〔結果〕「2022全日本自転車競技選手権大会トラック競技マスターズ」長野県の選手結果。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

 

「2022全日本自転車競技選手権大会トラック競技マスターズ」長野県の選手結果。

 

 先ずマスターズの皆さんに、この記事が1カ月近く遅れてしまったことを
深くお詫び申し上げます。また、長野県マスターズ選手の皆さんからも
温かいメッセージ・お便りを幾つか頂いたのですが、未だお返事を書けていません。
先輩方の御心遣いに対し大変な無礼をしてしまい本当に心よりお詫び申し上げます。

 

 コロナ禍の影響でこの約3年間、マスターズ(壮年)選手の大会が

ことごとく中止となりました。そんななか、ようやく3年ぶりに

マスターズ(35歳以上)の年度日本一を決める

2022全日本自転車競技選手権大会トラックレースマスターズ大会

7月17日㈰・18日㈪の両日、松本市美鈴湖自転車競技場で開催されました。

今回は、長野県から出場したマスターズ選手の皆さんの

活躍を改めてお伝え致します。

大会公式リザルト
大会初日リザルト〔PDF/大会公式HPより〕

大会二日目リザルト〔PDF/大会公式HPより〕

 

〔長野県出場選手紹介〕

 

 

 

40歳-44歳の部

 

 40歳‐44歳の部には、美鈴湖自転車学校の講師でもお馴染み

日本競輪選手会長野支部長でもある

小峰烈選手(Logisty Jack/松本工出)が出場した。

 

男子スプリント

 

予選200タイムトライアルで10秒9を叩き出し3位となり
男子スプリント3位決定戦へ進出した小峰烈(Logisty Jack/松本工出)

 

3位決定戦では大分の宮成選手(大分県マスターズチーム)との対戦となる。
小峰選手は外側からのスタートとなり序盤は牽制からスローペースな展開。
レースは残り1周で小峰選手が積極的に先行するとそのままゴール。
小峰選手のこの種目3位表彰台が決定した。

 

男子スプリント(40歳-45歳の部)で3位表彰台となった小峰烈選手

 

 

1㎞タイムトライアル決勝

 

大会二日目に行われた「1㎞タイムトライアル」に出場した小峰選手
序盤からスピードにのると1分06秒016の大会新記録で優勝を果たした。

 

大会新記録で優勝を果たした小峰選手が両手を上げてウイニングランを行う

 

全日本チャンピオンの証「日の丸ジャージ」に袖を通す小峰烈選手

 

 

 

 

45歳-49歳の部

 

 45歳‐49歳の部には、前回2019年大会の

個人追抜きで日本王者となった岩佐信吾(イナーメ信濃山形)。

2019年のマスターズ国体で3位表彰台の長野県マスターズの

エーススプリンター武井秀周(MISUZUKO TEST TEAM)。

今大会からチームを変更した武田秀明(Roppongi Express)の

3名が出場した。

 

 

スクラッチ決勝

 

12名での競走となったスクラッチ決勝は
レース中盤で岩佐信吾(イナーメ信濃山形)が
積極的に逃げをうち7位入賞を果たした。

 

レース終盤で逃げ集団をメイン集団が吸収すると
一気に最終局面に突入。武田秀明(Roppongi Express/長野登録)が
最終スプリントで3位に入った。

 

前回2019年大会に続きこの種目で3位表彰台を決めた武田選手

 

 

3㎞個人追抜き決勝

 

2連覇を目指した岩佐信吾選手(イナーメ信濃山形)は3分48秒173で6位となった。

 

 

男子スプリント

 

予選200mタイムトライアルで武井選手(MISUZUKO TEST TEAM)が
11秒377で予選3位で3位決定戦へ進出すると
武田秀明(Roppongi Express)も11秒7で予選4位となり
3位決定戦は長野対決となった。
〔画像は予選の武井選手〕

 

奇しくも長野対決となった3位決定戦がスタート
インに武井選手・アウトから武田選手となる。

 

残り1周で先に武井選手が仕掛けるとそのまま武田選手の追走を許さず
長野対決となったスプリント3位決定戦は武井選手が制した。

 

武井選手は前回2019年のマスターズ国体「日本スポーツマスターズ」の
スプリントに続き、この大会でも3位表彰台を獲得した。

 

 

50歳-54歳の部

 

 50歳‐54歳の部には、昨年、美鈴湖自転車学校から

50歳にしてトラック競技デビューを果たした

河野仁選手(美鈴湖ベロクラブ)と

久しぶりの公式戦登場となる

角直也選手(イナーメ信濃山形)の二名が出場した。

 

 

男子スプリント

 

どちらかと言えば長距離選手の河野仁選手(美鈴湖ベロクラブ)が
短距離種目のスプリント予選に出場!予選タイムが12秒0と
全体の4番目の成績で3位決定戦に進出して周囲を驚かせる。

 

自身初のスプリント対決は惜しくも4位となり
表彰台に上がることは出来なかったが
本人にとっても非常に大きな経験となった。

 

レース後に師匠である小峰選手とクールダウンをしながら
アドバイスを受ける河野選手。
今後に大きな期待を感じさせるレースとなった。

 

 

 

男子2㎞個人追抜き

 

久しぶりの公式戦出場となった角直也(イナーメ信濃山形)は
2分45秒714で11位となった。

 

 

500mタイムトライアル

 

大会二日目も短距離種目である500mタイムトライアルに出場した
河野仁選手(美鈴湖ベロクラブ)
38秒659で6位入賞を果たした。

 

 

 

55歳-59歳の部

 

 50‐59歳の部は、共にかつて

長野県代表として活躍。現在は、県外に在住の

羽田野隆彦(ルクトスキップ/東京)と

富山県チームのコーチでもある

古本清文(Capricornis/富山)の二名が出場し

共に日本王者を連覇した。

 

男子スプリント

 

レース前にこの200mタイムトライアルだけは獲る!と宣言していた
古本清文選手(Capricornis/富山)が5月の松本サイクルトラックレースに引き続き
今大会も予選の200mタイムトライアルで11秒255の大会新記録を樹立。
圧巻のパフォーマンスで決勝へ進出。

 

決勝戦では相手の市川選手を先行に先行されながらも
最後のストレートで差し切っての完勝。
全日本王者に相応しい内容でこの種目連覇を果たした。

 

当初、200mタイムトライアルだけ1番であればいい…と
言っていたものの、この最初の種目「スプリント」から大爆発!
この後の種目でも軒並み日本王者を獲得し
まさに今大会は「古本劇場」となった。

 

 

男子2㎞個人追抜き

 

諏訪出身の羽田野隆彦が大会新記録を更新する2分26秒205で
この種目2019年以来の足掛け3年にわたっての連覇を達成した。

 

1位の羽田野選手から3位の伊藤選手までの3名が大会記録を更新するという
ハイレベルな戦いを制して羽田野選手が二連覇を達成した。

 

 

 

男子500mタイムトライアル

 

初日驚異的なパフォーマンスを見せた古本清文選手(Capricornis/富山)が
二日目も大爆発、「この種目は勝てない…」と当初は語っていたものの
初日の好調をしっかりと維持し終わってみれば
35秒470と、今大会2種目目の大会新記録を更新して優勝を果たした。

 

初日の個人追抜きで優勝の羽田野選手は36秒0で4位入賞を果たした。

 

今大会「スプリント」「タイムトライアル」の二冠を達成した古本選手
特筆すべきは、2種目とも大会新記録を塗り替えての偉業達成となった。
このあと、チームスプリントでも優勝し今大会三冠を獲得した。

 

 

60歳以上の部

 

 最年長カテゴリーとなる「60歳以上の部」には

長野県最年長トラック競技選手である

小林英樹(MISUZUKO TEST TEAM)と

同じく大ベテランの土屋雅英(無所属)の

二名の選手が出場した。

 

男子スプリント

 

大会初日の最初の種目となったスプリント予選200mタイムトライアルで
12秒326の大会新記録を叩き出し、予選2位で決勝進出を果たした小林選手

 

決勝ではゴール前僅かに届かなかったものの
堂々たる準優勝を果たした。

 

コロナ禍で予定されていたマスターズ選手のオリンピックである
ワールドマスターズが無くなってしまうなど不遇な2年間だったが
改めて全日本選手権の舞台で準優勝!健在ぶりをアピールする大会となった。

 

 

 

 

500mタイムトライアル

 

松本サイクルトラックレースに引き続き500mタイムトライアルに出場の
土屋雅英(無所属)46秒556で11位となった。

 

大会初日スプリント準優勝の小林英樹(MISUZUKO TEST TEAM)は
二日目の500mタイムトライアルで40秒304で6位入賞を果たした。

 

 

長野県表彰者一覧

 

 

カテゴリー 順位 種目 氏名 チーム
40歳‐44歳 3位 スプリント 小峰 烈 Logisty Jack
優勝 1㎞タイムトライアル 小峰 烈 Logisty Jack
45歳-49歳 3位 スクラッチ 武田 秀明 Roppongi Express
3位 スプリント 武井 秀周 MISUZUKO TEST TEAM
55歳-59歳 優勝 2㎞個人追抜き 羽田野隆彦 ルクトスキップ
優勝 スプリント 古本 清文 Capricornis
優勝 500mタイムトライアル 古本 清文 Capricornis
60歳以上 2位 スプリント 小林 英樹 MISUZUKO TEST TEAM

 

 

 

 

以上が本年の全日本マスターズの結果です。

この壮年自転車というのは

当サイトとして、子供たちの世代同様に

重要だと考えています。

 

今後、日本人の平均寿命は

延びて行くことが予想されています。

そうしたなかで、自転車が

生涯スポーツとしてこれから

認知されて行くように…

 

そして、壮年選手の存在が

次代を担う子供たちの良い刺激となるように…

 

今回のコロナ禍で一番損をしたのが

マスターズ選手たちでした。

それでも、長野県の選手達は

人影少ない美鈴湖競技場で

常に練習をしていました。

その努力は自転車界の外の方にも

知ってもらいたいと思っています。

 

結果が遅くなってしまい

選手達には大変申し訳ありませんでしたが

引き続き、長野県の壮年選手達に

あたたかい御支援・御声援のほど

宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

関連LINK

日本オリンピック委員会

日本自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟