〔レポート〕インハイ最終予選「第55回北信越高校体育大会自転車競技大会 」最終日の長野県勢レポート

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

「第55回北信越高校体育大会自転車競技大会 」最終日の長野県勢レポート

 

 

一昨日、富山県で開幕した本年のインターハイ最終予選となる

第55回北信越高校体育大会自転車競技は

昨日の6月17㈰が大会最終日、前日までの富山競輪場から

高岡市へ移動し男女個人ロードレースが行われた。 

 

男子ロードレースでは、長野県勢が躍動。

上里翔瑛(松本工業3年)が、ゴール前の登坂スプリントを

制して今大会「個人追抜き」「ポイントレース」に続き三冠を達成。 

 

準優勝は、先月の長野県大会で優勝の黒澤響冴(飯田OIDE長姫3年)

さらに3位には昨年のインターハイ長野県代表の酒井優太郎(松本工業3年)が入り

表彰台を独占したほか、4位には岡庭能亜(飯田風越2年)

8位にも田切智裕(飯田風越3年)が入賞を果たした。

 

 

【長野県出場選手】

 

 

 

レースの様子

 

大会最終日のロードレースは高岡市城光寺公園内の
周回コースで行われた。総距離は33㎞と短いながらも
高台に位置する公園のため起伏が大きく
テクニカルなコーナーが多いコースとなった。
スタートを待つ黒澤(飯田OIDE長姫)

 

男子レースは女子終了後の午前10時より開始された。
北信越5県の代表26名が出走した。

 

陸上競技場付を走行する選手達
この付近が最も標高が高い地点となった。

 

エイドゾーンエリアを走る松村竜誠(駒ヶ根工業1年)
スプリンターには厳しいコースレイアウトで
序盤から苦しい展開を強いられる。

 

序盤で有力選手がいる先頭集団、そこから遅れた集団と
3つのグループが形成される。
メイン会場の野球場付近は多くのファンが選手を見守った。

 

一般道から競技場への登りが最も斜度が厳しくこの登りが
レース終盤大きなキーポイントとなる。
先頭集団は人数を大きく減らさずに中盤戦から終盤戦へ向かう。
長野勢は松本工2名・飯田風越2名・飯田O長姫2名が優勝争を繰り広げる。

 

集団から遅れてしまった湯澤(駒ヶ根工3年)が
苦しみながらも我慢の走りで力走を見せる。

 

後半に入ると先頭集団で快走を見せていた
船澤(飯田O長姫2年)が突然遅れる。
脚が痙攣をはじめ庇いながら完走を目指す。

 

さらに先頭集団で好走を見せていた
岡庭(飯田風越)が集団からズルズルと遅れ始める。

 

先頭集団は徐々に人数を減らし
松本工2名・飯田O長姫1名・風越1名となる。
下りで集団の先頭を牽引する田切(飯田風越2年)

 

残り3周、先頭集団から脱落して後方をフラフラと走っていて
タイムアウト寸前のように思われていた岡庭(飯田風越2年)が
突然ニコニコとピースサインをすると
コントロールラインを越えたところからラストスパート

 

もはやタイムアウト寸前⁉から突如息を吹き返し
先頭集団を猛追開始
先頭集団との差があれよあれよと縮まって行く
その走りに会場から
岡庭を応援する声が大きくなり始める。

 

残り1周で岡庭は完全に先頭集団に復帰して
飯田風越は田切・岡庭の2名
松本工は酒井・上里2名、長姫が黒澤1名と
長野県選手が集団に5名も残る展開となる。

 

最終スプリントで最後の登りに現れたのは
上里(松本工)と黒澤(飯田O長姫)

 

最終スプリントを制し今大会三冠を達成した上里(松本工)

 

終盤で会場を魅了した岡庭(飯田風越)は5位入賞となった。
これで1㎞タイムトライアルに続き、ロードでもインターハイ出場が濃厚。
岡庭の鬼気迫る走りは、この日
観る者に最も印象を与える走りだった。

 

足が痙攣しながらも最後まであきらめず
完走を果たした船澤(飯田O長姫)

 

長野県勢は1位上里・2位黒澤・3位酒井と表彰台を独占した。

 

 

 

大会公式Twitter

大会公式Instagram

 

 

 

 

と云う訳で、大会最終日のロードの

レポートでした。

 

長野県ワンツースリーもさることながら

レース後に優勝した上里が岡庭の所へきて

 

岡庭の応援が大きすぎて

自分の優勝が霞んでしまった…

 

と語っていたように

終盤、突然始まった

ナゾの「岡庭劇場」に

大会の最後の種目である

ロードレースが大いに

盛り上がったと思います。

 

記録でも記憶でも

長野県勢の圧勝となったレースであり

観た人の記憶に長く残る

面白いレースだったと思います。

 

先ずは、選手・スタッフの皆さん

保護者の皆さんは

ゆっくり休んでもらえればと思います。

 

そして…

 

四日間にわたって

大会を運営して下さった

富山車連・富山競輪選手会

補助員の氷見高校はじめ

地元高校のみなさん、

我々を受け入れて下さいました

地域の皆々様に心より御礼申し上げます。

 

また、今回の取材に関して

寛大な御理解を頂きました

富山県高体連自転車専門部の

皆様にも心より御礼申し上げます。

 

今後ですが…

 

これから全国高体連自転車専門部より

正式にインターハイの出場校・出場選手が

発表されますので、公式発表まで

暫くお待ちください。

 

関連LINK

富山県高等学校体育連盟自転車専門部

富山競輪場

高岡市営城光寺野球場

長野県高体連

全国高体連自転車競技専門部

令和5年インターハイ公式HP(高体連)