〔報告〕2019年 第2回「東信・北信育成合同練習会」を上田市にて実施しました。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

2019年 第2回「東信・北信育成合同練習会」レポート

 

 2019年2度目の開催となった「東信・北信育成合同練習会」。今回は午前中にロードバイクテクニカルゲームス、午後に育成合同練習会をW開催。会場はお馴染みの上田自動車教習所で、中学1年生から社会人まで22名が参加した。

今回は、午前中のテクニカルゲームスがあった為に集団走行練習に絞って練習を行った。午前に引き続き嬬恋高校スケート部の皆さんと、東北信の若手選手の合同練習となり非常にハイレベルで有意義な練習会となった。また、そんな高校生レベルの強度が高い練習に2名の中学選手が必死について行く姿に長野県の新たな希望も垣間見ることが出来た。

 

《午前中の模様》

 

 

 

基礎練習

 

 今回は午前中のテクニカルゲームスと共催で行われた為、通常とは違った基礎練習パートとなった。行った練習は下記の通り…

 

《サドルプッシング》

サドルを押しながら2.5m間隔のパイロンの間を歩いて行く
自転車を傾けて曲がる間隔を養う

 

《複合コース周回》

今回はテクニカルゲームスでS字コーナーや直線スラロームを行った。

 

《ぶらぶらペダル》

長野県ではお馴染み藤森ペダリング理論のブラブラペダル。
劇的なペダリング技術の向上が見込める。

 

 

 

集団走行練習

 

《一列棒状集団走行》

先ずは中央線をなぞりながら一列棒状で先頭交代を行いながら走行練習を行う。

 

《一列走行からのスピードアップ練習》

一列棒状から少しずつスピードを上げて行く。

 

《高強度での一列走行のまま15分間走》

時速32km~35km程度の速度帯で、心肺に少し負荷をかけながらの15分間走。
初めて集団走行を行う選手には付いて行くだけでもキツイ練習だった。

 

《二列での集団走行》

先ずは、時速20km台前半でゆっくりと隊列を整える。
集団で縦横を意識しながら先頭交代を行い走る。

 

《二列走行からのスピードアップ練習》

集団のスピードを上げて中~高強度で走る。

 

《二列走行からの1Lapアタック練習》

任意の選手が集団からアタックして1周周回遅れにするまでもがく練習。
長野県選手・嬬恋高選手のアタック合戦があちこちで勃発!
非常に見ごたえがあるハイレベルな練習となった。
(アタックは寺島桜汰〔長野南〕)

 

 

《練習後のディスカッション》

今回は雨が降りそうだったので長くは出来なかったが
藤森・湯原両コーチから講評が行われた。

 

 

 

集団走行練習の模様

 

 

地元の水科選手(丸子北中)と畑山選手(上田千曲高)が先頭を牽引する。
(参照元:Youtube)

 

集団を二つに分けてアタック練習が始まる。
(参照元:Youtube)

 

 

 

第2回育成練習会を振り返って。

 

〔嬬恋高校スケート部の皆さんの影響力〕

 先ず、嬬恋高校スケート部の皆さんに参加して頂き、非常に質の高い練習が出来たと思います。やはり冬季インターハイで優勝を狙う選手の皆さんのフィジカルは本当に素晴らしく惚れ惚れするほどでした。長野県の自転車選手にとっても今回の体験は非常に刺激的で、今後も長野県内大会へ参加してもらったり、今回のような合同練習が出来ればと思います。今回、「テクニカルゲームス」「合同育成練習会」を盛り上げて頂いたことを心より御礼申し上げます。

 

サドルプッシングに挑戦する嬬恋高校スケート部の皆さん

 

 

〔地元の中学生選手の参加〕

 今回、2名の中学生サイクリストが参加してくれました。一人は昨年の長野県MTB&シクロクロスで活躍した山田愛太選手(Pro Ride)。今春、中学に進学して忙しい時期に本来のオフロードから、オンロードのトレーニングに来てくれました。こうしたMTBを含むオフロード競技とオンロード競技の合同練習も今後、行えればと思います。

 もう一人、地元の中学生である水科祐選手です。彼はこの春からロードバイクに乗り始めたと聞きました。今回は初めての練習にも関わらず、高校生レベルのハイレベルな練習に必死に食らい付くその姿に新たな希望を見た気がしました。今後競技をやって行くか?は本人次第ですが、これからも自転車を好きであって欲しいと切に願います。

 

高校生に必死に食らい付いて行く中学生の2人。
(画像中央:水科佑、右:山田愛太)

 

 

〔次回の東・北信合同育成練習会について〕

 次回の合同練習会ですが、いよいよ4月から多くの選手がシーズンインする為に一旦休止します。次回の開催は夏以降となる予定です。選手の皆さんはコンディションに気を付けながら各自目標へ向かって下さい。東北信の選手達の活躍を期待しています。なお、美鈴湖自転車学校は予定通り行いますので選手達は率先して参加して下さい。

 

 

 

 

 

サイクリング長野より

 

 サイクリング長野より、今回の練習を見ていて感じたことを少し書いて行きたいと思います。それは、今回のイベントであった反省点からの提言です…

 

 ・自分の自転車の整備を徹底する

  集団走行をしていると良く解かると思うのですが
  自分の自転車の不整備が原因で仲間を落車に
  巻き込んでしまう可能性があります。
  練習を行う際は、必ず自分の自転車を確認して下さい。
  ※靴のクリートやペダルのネジが締まっているか?も必ず毎回確認。
  

 ・ブレーキは効くか?
 ・ハンドル周りにガタつきがないか?
 ・タイヤの空気圧は大丈夫か?
 ・走っている時に異音は無いか?

 

 ・ヘルメットのあご紐の確認。

  ヘルメットのあご紐が緩い選手が何人も見かけられました。
  洗わなくていい服が存在しないように
  転ばない自転車と云う物もまた存在しません。
  自分も経験があるのですが、本当にヘルメットは命綱です。
  ヘルメットは、指1本~2本ほど入るのが適正とされています。
  乗る際は必ずあご紐を確認して下さい。

 

 ・手袋の着用について

  これは特に嬬恋高校の皆さんへ…
  写真を編集していて気付いたのですが
  長野県のサイクリストはほぼ全員が手袋を
  着用しているのに対して、嬬恋高の皆さんは
  殆どが手袋を着用していません。
  実は、自転車においての手袋の役割は
  落車した時の怪我防止にあります。
  手の部分にスポンジが入っているのは
  落車の際の衝撃を和らげる意味もあります。
  もちろん、自転車用が望ましいですが
  軍手であっても、擦過傷は防げます。
  こればかりは任意ですが、皆さんは
  トレーニングで自転車に乗る訳ですから
  ケガのリスクは最小限に留める為にも着用をオススメします。

 

 

 

 

講師紹介

 

     藤森信行(UCI国際コミッセール)

 選手として長野県代表・海外でも活躍。審判としても「国際コミッセール」として草分け的存在。シクロクロスを日本に持ち込んだ日本シクロクロスの父。2 days 木島平のディレクターとしてレース運営面でも活躍中だが、昨年からは県内の育成にも携わる。

 

     湯原正行(長野県代表コーチ)

 選手として長野県代表として活躍。2001年には「スプリント」で日本ランキング1位となる。現在は長野県国体代表のコーチとしても活躍。近年は若手の強化や育成・発掘にも力を入れる。自らの体験を基にしたロジカルな指導理論と、卓越したバイクスキルは受講者の最高のお手本となる。日本体育協会公認コーチ

 

過去の東北信合同育成練習会

 

 

いよいよシーズンインとなり

育成練習会は夏以降までお休みとなります。

練習会参加希望の方は美鈴湖自転車学校へ

ご参加ください。

東信・北信の選手の皆さんは

コンディションに気を付けて

ケガの無い良いシーズンをお過ごしください。

活躍を期待しています!!

 

 

 

 

関連LINK

上田自動車学校

サイクリング長野

サイクルスポーツベレーニョ

長野県自転車競技連盟