〔告知〕インターハイ長野予選「令和6年長野県高等学校総合体育大会自転車競技ロードレース」出場選手。

「長野県高体連自転車競技ロードレース」出場選手発表。

 

 

 令和六年度インターハイ「ありがとうを強さに変えて北部九州総体2024」の

長野県ロードレース予選となる「令和六年度長野県高校総体自転車競技ロードレース」が

いよいよ今週末、5月19日㈰に奥木曽湖特設ロードレースコース(木祖村)で

開催されます。

 

本年度大会も例年と同じく、全日本ロードレース予選会である

「2 days race in 木祖村 2023」と併催され

2days 大会二日目の午前中に、高体連レースが開催されます。

大会概要につきましては下記をご覧ください。

※一般観戦の皆様は駐車場等も御確認下さい。

 

 

 

長野県総体自転車競技ロードレース出場者

 

 

長野県総合体育大会自転車競技大会ロードレース
日 時:2023年5月19日㈰ 午前9時スタート予定
会 場:木祖村奥木曽湖周回特設コース(味噌川ダム周回)
距 離:72㎞(1周9㎞×8周回)

※今大会は「2days race in 木祖村」の大会二日目と併催となります。
※今大会では、ジュニア・ユースのギア比制限を行いません。

 

令和六年度長野県高校総体自転車競技
ロードレース出場者
NO. 氏名 学校名 学年
田切 智裕 飯田風越
岡庭 能亜
平澤  慧
船澤 亮太 飯田 OIDE 長姫
谷口 龍希
山田 愛太 白 馬
伊東光太郎 松本深志
加藤  紬 松本深志
小林 洋平 屋 代
10 山田 信繁 飯 田
11 青木 優人 松本工業
12 貞末 武蔵
13 田中 颯太
14 早坂 柊哉
15 谷口 達哉
16 一杉 雪斗
17 梶原 正大
18 窪田 虎白
19 丸山 大智
20 中島 康太
21 笠川 塡太
22 丸谷 琉聖
23 上里 琉星
24 佐藤 悠陽
25 加納 諒大
26 臼倉 充哉 岡谷工業
27 守田 友哉
28 辰野 優希
29 宮林 郁生 上田千曲
30 中山 旺星
31 佐藤 遥紀
32 村上 真絆 上田東

 

 

長野県高体連公式】

 

 

 

レース プレビュー

 

はじめに

 今年で三年連続で「2 days race in 木祖村」と併催となった。大会の特徴としては、2days race の初日タイムアウトになった選手達による「コンソレーションレース」と並行して行われる。つまり、シニアと高体連大会が混走となる。その目的は、インターハイ本戦は各地域代表選手約150名以上でロードレースが行われる。長野県の高校生は多くて30人程度と少なく、インターハイ本戦を見据えた100人規模での集団走行練習も兼ねて毎年シニアと混走となる。

ただし昨年よりコロナ禍での物流の混乱などもあり、高校生のジュニア(U-19)&ユース(U-17)ギア比制限が撤廃されギア比がシニアと同じになったため、シニアと高校生のギア比の差によるスピードの差は縮まるものと思われる。特に登坂区間ではギア比差は無いものの、下り区間でのジュニアギア負担が無くなることは、高体連選手にとってもレースが楽になる。

一方でギアが重くなりスピードが増すぶん、高体連選手は「リスクマネージメント」と「自転車の基礎運転技術」が問われる。長野県ではそれを見越して、今年の新入生を対象に2日間の自転車競技安全研修会を義務付けた。今大会では優勝者にのみ長野県代表としてインターハイ出場権が与えられる(上位入賞者はインターハイ最終予選となる北信越大会への出場権が与えられる。)

 

コースレイアウト

 今年も奥木曽湖周回コースということで1周約9㎞のコース8周回の総走行距離72㎞で争われる。コースは登坂区間と下り区間が繰り返され、平坦区間でもコーナーが多く非常にテクニカルでタフなコースと言える。3年前の野沢温泉のようにコースがほぼ平坦であればチーム戦であり、スプリンターの独壇場となり得るが、木祖村のコースでは純粋に「誰から脱落して行くのか?」サバイバルレースが予想される。また、レースが集団で展開された場合にカギとなるのは、最終回の味噌川ダム管理事務所からの登坂区間でおそらくこの登りを制するものが今年の長野県大会を制するものと思われる。

 

レース展望

 今年も「2days race in 木祖村」の初日タイムアウトの選手によるコンソレーションレースと並走となる。昨年は総合優勝を狙える有力選手が複数「パンク・メカトラ」と不運に見舞われタイムアウトとなり、コンソレーションレースが思わぬハイレベルとなった。有力選手は序盤から積極的に集団を飛び出し前方でレースを行ったため、スタート直後からハイスピードな展開でレースが行われた。それでも、高校生はメイン集団の中で冷静にレースを行い、残り1周まで高校の有力選手はほぼ横並びの展開となり、最後の上りで黒澤選手(当時:飯田OIDE長姫)が高校生の中で一人抜け出し優勝を飾った。

 

【昨年大会】

 

今大会も基本的に、このコースは「鉄棒ぶらさがり大会」の様相で、弱虫ペダルのようなチーム戦というよりも、過酷な状況の中で誰から脱落するのか?逆に最後まで残るのは誰か?それを問われるレースとなる。平坦を得意とするスプリンターには非常に厳しいレースであり、登り・下り・平坦とオールラウンドに長距離選手としての資質が問われる。

注目は、昨年の秋の新人戦チャンピオンの田切智裕(飯田風越)で、昨年の北信越で大爆発の岡庭(飯田風越)・2年生の平澤(飯田風越)と盤石な体制のまま最終局面へ持ち込みたい。また、新人戦で2位・3位の松本工業だが、青木優人キャプテン(松本工業)が冬のシクロクロスで高校生ながら2部へ昇格するなど地力をつけている。新人戦準優勝の貞末(松本工2年)も面白い存在であり15名という数的優位を活かしたい。他校では、昨年のインターハイ出場の船澤亮太(飯田O長姫)だが今年は何とか最終局面まで残り北信越大会へ弾みをつけたい。

非常に面白い存在なのが、この春から自転車を始めデビュー戦で1分15秒の伊東光太郎(松本深志)、先日の新人講習会で存在感を見せた山田信繫(飯田高)もどこまで粘れるか?楽しみな存在。ただし、2名とも技術面で不安が残る。その他では、注目の1年生、昨年のJr.オリンピック出場小林洋平(屋代高校)は今回は自慢のスプリント力を見せつける平坦が少ないものの、受験期間を経て昨年からどの程度体力が戻ってきているのか?また、県アスリート育成プログラム出身の村上正樹(上田東)は実質これが初めてのロードレース出場となる。1年生2人がどこまでレースについて行けるのか?注目したい。

 

昨年の秋の新人戦予選1組目で序盤から2名で飛び出す
青木(松本工)と田切(飯田風越)
北信越大会を見越しても田切はこのレースで長野県代表の座を射止めたい。

 

【昨年新人戦】

 

 

 

 

各校紹介

 

 

【飯田風越】

 昨年の北信越大会では、長野勢がワンツースリーを決めインターハイ北信越枠をほぼ独占した長野勢。昨年の2年生のメンバーが複数残っており今大会も激戦が期待される。注目は秋の新人戦優勝田切智裕(3年)と、昨年の当サイトの年間ベストレースTOP5として北信越大会で活躍した岡庭能亜(3年生)のWエースで、今大会の中では非常に力があり優勝候補の筆頭となる。また2年生の平澤慧も自力があり上位進出が狙える。

 

昨年のインターハイに初出場、秋の新人戦でも優勝の田切智裕

 

去年の北信越ロードで大爆発、新人戦では大不発。
今年は短距離に専門を置いているためこのコースでは
苦しい戦いとなるが今年も爆発が期待される岡庭能亜

 

 


 

【飯田OIDE長姫】

 昨年のこの大会チャンピオンの黒澤が抜けて、新チームを牽引するのは昨年インターハイ初出場を果たした船澤亮太(3年)。秋の新人戦では結果を残せなかったものの先ずは上位進出を目指したい。長姫は2年の谷口と2名体制で今大会に臨む。

 

昨年の北信越大会では脚の痙攣に耐えながら
ゴールを目指す姿に多くの声援を受けた船澤亮太

 

 


 

【白馬高校】

 長野県高校短距離陣のエース山田愛太(3年)がエントリー。短距離選手である山田選手にとってこの勾配の厳しいコースは非常に酷なコースレイアウトだが次週のトラック競技を見据えて強度の高いレースをして上位進出を目指し、2年連続インターハイ出場へ弾みをつけたい。

 

短距離選手ながら、このロードレースにもエントリーした山田愛太
強度の高いレースを経て来週のトラック競技に繋げたい。

 


 

【松本深志】

 2019年以来のインターハイ出場を目指す松本深志高校。昨年の夏の段階では学校からの理解が得られず一度は活動を断念したものの、そこから再び学校と交渉して長野県大会へ戻って来た。チームは先日の松本トラックでデビュー戦を果たし、いきなり1分15秒台を叩き出した伊東光太郎(2年)と加藤紬(2年)の2名体制で臨む。伊東に関しては今年の全日本予選であるチャレンジロード(伊豆CSC)にも長野県の高校生として唯一出場しており、今後の活躍が期待される。今大会ではしっかりと完走をして北信越大会出場を目指したい。

 

先般の松本トラックでデビューの伊東光太郎(2年)
デビュー戦・丸ハンドル・鉄フレームで1分15秒というタイムを出し
一躍、県の自転車関係者の注目を浴びた。

 


 

【屋代】

  昨年、中学生ながらジュニアオリンピックU17に出場し大活躍を見せた小林洋平(1年)は、憧れであり目標とする、PIST6で歴代最多勝の堀江省吾選手(日本競輪選手会/屋代高-信州大)と同じ屋代高校へ進学。洋平選手は中学生時代は全国レベルのスプリンターとして活躍していたが、昨年の飯田市で行われた龍江クリテリウムでユースギアでありながら大人と最終スプリント勝負となりその中でも全く引けをとらず3位表彰台となっている。今回のコースレイアウトは洋平選手にも酷なコースではあるがしっかりと完走を果たして基礎体力の向上ぶりをアピールし北信越大会出場を目指したい。

 

昨年は信州大学のジャージでジュニアオリンピックに出場。
つい先日まで、育成のVELOクラブでも1番年下だった
洋平選手が高校へ進学し憧れの堀江選手と同じ屋代高校で
インターハイ出場を目指す。

 


 

【飯田】

  今年から高体連に登録した飯田高校から山田信繫(2年)がエントリー。新人講習会・5月自転車学校の段階では走りに力強さを感じた。まだ2回しか見ていないのだが、どちらかとい言えば「短距離‐中距離」向けの選手という印象が強い。そう思わせるだけの基礎体力のベースの高さを感じさせるものがある。このコースにおいては技術と経験が不足が一つの課題となるがしっかりと集団について行き上位進出を期待したい。

 

 


 

【松本工業】

  県内最大15名の部員を誇るマツコウ。今年は新キャプテンの青木優人(3年)が牽引する。青木選手に関しては、昨冬のシクロクロスで高校生ながら2部に昇格その後に出場した5つのレース全てでシングル順位で走り切れるだけの独走力がある。この冬、長野県内の高校生の中で最も活躍した選手と言っても過言ではない。また、昨年新人戦準優勝の貞末武蔵(2年)。また、注目したいのは、MTBの国内リーグCoupe du Japonでも活躍する新戦力の佐藤悠陽(1年)がオンロードでどの程度走れるのか?注目したい。

 

今年15名まで増えたマツコウを牽引する青木優人キャプテン

 


 

【岡谷工業】

  平成20年のインターハイでは等々力久就選手(現日本競輪選手会)が男子スプリントで優勝するなど、長野県に【マツコウーオカコウ時代】を作ったかつての名門校。ここ数年再び自転車を志す生徒が集まり始め再びインターハイ出場を目指す。今大会は臼倉充哉(2年)・守田友哉(2年)・辰野優希(3年)の3名が出場する。昨秋の新人戦では結果が残せなかったものの今大会では先ずは全選手が完走を目指したい。

 

臼倉・守田と昨年の新人戦を経験した選手たちが
一冬越えてどの程度強くなっているか?に期待したい。

 

 


 

【上田千曲】

  昭和26年の広島国体で池内選手が長野県の高校自転車史上初の国体優勝を果たした古豪上田千曲高校。ここ数年その歴史は途絶えていたものの、宮林郁生キャプテン(3年)が伝統を復活させた。その宮林キャプテンと共に活動してきた中山旺星(3年)が共にラストランを迎える。彼らはこの春、全国高体連の登録をしなかったため勝っても負けてもこの大会が高校生活最後のレースとなる。上田千曲高校も当初はなかなか学校の理解が得られず「俺たち絶対に学校から迷惑がられてるよなぁ…」と言っている姿が非常に印象的だった。それでもこのチームは地域に愛され地元上田市の企業・自転車店・関係者が協力してサポートを続けた。

また、皆が自転車活動を続けるためにアルバイトと平行で練習を行い、2年間という時間のなかで4人いるメンバーが全員揃って練習を行えたことは殆どなかった。決して恵まれた境遇では無く、モチベーションを保つことと活動を続けていることだけで精一杯だったが、「宮林・中山」の高校生活最後の走りに期待したい。また、2年生の佐藤も来年へ向けて先ずは完走を目指したい。

 

古豪を復活させ2年間という短い時間のなかで
チームを牽引した宮林キャプテン

 


 

【上田東】

  長野県教育委員会が2019年の小学生に県内一斉体育テストを行い、その成績優秀者の中から選抜された「長野県スポーツ人材発掘プロジェクト/きらきら子育成プログラム」出身の村上真絆(1年)が高校へ進学して今回エントリーとなった。残念ながらこれも学校の都合で全国高体連登録が出来ずに、例え優勝しても北信越大会・インターハイに出場することは出来ない。

しかし、1年生の村上にとってはこの難コースで来年以降を見据えて学ぶことは多い。また、村上は中学時代はトラック競技を中心に行っていたため、これが実質的なロードのデビュー戦となる。この先の2年間を見据えて… 村上選手の走りに期待したい。

 

県育成プログラムキラキラっこ出身で
中学時代は県エリート選手としての
長野県教育委員会の競技力向上プログラムを受けた村上選手。

 

 

ご観戦の皆様へ

 

レース中は味噌川ダム周回道路が通行止めとなります。
従ってレーススタート後に会場へお越しの皆様は
「味噌川ダム管理事務所」ならびに「味噌川ダム防災資料館」の駐車スペースをご利用下さい。

※駐車について詳しくは規制付近のスタッフの指示に従って下さい。
※管理事務所と防災資料館は車で登って来る際に尾根が一つ違うので注意が必要。
※またレース開催中は、下記の時間で交通規制が行われているため注意が必要。

 

〔インフォメーション〕

 

 

 

今後の高校自転車予定

 

日程 大会名 競技 開催地
5月19日㈰ 長野県高校総体自転車競技大会ロードレース ロード 木祖村
5月25日㈯・26日㈰ 長野県高校総体自転車競技大会トラックレース トラック 松本市
6月8日㈯~9日㈰ 高体連北信越大会

トラック 弥彦村
6月10日㈰ ロード 新潟市
7月25日㈭~28日㈰ 全国高校総体(インターハイ)

トラック 北九州市
7月29日㈪ ロード 日田市

 

〔2024高体連情報〕

 

 

 

高校生の選手の皆さんへ

 

 

  例年のことですが、味噌川ダムの職員の皆さん。

地元の木祖村の皆さんが、安全なレースが行えるように

想いを込めて、コースの保全を行って下さいました。

この大会が多くの方々の想いがあって

初めて開催されるということを絶対に忘れないで下さい。

 

 

そして、当日大会を運営して下さる

審判員・競技役員の方、地域ボランティアの方々

そして、応援に来て下さる学校関係者・自転車ファンの皆さんへ

感謝を忘れることなく、良いレースを見せて下さい。

 

 

特に今年の長野県の高校生は

春先の松本トラックでの事象もあり

各方面から色々と厳しいことを言われてしまうことは

もう仕方が無い。

この際、信州の高校生が厳しい目で

見られるのも大いに結構!

 

 

ただ、本当に問題なのはその後をどうするのか?

そこを今年の高校生の選手全てに

厳しく問いたいと思います!!

 

 

 

 

 

 

過去の大会

 

 

 

という訳で、今年は

去年色々とあって、木祖村には

行かない予定でした。

まして、春先の高校生の

こともあったので…

 

 

ただ毎年、インターハイ長野予選の

プレビューを楽しみにしてくれる方が

かなりいて下さり、このプレビューを読んで

ロードレースに興味を持って

会場に足を運んで下さる方も増えてきています。

 

 

正直、いまの「2days」「高体連」

そして、昨年忠告したのにも関わらず

敢えてこの日に日程を被せて来た「実業団」… 

 

 

現行の自転車界のあり方というのに

非常に強い疑問!というよりも

もはや本当に彼らには解らないだろうし

変わらないんだろうな…と

ただただ残念な気になります。

 

 

それでも、ここ数年コロナも含めて

様々なことがあって、その中で

共に歩んできた3年生

田切・能亜・青木・愛太・宮林・旺星の各選手たち…

そして、様々な理由から

この日のスタートに立てなかった選手達もいます。

 

 

本当に高校生が高校生でいられる時間は

人生の中で本当に一瞬です。

そうした選手たちを想えば、当サイトは

最後まで彼らの走りを見届けたいと思います。

 

 

長野県自転車ファンの皆様にも

是非、今週末は高校生たちの戦いに

会場まで足を運んでいただけますよう

お願い申し上げます。

 

 

関連LINK

2 Days Race シリーズ公式HP(大会公式HP)

味噌川ダム(会場)

味噌川ダム防災資料館

木祖村

全国高体連定時制通信制部

全国高体連自転車専門部

長野県高体連

長野県自転車競技連盟