」遠征レポート⑥-ロードTT編-

《速報》弥彦競輪最終日「第4レースA級チャレンジ選抜」に前島恭平(長野県)が登場。この日は残り1周回から単独で先行するとそのままゴールまで粘り切り、一昨日に続き今節2度目の1着となった。ハイライト動画(5月27日)《結果》弥彦競輪初日「第5レースA級チャレンジ予選」に前島恭平(長野県)が登場。前節同様に残り半周で2番手に付くと最終コーナーで後続の攻撃を見事に捌きつつ先頭の選手をゴール前で差し切って快勝!今節も活躍が期待される。ハイライト動画(5月25日)《結果》佐世保競輪2日目「第7レースA級チャレンジ準決勝」に前島恭平(長野県)が登場。残り半周で2番手に付くと後方の攻めをかわしながら最終ストレートで先頭の選手を捉え見事な勝利をおさめた。ハイライト動画(5月18日) 

2018コモンウェルスゲーム」遠征レポート⑥-ロードタイムトライアル編-

 4月4日から15日まで11日間にわたって行われた英連邦のオリンピック「第21回コモンウェルスゲーム」。今回は大会第6日目の4月10日に行われたロード個人タイムトライアルについてレポートをして行きたいと思います。

大会が行われたのは、ロード・TT共にゴールドコースト空港近くの海辺の町カランビン地区。ゴールドコーストのメインエリアから少し離れた落着いた住宅街で、日本人観光客に人気のカランビン動物園付近から海沿いの通りがメイン会場となった。

豪州国内でもロードレースは盛んだが、その殆どがクリテリウムなのでこうして広い範囲で一般公道を封鎖して行う大会で近隣住民の反応や、観客をどうオペレーションするか非常に興味深い大会となった。

ロードタイムトライアル観戦

 

《コース設定》

 タイムトライアルは女子24.5km・男子37.8kmで行われた。一般的にタイムトライアルは出来るだけ平坦で直線的が望ましいとされているし、日本であれば全日本選手権でも直線を走ってヘアピンカーブを曲がってまた直線を帰って来ると云うイメージだったが、今回のコースは街中を駆け抜ける上にかなりしっかりとした登りも設けられていたのが非常に印象的だった。 

 

今大会のロードタイムトライアルのコースマップ郊外ながら住宅地を走り抜ける。

 

《観戦レポート》

 ブリスベンから電車で約1時間のバーレイクシティ駅で一般の路線バスに乗り換えてカランビンへ向かう。尚ロードレースに関してはシャトルバスが無く普通の空港行き路線バスに乗り継いで会場へ向かった。バスはコースを迂回しながら走り、メイン会場からは4~5km程離れたエラノラ地区からコースをなぞって歩いてみることにした。

 

 

エラノラ地区の公園では地元サイクリングクラブがPVエリアを設け大会を盛上げていた。

PVではチャンネル7が地上波で生中継中

沿道では思い思いのスタイルで観戦を楽しむ

別の公園の前を通るとここでもPVとイベントが行われ混雑していた。

沿道の家々には大会を盛上げる為の旗等が配られ家々の人達は応援で大会を盛上げていた。

大動脈の国道は2車線の半分クローズしてその半車線と路肩を「往復コース」として利用

立哨は殆どがボランティア。横断ポイントもライセンス保持者では無かった。

MTBに続きコースの主要部分には必ず観戦者用の給水所があった。

海沿いのエリアではサーファーもそのままレースを観戦

メイン会場には大会マスコットのボロビーのロードバイク版オブジェが大人気

レースは男女共に豪州勢が金メダルを獲得!会場は大いに盛り上がった。

 

 

 

《大会について》

 先ず、大会で驚いたのがこの長いコースをほぼ全てバリケードでクローズドにしたこと。これは安全面を考慮すれば確かに当然だが、それにしても40kmを封鎖するという労力とコストは長野県内の大会では考えられないし、ジャパンカップやTOJレベルの大会でも全面封鎖まではしていない。仮に2020でこのレベルのセキュリティをIOCが求めてくるならば、約200kmのコースを封鎖しなくてはならない。また、今回の立哨員をもしJCF審判ライセンス保持者で固めようとしたら、日本全国の審判を招集しても足りないと思われる。TOJ等の感覚では横断ポイントを一般のボランティアがやっているのに驚いたが、2020ではもしかするとボランティアの事前講習の充実等が求められるのかも知れない。

「横断ポイント」はほぼ全ての場所で一般ボランティアが担当

 

《ニュートラリゼイション》

 比較的多くの場所にニュートラルスタッフが待機をしていた。個人的には坂の下りの所や、コーナーの出口など「えぇ?」っと思う場所に配置していたが、自分が話を聞いたニュートラスタッフはシマノのサービスマンらしく、置かれていた機材もシマノの物だけだった。

 

ニュートラ代車にはシマノの「デュラエース」のロゴが…

 大会運営をする際に頭を悩ます「ギア」の枚数だが、今大会のシマノのニュートラルでは11速だけで無く、10速も用意されていた。その理由として、今大会は英連邦の様々な国々が参加していて機材にバラつきがあったことが挙げられる。また、何かと話題のディスク対応のホイールも用意されていたのが印象的だった。

 聞けば一応8~9速も用意していたらしい。これは英連邦大会ならではかもしれない…

ディスクホイールもしっかりと用意されていた

 

《スタート台・ゴールエリア》

 少し残念だったことは、スタートの発射台とゴールが立ち入り禁止だったこと。ただ昨今の国際情勢を鑑みるとこれは致し方なく思える。豪州は比較的平和なイメージもあるし、実際に治安は良いのだが、実はここのところ大都市では大規模テロを画策するグループの摘発が相次いでいる。そうしたセキュリティを考えるとこればかりは致し方ないのかもしれない。2020年はゴール地点が富士スピードウェイと云うことで、比較的セキュリティはしやすいのかも知れないが、最大の重要事項は何より観客の安全を確保すること。海外からのサポーターが来るならなおさらだ。トラック・MTBも含めこの大会はそれを教えてくれたように思えた。

実は50mから先は立ち入り禁止。この先のスタート台もクローズドだった…

 

《タイムトライアル感想》

 個人的に自転車レースにほぼ無縁だったカランビン地区の人々がどんな反応をするのか注目していた。空港は近いが非常に閑静な住宅街で近くに小さなビーチもあり…。そんな街にこうしたイベントが来ることを住民がどう受け入れるのか?しかし、始まってみればロードレースも含めて沿道の家々・コミュニティは非常に強力的で、思い思いのスタイルでレースを応援し・レースに参加していたのがとても印象的だった。それはオージー気質なのかも知れないが、2020年のロードレースでも必ず家の前がコースになる方々がいるはずだ。そういった方の理解をどう得て、どう共にレースを作っていくのか?これは自転車業界と云うよりも各自治体や地域自治会等の手腕にかかってくるのかも知れない。このサイトが出来ることは少ないが、一般の人々に自転車の面白さを伝えることでレースへの理解と参加を呼び掛けたい。ロードも含めて大会が素晴らしい物になったのは一重にカランビン地区の住民の理解と尽力の賜物だったと感謝したい。

コース沿道にある地元のライフセイバーズクラブで休憩する人達。大会成功には地元の全面協力があった…

 

次回は自転車競技のトリを飾るロードレースのレポート!お楽しみに!!

その後はコモンウエルスゲームから2020への提言を纏める予定です。正直、この企画現状ではイマイチ視聴率が良くないのですが、将来必ずこれを必要とする人がいると思うので、その人に向けて記録を残します。

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関連Link

コモンウエルスゲーム公式HP(英語)

タイムトライアル公式結果