〔レポート〕ひとり大坂夏の陣!シェアサイクルに乗って「真田幸村の足跡を追う弾丸半日旅!」《後編》

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔レポート〕一人大坂夏の陣!シェアサイクル半日旅!《後編》

 

 そんな訳で、大阪で強引に時間を作り急遽始めた「シェアサイクル半日旅の後編」。大阪市内で信州ゆかりの武将真田幸村の足跡をたどる!をテーマに、午後にミーティングがあったため《9時~12時》《新世界-大坂城往復》という縛りで始めた弾丸シェアサイクルツアー…。面白い話しもオチも無く、危険な暑さの大阪をただ一人ペダルをまわす過酷な一人大坂夏の陣。今回は後編をどうぞ!

 

 

 

一人大坂夏の陣!シェアサイクル弾丸半日旅行《後編》

 

前回のつづき…

 今春、松本市がシェアサイクルを始めた時に

サイクリング長野として記事を書いた。これが

思いもよらぬ視聴率を集めてしまい

急遽シェアサイクルに乗ることに…

大阪で「真田幸村の足跡をたどる旅」を始めたが

とにかく駆け足で7.3kmを走破して大坂城に到着。

到着と同時に折り返さないと昼食を食べる時間が無い!

そんな大阪城より新世界までの復路をレポート…

 

危険な暑さの中、大坂城に到着!即帰路へ!!
こんな暑い日にいるのは外国人観光客のみ…
公園内の売店が殆どローソンになっていたのが驚き。

 

大坂城から玉造駅に到着!
ここの駅前にはあるものがある
〔大阪城→JR玉造駅:距離2.3km〕

 

駅前の歩道には「真田幸村めぐルート」の文字
ここは自転車をついて(押して)歩くと…

 

玉造「幸村ロード」なる商店街がある!

 

この商店街は、往路に寄った真田丸跡の三光神社・心眼寺などの最寄りとなる。

 

生真面目な人間が多い信州上田ではなかなか見ない
ファンキーな真田十勇士があちらこちらでお出迎え!

 

商店街には上田市のパンフレットも置かれている。
これ過去に大阪の観光関係者から聞いたのだが、
大阪の眞田氏ゆかりの地には

上田市の観光協会がパンフレットを送って来るらしい。

 

一昔前は上田市でも商店街に六文銭を飾っていたが
最近はあまり飾らないから、ここがどこだか分からなくなる。
そもそも長野県で真田幸村はつい最近まで殆ど無名で
ケンミンが誰でも歌える信濃国・国歌「信濃の国」でも
信州の武将として大々的に謡われるのは木曽義仲と仁科信盛。
小学校の研究に眞田氏をテーマにしたら関連書籍が
当時の記憶で3冊位しか無かったし
上田駅前に幸村像が出来たのも小学生の時。
最近のNHK大河ドラマの際に市議会議員が
我らが地元上田駅前に「真田丸」復元しよう!と
本気で言ってた位の実は微妙な知名度…

 

ずっと前に大阪の観光局の人に教えてもらったのだが…
この地域の凄いのは地元幼稚園の帽章が六文銭をモチーフにしていること!

上田・真田地域でも六文銭を校章に用いている学校は知る限り無い。
真田中学だけが唯一真田家の雁金紋を校章に用いている。
観光課の人に「上田市の人に喜んでもらおうと思って」と言われたが
これはネイティブ上田市民としては敗北感がある…
眞田氏が上田を支配したのは40年に満たない訳で、上田市民よりも
多分、大阪の人のほうが真田幸村には愛着があったんだと思う。

 

玉造の商店街を抜けると、JR鶴橋駅に突き当たる。
〔JR玉造駅→JR鶴橋駅:距離850m〕

 

鶴橋と云えば有名なコリアンタウン。
韓国の市場の香りが漂ってくる…

 

この日は暑かったので大通り沿いの「冷麺館」で冷麺を食べる。
鶴橋では色々食べたけどここの冷麺は手打麺でスープも美味しい!オススメです!

 

冷麺定食についてくる「韓国おにぎり」が実は隠れたオススメ!

 

正午を前に鶴橋卸市場は店仕舞い。

 

最近は市場で買ったものをその場で焼いて食べる
BBQエリアを「つるはしキッチン」を作ったんだそう。
観光客が溢れかえる黒門市場のようにはあまりならないで欲しいが…

 

さぁ!約束の正午になったので急いで新世界へ向けて帰路に付く
やはり大通りは交通量が多いので走るのが少し怖い。

 

現在日本一高いビル「あべのハルカス」(天王寺駅)に到着
〔JR鶴橋駅→あべのハルカス:距離3km〕

 

先日の白馬クリテリウムで大阪経済大自転車部マネージャーと仕事をして
女子大生に何話していいのか解らんので、「関西JDはどこで遊ぶの?」と聞いたら
あぁ…「てんしばですね!」とススメられたのでハルカス前の
てんしばを歩く。

 

ここ本当に綺麗になった!世界陸上が来る前とか
“色々と色々な歴史”があった場所なのに
今やオシャレなカフェとか出来て自分のような
田舎のおっさんが平気で歩ける場所では無くなってる。

 

この旅、最後に訪れたのは大経大のマネージャーのオススメスポットその2
茶臼山

ここら界隈で働く&学ぶ人のサボりの場。
ここは歴史的にも確か古墳だったはず…
〔あべのハルカス→茶臼山公園:距離600m〕

 

そして大坂冬の陣では徳川家康が、夏の陣では真田幸村が本陣を置いた。
折からの眞田バブルでこんな立派なオブジェが出来てた…

 

 

 ここでタイムアップ!

午後のミーティングが行われる西宮に行くため
シェアサイクルで大阪難波駅に向かう。

 

 

なんば界隈でシェアサイクルの返却先を調べると
千日前の昭和遺産「味園ユニバース」の裏側の雑居ビルと判明。
返却は非常に解りやすかった。
〔茶臼山公園→味園ユニバース2.4km〕

 

無事にシェアサイクルを返却して半日の弾丸ツアーは終了した。
写真をご覧の通り、もはや人が殆ど道を歩いていない暑さ!
因みに午後のミーティングに豪快な遅刻!なかなかの大惨事となった…

 

 

 

 

 走った距離《復路》6.95km

 大坂城→JR玉造駅(距離:2.3km)
 JR玉造駅→JR鶴橋駅(距離:850m)
 JR鶴橋駅→あべのハルカス(距離:600m)
 あべのハルカス→茶臼山公園(800m)
 茶臼山公園→味園ユニバース(2.4km)
 

 

うん!シェアサイクル!!
思ってたより楽しいじゃん。
電動アシストバイク凄く快適だし。
今度また利用してみようかな!!
と… 前向きな感想で終わる…
はずだった…

 

 だけど!

 

これってさぁ…
駅前レンタサイクルと何が違うのよ?

 

そこで…

 

 

帰りにわざと遠回りをして梅田(JR大阪駅)から
アジトがある新今宮周辺まで
敢えて通勤ラッシュ時間の
御堂筋をビジネスマン目線で走ってみた。

 

 

 

《番外編》帰宅ラッシュ時にシェアサイクルに乗ってみた

 

そんな訳で、今回は1日券を買っているので

今度は通勤帰りの梅田(JR大阪駅)から

御堂筋を通り、帰宅ラッシュ時間帯の

オフィス街「淀屋橋・船場・久宝寺」エリアを抜け

商業エリアの「心斎橋」そして、観光客で賑わう

「道頓堀」や、難波グランド花月のある「なんば・日本橋」を

抜けて帰ってみた…

 

とりあえず、駅前の丸ビルの近くにサイクルポートを発見。
お世辞にも解りやすい場所では無かった。ビジネスマン用とは思うが
地下街が張り巡らされスマホのインフォメーションが混乱するこのエリアでは
土地勘が無い観光客には多分辿りつけない!

 

流石Docomoシェアサイクル!レッドハリケーンズの自転車!!
思わずこの自転車に決めて関東ラグビーのマッチドクターに写メを送る…

 

ここまでは良かった…

 

だけど都会の通勤ラッシュ…

 

これは無理だわ!

 

歩道も車道もラッシュ!

 

夕方の御堂筋、自転車は無理ですわ!
路上→車がラッシュ!
路肩→駐停車がラッシュ!
歩道→通勤客・観光客がラッシュ!!

 

御堂筋を断念して横道に入り、大阪の100年食堂
きつねうどん発祥の店「マツバヤ」さんに入りました。
ちょうど閉店間際にも関わらず女将さんが快く入れてくれました。

 

ここでは名物きつねうどんでは無く…
暑いのに鉄鍋入りの「おじやうどん」を食べました。
信州には無い「おじや」と「うどん」のハイブリッド!
是非大阪へ行った際にはご賞味下さい。

 

因みに、普段の大阪滞在では混んでいるので絶対に立ち寄らない
道頓堀に行ってみました…
感想は…非常に混んでいました。

 

ここから先、できる限り「裏通り」を走り
人通りをさけて
新世界を経由してアジトへ帰りました…

 

 ビックリしたのはアジトの近くにサイクルポートがあったこと。
10年来この辺りをのたくっていて初めて知りました。
〔梅田駅→アジトまで:距離7.0km〕

 

最後に一言…
マナツノトカイDEジテンシャハ
マジデキツカッタ…

 

 

 

 総走行距離 21.3km

 新世界・スパワールド→通天閣→安居神社(距離:550m)
 安居神社→四天王寺(距離:350m)
 四天王寺→庚申堂(距離:700m)
 庚申堂→三光神社(3.3km)
 三光神社→心眼寺・大阪明星高(350m)
 心眼寺→円珠庵鎌八幡(400m)
 円珠庵鎌八幡→細川井(1km)
 細川井→大坂城(700m)
 大坂城→JR玉造駅(距離:2.3km)
 JR玉造駅→JR鶴橋駅(距離:850m)
 JR鶴橋駅→あべのハルカス(距離:600m)
 あべのハルカス→茶臼山公園(800m)
 茶臼山公園→味園ユニバース(2.4km)
 
梅田駅(JR大阪駅)→アジトまで(7.0km)

 

 

 

《あとがき》

因みに今回の旅ですが、実は10年ほど前に

サイクルベースあさひさんの「ぶろぐ・で・あさひ」の大阪担当者の

息子さんが、ひょんなことから真田幸村にハマってしまい

自転車に乗り始めたばかりの小学生の息子さんと

真夏の大阪を真田家の遺構を訪ねながら旅したという

エピソードを思い出してこの旅をしました…

いまそのブログは無いのですが、あの時のブログの最後に

いつか真田氏の本拠地の信州上田を息子と自転車で巡りたいと

云う言葉でしめられていました。

あれから10年程経ちますが、二人は自転車で

上田を訪れたのでしょうかね…

そんなことを思い出しながら

今朝ぼんやりと上田城を眺めていました。

 

 

 

初めてのシェアサイクルに乗って

 

〔良かった点〕

 ・先ず自転車は整備も悪くなく想像以上に快適だった!
 ・電動アシストは重いが、坂道をすいすい走り快調!!
 ・大阪の都市部は意外と道が整備されていた。
 ・観光目的には弱いか?と思っていたが観光にも使える。
 ・公共交通の弱い場所同士を繋ぐには最良の手段かも⁉
 ・今まで通ったことの無い道を通ることが出来て冒険が出来た!
 ・確かに目的地から目的地へ移動して乗り捨て出来るのは便利!
 ・今後、もっとスマホと連動出来れば移動やレジャーがさらに快適になる。

 

〔悪い点

 ①やはり登録してアプリをダウンロードして…までは面倒臭い。
 ②多分、年配の方やお年寄りの方には色々複雑過ぎて使えない。車体も重いし…
 ③1日券を買えば楽だが、もうそれだと駅前レンタサイクルで良い気がする。
 ④総じてサイクルポートが少ない上に解りずらい。
 ⑤車体の重量があるので階段を担いで登るのは無理。
 ⑥バッテリーの残量が70%以上のものを見ることが出来なかった。
 ⑦渋滞解消やラッシュ時の足として都市部で使うには色々と無理な気がする。
 ⑧この日、大阪市街地では自分以外にシェアサイクルに乗っている人を一人しか見なかった。
 ⑨夏の暑い日は危険なので止めましょう。(長野県の場合冬の期間は稼働率下がるか…)
 ⑩思ったよりは良かったと思うが、1日1500円は意見が分かれるか??

 

 

各問題点へのコメント

 

・支払いと登録

 乗ってみて思ったのは想像より全然悪く無くてむしろ移動の選択肢が一つ増えたと思う。ただ、やはり個人情報やクレジットカード番号を登録した上でアプリをダウンロードまでしては面倒臭くてなかなか乗らない。「スマホ払い」も支払い機能が無い端末では決済が出来ない訳で便利とは到底言えない。また、先般指摘した通り「ICカード払い」が便利と云うが、そもそも長野県の場合一番普及率の高い「Suica」等鉄道系カードをそもそも使えるJRの駅が県内に殆ど無いのが致命的。東京か名古屋へシェアサイクルに乗る為だけに交通系ICを買いに行かなければならない。

支払いに関して信州の場合は、今回のようなコンビニ系の端末払い、若しくはもう紙の回数券でも出さないと年配の方には無理だろう。ただ、ここまでして乗る程の魅力があるか?とにかく最初の一歩のハードルが物凄い高い乗り物だと感じた。また恐らくこれ以上コストをかけてインフォメーションしても、多分乗らない人は乗らない。もうこの乗り物は狭いターゲットに絞って運営するしかない気がする。

もしかするとこのシステムはまだ生まれて来る時代が早すぎるのかも知れない。

 

・自転車の使い方のインフォメーション

 暗証番号を入力するだけだが、やはり初めてでは分かりづらい。良かったのは大きなサイクルポートではその場所に使い方のパンフレット(各種御案内)が置かれていた。これが非常に助かった。スマホを見ての作業は色々と手をふさがれてしまうので、一目で確認できる紙媒体の必要性を感じた。

 

・サイクルポートについて

 シェアサイクルは、市内にどれだけサイクルポートを設置できるか?が最大の肝となる。ただ闇雲に作っても利用者に解りづらい雑居ビルの裏路地等では幾ら場所があっても認知されない。また屋外に吹き曝しであれば自転車はあっと云う間に老朽化する…。また今回、地下街と地上が複雑に重なり会う場所だと、スマホのナビゲーション機能を使ってサイクルポートを探すとかなり混乱する。その他では、ランドマーク(松本ならイオンモール)に設置する時は、そのランドマークの総合案内板にも場所を書いてもらわないと、今回のスパワールド付近のように狭い敷地内であっておぐるぐる回ってしまう。総じてもう少し目立つ工夫が必要。

 

松本市のイオンモールのサイクルポート
店内の案内板にインフォメーションが無く
一般の駐輪場に普通においてあるので
最初はどれがシェアサイクルか解らなかった。

 

・都心部ではラッシュアワーの解消にはならない。

 今回ラッシュアワーの時間に乗ってみたが、都心部に限ってはコレはもう多分「ラッシュアワーの解消案」にはならない。御堂筋でもそうだったが、こんなのにうろちょろされたら歩行者も車も迷惑。今の状況なら焼け石に水。ならば、自転車専用レーンを作れば良いかも知れないが!オフィス街のアレだけの歩行者が全員自転車に乗り換えたら専用車道は相当に大きな道幅で用意しなければならないし、そこを理路整然と自転車に乗った人が走ってくれるか?そこまでには別の面で相当の努力(マナーの啓蒙等)が必要で、現状では無法地帯になる可能性が高い…。

結局はシェアサイクル導入よりも自転車道の整備が先だと思われるが、現状を莫大なコストをかけてドラスティックに変える必要性があるかは今ひとつ疑問が残る。

 

流石にこうなるともう自転車が走れる場所が無い。

 

・コスト面

 とにかく、シェアサイクルは短時間の利用がお得なのだが、1日利用券は1500円と云うことで利用側の中でも意見が分かれるものと思われる。大阪市内の地下鉄の1日券が800円程度。恐らく土地勘の無い観光客にとっては「楽」で「安全」に「早く」動けるのは地下鉄だと思う。ただし、土地勘があれば、例えばどこの駅から歩いても遠い大阪城天守などへ行く際は便利だ。また、今回の眞田氏の史跡を巡る旅のように、駅から距離のある目的地同士を移動する際には確かに便利だと思った。

運営側の視点から見て、正直この日のような稼働率で利益を産み出せるか?不思議。それと、Docomoバイクの場合スマホユーザーがターゲットなので、自転車にスマホホルダーがあれば尚良いのかも知れないし、レストランガイドや、オススメ立ち寄り地の紹介などのインフォメーションが充実すると良いかも知れない。

松本市の場合は1日1000円と云うことでこれなら多くの利用者は納得するのではないだろうか?勿論都心部との物価の差はあるが、また少し思ったのだがシェアサイクルは公共交通が確立されている都市部よりも公共交通が発達し過ぎていない地方都市のほうが《ライドシェア》だけにフォーカスすれば可能性があるのかも知れない…。

 

・総評

 どちらにしても自転車旅は、初めて行った土地勘の無い場所では「市内の詳細が書かれたMap等」が無いと利用が困難。長野県の主な観光地では「駅前レンタサイクル」で周遊するほうが利用者にとっても個人的には便利だと思う。

また、乗り捨てを行うのであれば、松本市のホテル等でやっている《力車》のほうがアコモデーションで貸し借りが出来るという解り易さが旅行者には便利かも知れない。もちろん地元の宿泊施設組合等との協力が必要で各旅館の多大な協力を得なければならないが…

松本市の記事で少し触れたが、やはり《支払いの問題》《サイクルポートの場所の明確化》を考えれば、現状この事業に参入するのはコンビニ業界が良いかと思う。先ずコンビニで現金払いが出来るという気軽さ、コンビニに行けばそこで自転車が借りられ、同社のコンビニで返却できるという安心感。例えば、今回利用したファミリーマートが参入したとして、《ファミリーマートで借りて→ファミリーマートで返す》。「借りる所と返す所で買い物をしてもらえる(囲い込み)」というビジネスモデルが一応は成り立つ。

これを行政に当てはめれば、やはり「市の施設から市の施設」へ人を動かすことが出来るか…。松本市も既にやり始めているが、より「市役所・観光地・美術/博物館/図書館・公民館・病院・学校など」こうした公共施設に必ず設置できるようであれば、市民には解り易く市民への公共サービスへの寄与にも貢献出来ると思われる。ただどちらにしても、採算に見合うかは未知数で暫くこの事業を育て、状況を逐次分析する必要性を感じた。

 

もしかすると…

 

シェアサイクル事業がもたらすエフェクト=「市民・観光客の移動手段」「環境問題」「渋滞緩和」「行政の云うところのモビリティ」と云う根本的な発想を見直すと共に、一度今までの自転車の既成概念をリセットして、シェアサイクルの新たな可能性(パッと思いつかないが、例えば企業・法人の営業用に貸し出すとか、学校とタイアップするとか)を探らないとビジネスとしては生き残れないのかも知れない。ウーバー(カーシェアリング)でさえ、単なる《ライドシェア》だけで無く、ウーバーイーツ?(宅配事業?)のような新たな事業展開を模索している訳で…。

これは、単にサイクルシェアの問題だけでなく、自動車が完全自動運転になった際に、移動手段としての自転車が生き残って行く際の大きな命題となるであろう「自転車の根本的な活用の見直し」に繋がって行くのかも…

最後に、乗ってみて痛感したのはやはりこのシステムはスマホ&電子端末ありきであるということ。なるほどDocomoが事業に乗り出す訳で、「自転車×スマホ」の親和性と可能性は抜群。最初はICカードやスマホ払いと云うことに少なからず拒否反応があったが、知らない土地でのインフォメーションも含めて、この事業の浮沈のカギは、今後ますます進化する電子端末・スマホとの親和性の向上にかかってくると思う。

ただ… やはりこのシステム生まれてくるのが少し早かったのかも知れない。

 

素人の自分がエライ難しいことを言ってるな…
これ果たしてサイクリング長野が考えることだろうか?(笑)
もう全て専門外の話しなんで、それっぽい評論は出来るが
他人様に、活用のアイディアくれ!と言われても「何も思いつかん!」。

そこそこ長く海外に住んでたから思うのだが
例えば、長らく複数人で家をシェアする
シェアハウスに住んでいたが…
最初の頃は、プライベートエリアを他人と共有することに
相当の抵抗があった。日本で寮で暮らした経験があったとしてもだ…

最近は、都会に「シェアハウス」や「ドミトリー@バックパッカー」ってのも
出来てきたが、やっぱりホテルの一部屋を誰かとシェアするのは
日本人は抵抗があるんじゃないか?だから、昔から「カプセルホテル」のような
世界に類のない独自のスタイルがある訳だし…

ちょっと、話が本題から乖離したけど
結局は、「シェアをする」「共有する」って概念が
現状の日本人には根本的に合わないのではないだろうか?

 

先日、松本市民の友人とイオンモールに行った際に
「俺ちょっとシェアサイクル見て来るわ!」と云ったら
「何それ?」と言われた松本市のシェアサイクル。
新しくてピカピカしていた。この色は松本の城下町に映えるかも?
冬までには乗ってみたい!

 

 

と、云うことで、ネットの記事でいつの間にか

シェアサイクルの専門家にされてしまったので

初めてシェアサイクルに乗って来ました。

乗る前は、あんなのビジネスにはならん!

中国資本が殆ど撤退したやん!

メルカリも撤退したし!!

と、思ってたのですが…

乗って見たら「意外といいやん!」と

手のひら返しをしてみました。

 

ただ…

 

個人的に潤沢な資金があったとして

このビジネスをやるか?と言われたら…

やらない… かなぁ…

現状では、観光客向けには結構不向き。

ラッシュアワーの緩和にもならない(笑)

ただ、地方都市の行政が市民サービスとして

行うのであれば、もしかすると様々な

可能性が生まれてくるのかも知れません。

 

と…

 

いうことで、これにて3月からずっと

気になっていたシェアサイクルの件は終わります。

松本市には本当に頑張ってこの事業を成功させて

欲しいと切に願います。

成功例がないなら、松本が成功例になればいい!

そんな激励を送ります。

 

それと、シェアサイクルの旅

個人的には結構面白かったので

また何処かでこの企画をやりたいと思います!!

また何時かどこかで…

 

 

関連LINK

ドコモ・シェアサイクル大阪

大阪観光局