〔レポート〕2018ツアーオブジャパン南信州ステージ。

《速報》「第48回関東地区プロ自転車競技大会」4㎞個人追抜きで宮下一歩(地球環境高出)が4分50秒で優勝。4㎞団体追抜きでは「柿澤・小峰・宮下・堀江」の長野県競輪選手が活躍4分26秒91で優勝を果たした。(11月26日) 〔結果〕「第34回全日本自転車競技選手権MTBクロスカントリー」男子エリートで沢田時(Team ブリヂストンサイクリング/長野市)が初優勝!2位に宮津旭(PAXPROJECT/長野登録)3位竹内遼(FUKAYARACHING/飯山高出)と長野県勢が表彰台を独占!!(11月21日) 〔結果〕「第34回全日本自転車競技選手権MTBクロスカントリー」男子U-23で北林力(DreamSeekermtbracingteam/白馬高出)が優勝!二年連続のU-23全日本王者を戴冠!(11月21日) 〔ニュース〕自活研『第9代目自転車名人』に元パラリンピック金メダリストの石井雅史氏(元イナーメ信濃山形)が選出!(11月20日) 〔結果〕「JOCジュニアオリンピックMTBクロスカントリー」男子3年生の部で渡邊善大(白馬マウンテンバイククラブ)が2大会連続優勝。詳細はこちら(11月14日) 〔結果〕新競輪「PIST6 スペシャルマッチ#2」堀江省吾(119期/屋代高-信州大出)が予選から4連勝で完全優勝の快挙! 公式リザルト(11月14日) 〔結果〕「Rapha Super Cross NOBEYAMA」男子ジュニアで永野昇海(イナーメ信濃山形)とKids高学年の部で鈴木名人(ボンシャンス)がそれぞれ優勝を果たした(11月14日)

2018ツアーオブジャパン南信州ステージレポート

 今年も全国8か所を転戦する日本最大のステージレース「ツアーオブジャパン」の第5ステージである南信州ステージが飯田市で行われた。同市では既に恒例行事となったこのイベントには今年も多くの人が沿道に集まった。

人口に対し全国で最も焼肉店が多い飯田市らしく、コース脇で焼肉を食べながら観戦するのが「飯田流」。コースを上がって行くと多くの人が自宅の軒下に焼肉のコンロを準備して選手が来るのを今かいまかと待っていたのが印象的だった。

TOJ南信州ステージの選手出走サインボード

 

レースを先導した飯田風越高校自転車競技同好会

 レースは今年も飯田駅前を出発した。先導はお馴染みの飯田風越高校自転車競技同好会。目下、秋の県高校自転車新人戦と先週行われたインハイ予選で連続ワンツーフィニッシュ。現在県内高校ロード界無敵の飯田風越高の生徒達だが、実は皆この大会を観て自転車を始めた生徒達だ。そうした意味でもこの大会が撒いた種は着実に芽を出し始めていることが伺える。

 

 

今年パレードと大会を見た子供達が自転車に憧れ、飯田地方で自転車競技や文化がもっと盛んになって行くことを願って止まない。県民としては甲子園で飯田長姫が優勝してから半世紀。今度はインターハイ自転車競技で飯田勢が全国を制するのを見てみたい。

 

レースレポート

 長野県勢としてはシマノレーシングの横山航太(篠ノ井高出)がU-23リーダー争いの2位につけていた為に最も注目を集めた。レースはパレード走行が終わると1周目・2周目と落車が続きなかなか落ち着かないスタートとなる。しかし、2周目から飛び出した逃げがそのまま決まると、注目の横山は総合リーダーのグリーンジャージの選手と共にメイン集団を終始走る展開となる。

例年であれば逃げている選手を集団が吸収してスプリント勝負になる飯田ステージだが、先頭を逃げていた選手2名が最後まで逃げ切り最終スプリント。最後はキナンサイクリングのトマ選手が僅差で優勝した。

地元の信濃毎日新聞ではスポーツ欄で横山選手の活躍を伝える

 

サイクリング長野的TOJ観戦記

〔個人的に思ったこと〕

 個人的に思うことがありました。改めて飯田市と飯田市民にとってTOJを開催することは大きな負担をお願いしていると云うこと。実際にレース中に小さな争いを目の当たりにしました。観戦者のほうが多数なので多勢に無勢の言い争いではありましたが、客観的に見てこの大会を快く思わない人もいることも理解出来ますし、その人達の主張も理解出来ます。そこに運営側のウィークポイントがあることも明確に見受けられました。ただ願わくばこうして若い人材が芽を出し始めた今こそ花が咲き実をつける日が来るまでこの大会をサポートして頂きたいと勝手ながら願っています。もしその為にこのサイトが出来ることがあるならばその役割も担って行きたいと痛感した出来事でもありました。

※来年はTOJ開催に辺り、交通情報などの事前情報を共有するようにします。

 

〔気になること、それは演出か?意図は何か?〕

 TOJ南信州の名物と云えば「TOJコーナー」ここには多くのファンが集まります。しかし、この南信州ステージには、よりコアなファンが既に定着しているエリアがあります。そこに集まるファンはそのエリアの特殊性を充分に認識した上で集まってきます。また、昨年あたりからはビデオを持ってくる観客が増えているのも象徴的で、そこに集まる観客がそのエリアで何を求めているのか?も含めて個人的に少し気になり始めていることがあるのでここに書き留めます。

実は昨年の雨中のレースでのことです。そのポイントでは大きな落車があり国内期待の有力選手が大けがをしました。そこは恐らく、ロードバイクに乗っている人なら誰でも解かるような危険が幾つも折り重なって存在しているのです。雨であればその危険性が飛躍的に高まります。ファンはそこでエキサイティングな(刺激的な)シーンが撮影できることを知り始めている…

それを踏まえて毎年問題が起こるこのエリアを運営側が今年どう対処したのか?凄く興味があったのですが、結論を言えば何もされていなかった。そして、何も改善されていない地点で当たり前のように1周目から立て続けに問題が起こる…。

 

起こるべくして、起こっているこの地点での問題。

 

運営側の肩を持てば、今年はその地点で3回問題が発生したのですが、間近に見ていて全てのケースで選手やチームサポート側の技量不足が否めませんでした。もう1周目から彼らは本当にプロなのか?と目を覆いたくなるような体たらく… (そこに集まったファンだけで無く、普段見ない観客が唖然とするような状況)

そんな状況を差しい引いたとしても、ここで今年も問題が起こったのです。これを運営はどう考えているのか?あえて危険な場所を作ってよりエキサイティングなシーンを観客に見せたいのか?UCI国際レースとして敢えてコース難易度を上げて世界にアピールしているのか??はたまた選手達の技量向上を考え敢えて試練を課しているのか??

毎年続くこのポイントでの問題を敢えて無為無策にしている意味が何を示しているのか?どちらにしても非常に興味深いものがありました。年々観戦者が増えているこのエリア、今年は特に大きな問題もあって皮肉にも来年またここに集まる観戦者は増えることでしょう…

このエリアの賛否はさて置き、一つだけ気になることがあるとすれば自転車の性能や選手のパワー・スピードは毎年進化します。その中で来年以降も「あのエリア」で更なる問題が起こらないか?重篤なアクシデントが起きないか?そして、その時に観客の安全が確保されるのか?願わくば最低限でも観客の安全性だけは全てにおいて最優先にしてもらいたいと願います。

あそこはチームカーからの視界も悪い上に、問題が起こると車もスタックしやすい。ニュートラルからドラフティングしてくる選手が前方不注意で突っ込んで来て慌てて落車を回避した例もあります。心配なのは混乱中がもたらす二次被害。今年の3件目の問題はそれを如実に示唆しています。もし運営でこのサイトを見られている方がいらっしゃれば是非ご一考下さい。

 

レースが終わって平静が戻る山岳ポイント付近

 

少し小難しいことも書きましたが

TOJ南信州がもたらした種は芽が出始め

いよいよ葉が茂ろうとしています。

飯田市のTOJファンの方々には

県高校自転車界で快進撃を続ける

「風越高校自転車競技同好会」を

是非ぜひ応援して育てて欲しいと願います。

 

そして、願わくば来年もまた飯田の地で

お会いすることを楽しみにしています…

 

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関連LINK

TOJ公式HP

スポーツブルTOJ特設ページ(全てのレース映像が見れます)

飯田風越高校自転車競技同好会(Twitter)