〔結果〕「第16回明治神宮外苑大学クリテリウム」長野県選手の全結果。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔結果〕「第16回明治神宮外苑大学クリテリウム」長野県選手の全結果。

 

 2022年2月27日(日)明治神宮外苑特設コースで

大学自転車ロードレースの年度最終戦である

第16回明治神宮外苑大学クリテリウムが開催された。

東京のど真ん中で行われ、大学自転車大会の花形でもある

同大会だが、過去二大会「新型コロナ」の影響で

県外での活動が制限されていた信州大学が神宮の杜に

戻って来た影響もあり、長野県関連選手は8名が出場した。

 

レースは神宮外苑の周回コースで行われる

クリテリウム方式で行われ、大会終了後に

大学ロードレースシリーズの年間王者が決定。

またこの最終戦を持って、長野県の4年生選手3名が

大学自転車(ロードレース競技)を引退した。

出場選手の結果は以下の通り

 

〔長野県出場選手紹介〕

 

大会公式リザルト〔PDF/学連公式〕
全出場選手リスト&大会公式パンフレット〔PDF/学連公式〕

 

 

男子大学生3部 A組結果 (1.5㎞×4周=6㎞)

 

1位 高澤 惇弥  成蹊大学 ※2部昇格
2位 志田 拓也  東海大学 ※2部昇格
3位 岩田 祥眞  大阪工業大学
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10位 井上 智巴 信州大学

 

久しぶりに神宮の杜に帰って来た信州大学の先鋒として
来季信大を背負う井上智巴(1年生/画像左)が出場
序盤から積極的な走りを展開し
集団前方でレースを展開、3部信州勢の中で唯一完走を果たした。

 

 

 

男子大学生3部 B組結果 (1.5㎞×4周=6㎞)

 

1位 吉田 英生  東京工業大学 ※2部昇格
2位 山本 和瑳  日本体育大学 ※2部昇格
3位 永井 笙太  関西大学
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途中棄権 下村 忠   信州大学
途中棄権 滝沢 佳大  信州大学

 

初回から積極的な走りを見せメイン集団の先頭を牽引する下村忠(信州大4年生)

 

外苑クリテ初出場の滝沢佳大(信州大1年生)
序盤から集団のペースについて行けず途中棄権となった。

 

4年生で最後の大会となった下村忠も途中棄権となった。

 

 

 

男子大学生3部 C組結果 (1.5㎞×4周=6㎞)

 

1位 齋藤 祥樹  東海大学   ※2部昇格                               
2位 内田 崇志  東京工業大学 ※2部昇格
3位 稲田 雄星  愛知大学
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途中棄権 LI RUIZI   信州大学

 

昨年はJICFインターナショナルトラックカップに出場したLI RUIZI(信大2年)
どちらかといえばトラック選手の印象が強い李選手
外苑クリテには初出場となった。

 

 

 

男子大学生2部 A組結果 (1.5㎞×8周=12㎞)

 

1位 小池 陽斗   明治大学   ※1部昇格 
2位 新垣 慶晃   鹿屋体育大学
3位 黒川 祐次郎  法政大学
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途中棄権   井上 凌   信州大学

 

今大会の長野県勢で唯一の2部出走となった井上凌(信州大4年)
序盤から粘りの走りをみせたが中盤で大きく遅れ途中棄権となった。

 

 

女子大学生(女子登録選手)結果 (1.5㎞×8周=12㎞)

 

1位 川口 うらら  日本体育大学
2位 岩元 杏奈   日本体育大学
3位 中島  瞳   川越工業高校 
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6位 小林あか里  信州大学

 

クリテリウム初出場の小林あか里(信州大2年)が
外苑の銀杏並木を通過する。
初めてのレースながら6位入賞を果たした。

 

 

男子大学生1部 対抗戦 (1.5㎞×20周=30㎞)

 

1位 中村 龍吉 中央大学
2位 川野 碧己 慶應義塾大学
3位 兒島 直樹 日本大学
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14位 山田 拓海 早稲田大学(飯田風越高出)
19位 佐藤 大志 明星大学 (下諏訪向陽高出)

 

各校3名が出場する1部対抗戦でも持ち前の積極的な走りで
序盤からレースをリードする山田拓海(早大3年‐飯田風越高出)

 

これが大学最後のレースとなる佐藤大志(明星大4年-下諏訪向陽出)は
逆に集団の中盤でチームメイトと共に脚を貯める。

 

逃げる集団をメイン集団を引き連れて追う山田拓海(早大3年‐飯田風越高出)
今大会でも、攻めても守ってもしっかりとその存在感を見せていた。

 

残り1周の鐘と共にメイン集団の左側から
佐藤大志(明星大4年-下諏訪向陽出)を連れて一気に逃げる明星大学
描いていたプラン通りの攻撃に会場が大きく沸いた。
ファイナルラップに明星大が仕掛ける様子(Youtube/JICFチャンネルより)

 

会場をわかせた佐藤大志(明星大4年-下諏訪向陽出)が
大学ロード公式戦最後のゴールへ向かう。
最後のレースにこれしかない!という場面で会心のレースを見せてくれた。
その走りは長く記憶に残るものとなった。

 

 

大会の模様(Live中継動画)

 

(参照元:Youtube/JICF)

 

 

 

2021年全日本学生ロードレースシリーズ年間ランキング

 

1位 中島 渉     立教大学 138点
2位 仮屋 和駿 日本大学   94点
3位 加藤 遼  東工大学   90点
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12位 山田 拓海 早稲田大学(飯田風越)  46点
15位 佐藤 大志 明星大学 (下諏訪向陽) 44点
16位 佐藤 宇志 明星大学 (下諏訪向陽) 42点
31位 青島 冬弥 明星大学 (飯田風越)  26点

 


 

 

取材後記 久しぶりの東京滞在で…

 

 

今回は、「遠征記」レポートを書かないので

「取材後記」として、今回の遠征について記したいと思います。

 

 

という訳で、今年も外苑クリテに行って来ました。

毎年、都心で行われるこの大会に行くのは、単にレースを観に行くだけでなく

普段は会わない多くの地域から自転車関係者が集まることもあり

ロビーや、特に「コロナ禍故の貴重な情報交換」の場として

意義の大きい大会と位置付けて

毎年出来る限り足を運ぶようにしています。

 

 

今回、学連への取材申請を出すにあたり

PCR検査義務など、なかなかハードルが高く

都内なら簡単に出来る検査も長野県内だと意外に大変なうえ

先週は週のど真ん中に祝日があったこともあって

検査に際しては、上田市の薬局さんにも全面協力してもらいました。

 

 

気が付けば東京へ行くのは、TOKYO 2020のパラ終了以来

宿泊もコロナ禍以降利用している定宿で

コロナ対策万全かつ

外苑までの交通手段も人流の少ない方法を選び

さらに、不遜ながら自分に用事がある人は

自分の新橋にあるアジトまで来て欲しいと

お願いして人と会いました。

 

 

東京の様子は、去年の外苑クリテの時のように

緊急事態宣言が出ていて、多くの飲食店が殆ど休業又は

どの店も20時にはしっかり閉店していたような

ピリピリとした感覚は新橋界隈には無かったし 

去年は、外苑クリテ時もTOKYO2020時期も

提供されていなかったお酒も飲食店やカフェで

提供されていたのが驚きでした。

(今回はもう19時以降は、疲れて街を歩かなかったが…)

 

 

コロナに関しては、書きたいことが色々とあるのですが

今回も、東京で自転車関係者の方・諸々経営者の方々と会ってみて

必ず話題になったのは、今年のコロナの先行きと

世の中を騒がせているウクライナ戦争のこと。

 

 

色々な人の色々な思惑が交錯するなかで

久しぶりに、長野県民以外の方と実際に会って話をして

一つよく解ったことは

誰しもが、先行きが見通せず

困惑を抱えながらの年度末・新年度と

なりそうだと云うこと…

 

 

長野県に関しては、まん防は3月6日で一応解除されるようですが

政府による「コロナに関する方針基準が去年と全く同じ」であるならば

今年も、全国から人を集めて行うサイクリングイベントの開催は

昨年同様中止の可能性がかなり高いと思います。

 

 

政府が去年とコロナに対して全く同じ基準で今年も望むのであれば
去年ど全く同じ理屈で大会やイベントを中止せざるを得ない。
(そうしないと、去年と今年で矛盾が生じてしまう)

 

 

こればかりは、コロナ政策を司る

政府と中央の御役人が決めることで

我々がどうこう出来る問題では無いのですが

コロナに関しては、去年とは少し違う方針と政策の必要性を強く感じています。

 

 

とにかく、我々に出来ることは

やはり今この時にコロナになると色々と面倒臭い!

だから、先ずは自分自身がコロナにならないこと

他人に感染させないこと。

 

そして…

 

自転車関係者は、今後どうなるか解らないが故に

各々準備を怠りなく!ということです。

 

なかなか気持ちの持って行きどころが難しく

話しにオチも無い…そんな東京滞在でもあったのですが

とにかく、難しい時期だからこそ粘り強く 

日々を紡いで行きたいと思います。

 

滞在中、人がいない時間を見計らって
久々にアジトのビル群の最上階へ上がってみたが

お台場の夜景が綺麗に見えるここは
普段なら多くの観光客が訪れているのに誰もおらず
まさかの自分一人
誰もいない夕暮れのフロアに自分の足音だけが鳴り響く不気味さ…
何だかこの先の未来に対する不安を感じさせる
象徴的な出来事だった。

 

 

という訳で、今年最初であり

今年度最後のレース取材に行って来ました。

先ずは、信大が帰ってきたということが

県自転車界にとって最大の収穫だったか?

と思います。

 

思えば、信州大学はコロナ禍初期に

集団感染を起こしてしまい

県民の悪者になってしまったという

不幸な過去があります。

 

この出来事は、全く関係の無かった

自転車競技部にも大きな影を落とし

この2年間はほぼ活動が出来なくなってしまった…

 

そんな中、4年である下村・井上

そして、トラック班で当日は

コースマーシャルをしていた

秋山部長など、不遇な時期を支えた

選手達が各々の最終戦を迎えました。

 

混迷を極めた時期を過ごした

選手達にとっては、まさに

「たどり着いた大会」でもあったと思います。

 

個人的にもサイトを始めて4年目ということも重なり

4年生の最後のレースを見守れたことは

本当に良かったかなと思っています。

 

ただ、競技という「勝負の世界」で

厳しいことを言えば

今回の結果が示す通り信大は

散々たる結果でした。

 

この結果をして

これからチームを担って行く

新2年・3年生達は何を思ったか?

 

これが、次の1年へのスタートとなります。

今後、在校生たちが信大がどう部を立て直して行くのか?

新入生たちの活躍に期待したいと思います。

 

最後に…

 

この4年間長野県の大学自転車界を

盛り上げてくれた

佐藤大志選手が非常に良いレースを

行ってくれました。

 

この大会には出場しなかった選手も含め

信大の4年生たち、佐藤大志・宇志(明星大)

小出樹(京産大)、橋本嶺登(長野大)の

各選手にも「お疲れさまでした」 と

その労を心より労いたいと思います。

 

関連LINK

第15回明治神宮外苑クリテリウム(公式HP)

日本学生自転車競技連盟