フリートーク「この夏の終わりに」

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

フリートーク

 

 

 暑い日が続いてますが、如何お過ごしでしょうか?

夏の最終日の夜… 今夜は久々にフリートークをしたいと思います。

とりあえず、当サイトのディープなファンの方のみにご覧いただければ幸いです。

 

 

 

先ずここ数日、自転車関係の頼まれた仕事が終わらなくて未だに山積み…

色々とお待たせしている方には、深くお詫びいたします。

 

 

もう、あと数日・数週間・数か月で終わる問題でも無いので

今日のこの文章は、ちょっとした自分の息抜き(愚痴)を兼ねていることを

ご了承ください。

 

 

 

さて… では、取り留めも無くダラダラとお話しをしますかね…

 

 

 

皆さん、この夏は如何お過ごしでしたかね?

今年は、自転車の夏の大会がほぼ全て中止になったり

やはり自分にとっては「野球」が無かったことが一番大きいですかね?

あと、地域のお祭りも無かったし…

 

 

-夏の終わり-

 

 

ソレを、これほど感じない夏は初めてかも知れません。

その一方で、7月・8月は大会が無いことで

当サイトは本当に大忙しでした…

 

 

中止となってしまいましたが、大きなサイクリングイベントの

コーディネーターをやったり、イベント安全管理の責任者もやった。

建設中の自転車場のお手伝いにも行った… 

何時も自転車の大会をやらせて頂いている

山の中の用水路の清掃もやらせてもらった。

別件ですが、山の中で突然ぶっ倒れて

某推進委員会の皆様に御迷惑もおかけしました。

(実は、マジで死ぬかと思いました。)

 

 

この夏の一番の良い思い出といえば…

 

 

高体自転車の代替大会を前に、県の自転車界の方が沢山の支援を

申し出てくれたことで、高体連前の二週間の合同練習は

県内の自転車関係者・OBの皆さん、

今まで、長野県の自転車界に参画されて無かった方も協力して頂き

力を合わせて高校生の大会が行ったことは、本当に

長野県自転車界の未来の可能性を見た気がします。

 

 

そして、困難な状況で

高校生3年生達が最後の大会で自己ベストを

更新してくれたこと。

 

 

本当に素晴らしかったと思います。

 

 

その他では、県内外5つの地域の自転車活用推進委員会の

お手伝いもしました。

実際に会議にも呼んでいただいたり…

こちらから大会のお願いに行ったり…

この夏だけで名刺ファイルが1冊増えるほど

色々な人と会いました。

 

 

朝起きてメールの返信だけで半日かかることも多くて

様々な団体や自治体の板挟みにもなり…

やさぐれたり、今度は何を怒られるのか?戦々恐々としました。

 

 

コロナ禍で、中央と地方(我ら長野)の意識の違いも痛感しました。

この状況で色々と行いたい中央、この状況では無理!と云う地方。

中央からは「ブレーキ」と云われ、地元である地方からは

「状況を考えろ!」と言われ…

 

 

特に様々な大会を受け入れてもらい、何時もお世話になっている

市の方に「このコロナの状況下で真意を疑う」と怒られたのは

心底堪えました。

 

 

あと、凄く堪えたことは、ある行政のお役人さんに

「貴方がた自転車界の人達は今まで、ちゃんと大会の告知をやって来たのか??」

「インフォメーションなんて一切やって来なかっただろ!!」

「自転車の大会があるなんて誰も知らないよ!」と。

これを俺に言うか… (これ2回ありました)

 

 

一方で、陣頭指揮をとった局面では

関係者の方に檄を飛ばして「無理を押し通させてもらう」こともあり

強引な手法に人の不審や恨みも多々買ったことと思います。

 

 

 

そこで改めて痛感したこと…

 

 

このサイトを運営して3年目ですが

前の2年間は、役員・審判・メディアとして

自分より自転車界を良く知る人の中で

一番下っ端として駆けずりまわっていたのですが

今年は、自転車を知らない人の中に入り有識者あつかいで

ずっと椅子に座り、PCの前で過ごした夏でもありました。

 

 

 

同時に…

 

 

自転車界に来て5年目、他業界から来て

現場の叩き上げと云う、ある種とても変わり種です。

「ここが変だよ自転車界」が物凄く良く見えるのですが

そんな変な自転車界に乗っかる人達の

心の機微と云うものもまた非常に強く感じました。

 

 

自転車活用推進法案が可決されて

今まで「自転車?はぁ??何それ??」と言った人達の

対応がガラっと変わったのは戸惑った所でもあります。

 

 

味噌川が使えなくなった時や、19号被災後

自転車の大会をお願いに行っても殆どの自治体で

門前払いだったのが、今年になって今までとは逆。

これは、本当にありがたいことで様々なお話しを頂きます。

 

 

その原因として恐らく、ここ数年では空前となる

「行政による自転車バブル」が始まっている訳ですが…

 

 

長野市の活用推進計画書にあるとおり

1989年と2016年の自転車利用率を比較すると

実に自転車を移動手段に使う人の割合が

20年で50%近くまで減っています。

(今年の秋の長野県高校自転車選手は6名)

 

 

それでも、今のバブルに乗ろうという方々は…

 

 

自転車は売れている!自転車ブーム!!

エコな乗り物!今こそサイクルツーリズム!!

Eバイクが山間の村のキーポイント!

コンサルタントもシェアサイクルを導入すれば

3年で投資回収できると言っている!!

長野県は「しまなみ海道」を見習うべきだ!!!

 

 

・・・。

 

 

う~ん… この人達の夢をどこまで壊さないように

かつ、どう現実的で具体性のある話をすればいいのだろうか?

どの立場で話しをすればいいのだろうか??

それを真剣に悩みました。

 

 

 

特に、コンサルタントの影響か?

多くの自治体がシェアサイクルを

何とか運用出来ないか?と。

(そこまでやりたい理由は何?)

 

 

自転車が1台1万円で買える日本と云う国で?

1日100円×30日×4か月でママチャリ買ったほうが安くなるし…

例えば、長野なら11月~3月が寒冷地ですよね??

大都市圏では、6月(梅雨)~9月頃まで暑くて乗れないでしょう…

 

 

シェアサイクルについては

もう過去にサイトで語ってるからそれを見て… と。

 

 

地元の経営者の方達にお話したのは

単純にマクロ経済学的な考えをしたら

「日常の足としてシェアサイクルの利用率」を上げる

一番効果的な方法って、地域住民の自転車保有率を

下げること位しか無理じゃね??

 

 

とりあえず、自転車(ママチャリ)の価格を1台20万円にしたら

自ずとシェアサイクルに乗る人が増える気がするけど、

また自転車税を復活させる?そしたら、その中から自転車保険とれるから

保険加入率は100%になるよ!でもさ、

それは、日本と云う国でどうなのよ??

 

 

なんて話もしました。

 

 

唯一、長野県内で独立採算の可能性があるならば

高校・大学がある駅の「駅⇔学校」の

シェアサイクルしか考えられないけど

それは、県内私鉄会社の自転車活用の構想外だし。

そもそもそれは、行政の人達がイメージしている

シェアサイクルでは無い…

 

 

この自分の考え方もまた、歴史を紐解いてみると

過去の日本の自転車史の中で存在していて…

 

 

80年代に、当時の政府による「自転車安全利用計画」が打ち出され

「コミュニティサイクル」(現在のシェアサイクルに近い)と云う概念で

実用実験が行われた訳なのですが、世界に先駆けたその

ビジネスモデルがナゼ敗れ去ったか…

 

 

 

・・・。

 

 

 

残念ながら、今の自転車バブルの流れは

止められそうにも無く…

歴史が再び繰り返されるまでの序章を

指を加えて見ているがごとくの夏でもありました。

 

 

そんな寄り道をしていた影響もあり

この「サイクリング長野」のサイト更新が

かなり いい加減になってしまいました。

一番大切なところを疎かにしてしまったこと

多くの皆さんに大変に申し訳無く思っています。

(下半期は、自分がいるべきポジションに戻ります)

 

 

それでも、本当に大勢の方に読んで頂き

今月はPV数も、全県民の皆様の1割程度には

読んで頂いた数となり、個人的に増やしたいと思っていた

ヒット数が「110万ヒット」と云う過去最高のものにもなりました。

 

 

本当は有難い話なのですが、それ故に

申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

この夏一番残念だったこと…

 

 

 

 

8月15日、千曲市でスポーツバイクに乗った高校生が

姨捨からの下り道で、トラックと正面衝突をおこして死亡したという

我々にとって非常に痛ましい事故が起こったことです。

 

 

今年は、春先から自転車の事故が多発していて

自転車事故死亡者が6月の段階で、前年の総数を上回っており

ハインリッヒの法則が起こりそうな予感がして

当サイトでも何回も警鐘を促しましたが…

 

 

ただただ残念です。

 

 

面識こそありませんでしたが

我々、信州のサイクリストの仲間の中で

起こってしまったこと、それが高校生と云う

若いサイクリストだったことが

この上半期で何よりも悔やまれることです。

 

 

高校生でスポーツ自転車に乗っていてくれたなら

きっと、このサイトも見てくれていた…

そう思うと、本当にやり切れないものがあります。

 

 

今後、当サイトとしては

より一層、安全面でのインフォメーションを

充実させて行きたいと思います。

 

 

そして、美鈴湖自転車学校を

自転車が好きな方にとって、より開かれたものに

出来るようにしたいと思います。

 

 

既に、長野県内幾つかの自治体が気付き始めていますが

これから、自転車の事故・スポーツ自転車の安全啓蒙を

どうするかは近々の課題となるはずです。

 

 

 

さて、いよいよ下半期ですが…

 

 

多くの皆さんに頂いている宿題に出来る限り

応えて行きたいと思います。

当座、重要な課題としては…

 

 

 

・美鈴湖自転車学校の充実(施設・備品の充実/人材育成)

・上山田シクロクロスの復興(信州クロスのグッズ等も…)

・長野県のBMXの問題

・各地域推進委員会からの宿題

・MTB界からのリクエスト

・サイクリストの底辺拡大(特に女性を増やすこと)

 

 

 

そして、「サイクリング長野」の充実…

 

 

まぁ、これでお金をもらっている訳でも無いし

フルタイムのプロでは無いので、ボランティアで

どこまで出来るか解りませんが… 

 

 

自転車界の現場(一番下っ端)に戻って

やれるところまで頑張りたいと思います。

 

 

この夏、様々な面でご支援を頂いた皆様に

心より厚く御礼を申し上げます。

 

 

最後に… この夏の当サイトのアクセス解析を

記載します。どちらかと云うと、業務用ですが

先日も、立て続けに情報が欲しいと申し出がありました。

各自治体の自転車担当者の方

ビジネスやられてる方、参考にして下さい。

 

 

 

 

2020年7月・8月の訪問者動向

 

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順位 2020年 2019
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13位 Monthly Hill Climb Challenge in 御岳スカイライン 第13回白馬クリテリウムレポート
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19位 崖の湯パンプトラック自転車教室 2019学連主催長野県内開催公式戦日程
20位 《速報》第9回開田高原クリテリウム結果 〔告知〕第75回インカレ松本市で開催

 

〔傾向〕

 今回、分析に関しては見る方に委ねたいと思います。ただ、今年からサイクリングのインフォメーションを充実させたのを差し引いても、コロナの影響を非常に強く受けていることが解るかと思います。特に赤字の部分は今年を象徴しているのでは無いか?と分析しています。また、昨年人気だった「大学・学連」の記事が一つも20位の中に入って来ないのが非常に印象的。

 

 

アクセス地域(県内/県外)

順位 2020年 2019
1位 長野市/横浜市 長野市/新宿区
2位 松本市/大阪市 松本市/中央区
3位 上田市/名古屋市 上田市/大阪市
4位 飯田市/港区 飯田市/横浜市
5位 佐久市/新宿区 佐久市/千代田区
6位 安曇野市/千代田区 安曇野市/港区
7位 茅野市/さいたま市 伊那市/渋谷区
8位 千曲市/札幌市 千曲市/名古屋市
9位 伊那市/川崎市 茅野市/北区
10位 岡谷市/世田谷区 塩尻市/福岡市
11位 塩尻市/福岡市 駒ケ根市/札幌市
12位 須坂市/渋谷区 岡谷市/川崎市
13位 諏訪市/京都市 小布施町/世田谷区
14位 駒ケ根市/練馬区 箕輪町/京都市
15位 中野市/神戸市 岡谷市/さいたま市
16位 小諸市/宇都宮市 須坂市/新潟市
17位 飯山市/新潟市 大町市/松山市
18位 軽井沢町/岐阜市 諏訪市/宇都宮市
19位 箕輪町/千葉市 軽井沢町/仙台市
20位 大町市/広島市 木曽町/神戸市

 

〔傾向〕

 昨年と今年の傾向を比べると、昨年は大学の大会関連の記事が圧倒的に人気だったため、都心の大学がある地域からのアクセスが減った。そして、出していないデータだが、県内からのアクセスが昨年に比べて10パーセント程増加した。県外のアクセス解析については、携帯電話の通信局の影響も受けるのでアクセス者の居住地とは誤差が出るが、一つの参考にして頂きたい。

夏休み期間中の県内のアクセスは、ほぼ県内の自治体の人口ランキングと同じ結果となった。因みに当サイトの男女別の読者割合は男性7・女性3

 

 

 

 

と、云う訳で夏の思い出でした。

最近、ちょっと自分語りが多いですね。

それにしても、本当に忙しい夏でした。

 

車連/団体・行政・JSPO/スポーツ庁やら

県庁/官庁から山のように送られてくる資料。

それに目を通すだけでもひと作業。

 

とにかくサイクリング長野って1人でやっていて

その1人が、サイト以外にも

色々とやっているので、首が回りません。

 

これは「自分が助けに行かなくちゃ!」と

凄く心に響く陳情があったけど…

結局は、助けに行けなかったモノがあったし

全てが駆け足で、期待に応えられなかった

モノも沢山ありました。

 

 

そして、目下の最大の懸念は「信州クロス」です。

週末のクラスターは、本当に痛い… 

 

 

それでも、サイトだけは何とか回して行けたらと思います。

引き続き記載して欲しい事項があれば、遠慮なく行って下さい。 

 

 

やはり、サイクリング長野があるかないか?

 

 

は、もはや手前味噌では無く

信州自転車界にとって本当に大きい。

何時でも辞められるように運営していたのですが

もう既に、それは出来なくなっています。

 

とにかく、踏ん張ってあと半年

今シーズンを走り切れるように頑張ります。

引き続き、当サイトにも御理解・ご声援の程

よろしくお願いします。

 

cyclingnagano.com