〔レポート〕長野県自転車競技連盟主催「第5回美鈴湖自転車学校2020」冬季フィジカルトレーニング講座。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

「第5回美鈴湖自転車学校2020」冬季トレーニング講座開催。

 

 2020年12月6日(日)、松本市美鈴湖自転車競技場にて

自転車選手・自転車愛好家を対象とした、冬季トレーニング講座を

初めて美鈴湖自転車学校のカリキュラムとして開催を致しました。

今回は、初心者からエリート・マスターズ選手まで8名が参加。

長野県自転車代表チームのフィジカルコーチである

理学療法士の山本葵コーチ(相澤病院)による

冬季期間中に自転車に乗らないトレーニング方法を行いました。

 

 

 

 

第5回美鈴湖自転車学校内容

 

 

担当:山本葵(長野県自転車代表フィジカルコーチ/相澤病院)

 

午前の部 講義内容

 

 ライディングに生きる陸上トレーニング

 ◇体の左右のバランスを感じ、整える
 ◇身体の軸を感じ、作って行く。

 ・体の左右のバランスの違いを体感し
  ダイナミック・ストレッチング(動的ストレッチ)を用いて
  バランスを均等に矯正して行く

 ・左右のバランスを整えた上で、身体の軸を意識した体幹強化の
   トレーニング方法を行う。

 

 

 

 今回は、中学生からマスターズカテゴリーまで

幅広い年代の受講者が集まり、冬場の自転車に乗れない期間に

どうやって強くなって行くか?を学んだ。

 

先ずは、現在の身体の左右のバランスがどうなっているのか?
確認する簡単なテスト(運動)を行った。

 

秋の高校自転車新人戦で彗星のように現れた小山大登(エクセラン高)は
早速このテストにより股関節まわりの柔軟性がやや固いことが判明し
山本コーチによる細かいアドバイスが行われた。

 

上半身のバランス・柔軟性を確認する中学生の児玉(丸子北中)と臼倉(鎌田中)の両中学生。

 

特に中学生は初めて「動的ストレッチ」「体幹トレーニング」を行ったため
先ずは、トレーニングを行う上での身体の使い方や、運動の方法を学んだ。

 

今回のストレッチは、自転車のペダリング運動をする上での身体の連動が一つのテーマ
所謂通常のストレッチ(静的ストレッチ)とは違い、ペダルを使う上での身体の各部位を
連動させる山本コーチの特別講座となった。

 

参加者はその都度、身体のバランスの違いを感じながら運動を行った。

 

秋の長野県高校新人戦短距離で1年生ながら初優勝をした小松篤史(松本工高)は
身体の上下のバランスは抜群に良いものの、左右へのバランスが課題となり
山本コーチから、その改善方法やトレーニング方法を学ぶ。

 

椅子に座って、身体の柔軟性を確かめるのは
2018年の長野県代表主将の北澤竜太郎選手(イナーメ信濃山形)

 

多くの中高生が股関節まわりの固さ・可動域の狭さに課題を残す中で
唯一の女性参加者である美鈴湖自転車競技場管理人の成川さんが
各所で抜群の柔軟性をみせた。

 

 


 

 

担当:宮崎岳人(長野県自転車代表チーム総監督)

 

午後の部 講義内容

 

 三本ローラートレーニング

 ◇三本ローラーの乗り方講

 ・午前中に学んだ「身体の左右のバランス」を感じながら
  三本ローラーに乗ってみよう!

 三本ローラーに乗れない受講者・三本ローラーが苦手な受講者を対象に
 実際に三本ローラーに乗れるようにトレーニングを行った。

 

 

 

 

練習で殆ど「三本ローラー」に乗った事の無い
児玉空広(丸子北中)を指導するのは、
宮崎岳人 長野県代表総監督。

 

三本ローラーがあまり得意では無い臼倉充哉(鎌田中)には
2018年の長野県代表主将 北澤竜太郎(イナーメ信濃山形)が指導。

 

最初は恐る恐る乗っていた小山大登(エクセラン高)も
10分程度で十分に乗りこなせるようになった。

 

 

講師・スタッフ紹介

 

 

山本 葵(相澤病院)

 長野県代表自転車チームのフィジカルコーチで、主に国体代表チームを担当。理学療法士として幅広い見地から選手にアドバイスを行う。両角コーチと共に、ここ数年の小出樹選手(現京産大)、堀江省吾選手(現競輪選手養成所)等の入賞・長野県代表の躍進に大きく貢献。長野県代表選手からの信頼も厚い。今回初めて美鈴湖自転車学校にも参加して頂いた。

 ※長野県代表チームフィジカルコーチ
 

 

 

 

宮﨑 岳人(長野県代表チーム監督)

 第51期競輪選手として活躍、引退後に長野県代表自転車チームの総監督ならびに、長野県自転車競技連盟強化委員長に就任。2018年福井国体では2名の入賞者、2019年の茨城国体では準優勝者1名を生み、ここ数年の長野県代表チームの活躍を牽引している。今年から長野県連盟主催のトラッククラブチーム「美鈴湖ベロクラブ」を立ち上げ、県自転車競技の底辺拡大と育成を行う。

 ※長野県代表チーム総監督
 ※長野県自転車競技連盟 強化委員長

 

 

 

 

 

サイクリング長野より

 

 今回初めて、こうした冬季期間中の

ストレングス・トレーニングの講習会を行いました。

長野県は他県に比べて、所によって雪も多く振り、冬も長い。

そうした中で、自転車に乗れない中でどんなトレーニングを行うべきか?

そして、最も難しいのは

冬が長い故に、トレーニングのモチベーションがどうしても

下がりやすくなってしまうこと…

この2点が、長野県自転車界における課題であり

12月の2週にわたって、トレーニング講座を企画しました。

今後も、こうしたトレーニングを

県内の多くのサイクリストに対して門戸を広げて

行って行きたいと思います。

今後も美鈴湖自転車学校へ、多くのサイクリストの皆様の

御参加をお待ちしています。

 

 

 

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