〔ニュース〕「2023年UCI自転車世界選手権大会」日本代表に梅川・土屋ら長野県関連選手4名が選出。

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〔告知〕「2023年UCI自転車世界選手権大会」県関係者4名が選出。

 

 

 日本自転車競技連盟(JCF)は、本日7月19日㈬に

本年の世界チャンピオンを決める世界選手権の日本代表を発表。

長野県からは、富士見町出身のガールズ競輪選手である

梅川風子(日本競輪選手会)や、佐久市出身のトライアル選手

土屋凌我(無所属/岩村田高出)など4名が日本代表に選出された。

 

今大会は、自転車競技史上初となる

同一地区・同一時期に、ほぼ全ての自転車競技の

世界戦が開催される。大会は

スコットランドのグラスゴーで

2023年8月3日から13日まで。

詳しくは下記のとおり…

 

〔大会公式HP〕

 

 

 

長野県関連日本代表選手

 

競技 年齢区分 氏名 リレイション
トラック競技
チームスプリント・ケイリン・スプリント
女子エリート 梅川 風子 富士見町出身(山梨学院大出)
マウンテンバイク
クロスカントリー・ショートトラック
男子エリート 北林  力 白馬高校出
ロードレース 女子エリート 小林あか里 信州大学在
マウンテンバイク
クロスカントリー
トライアル
エリート20インチ・国別対抗戦
男子エリート 土屋 凌我

岩村田高出

2023世界選手権日本代表〔PDF/JCF公式〕

 

 

 

 

 

という訳で、今年の世界戦

長野県からの日本代表のニュースでした。

ここ数年の成績を鑑みて

梅川・土屋の両選手に関しては

今回の世界選手権での世界トップ10入りを

期待したいと思います。

 

 

また、北林・小林の両選手にも

高いハードルかも知れませんが

先ずはしっかりと完走を!

そして一つでも上の順位を目指して

欲しいと思います。

 

 

 

そのうえで…

 

 

今大会でちょっと気になるのは

自転車史上初の世界戦同一開催ですよね。

 

 

トラック・ロードなどの伝統競技に加え

インドア系(サイクルサッカー・フィギュア)や

アーバン系(BMXフリースタイル・トライアル)

加えて「パラサイクリング」をも同一時期・同一開催する。

※全部で13競技を10日間で開催する。

 

 

これは、理想から言えば

素晴らしいことだと思います。

観客にとっても、一度に様々な競技が

観ることが出来る非常に大きなメリットがあります。

 

 

ただ、ネガティブな面もあるかと思います。

 

 

これだけの競技数を、この期間で

同一国(今回はほぼ単独都市開催)で行う

というのは、この先、世界選手権の

開催が出来る国・都市というのが

極端に限られます。

 

 

少なくとも、東京・大阪では無理(単独都市開催は無理)

何で言い切れるか? → TOKYO2020がそれを証明した。

そして、日本も含めアジアでの世界選手権開催も

現在の状況では非常に厳しい状況です。

 

 

もちろん、今回の開催がチャレンジングで

エキサイティングな挑戦の大会であることは

疑う余地も無いことであるのですが…

 

 

ただし、今回もっとも注視しなければ

ならないことは、世界戦を同一時期・同一地域で

開催した際の、開催地域への負担・環境への負担

加えて、この先の未来を見据えて気になることが

自転車競技の地域格差です。

 

 

※こういうイベントの「経済効果」というのは
 プロモーション的(御祝儀的)な数字だと思うので眉唾で見ておけばいい。
 「会場がどの程度盛り上がったか…」も、ある意味プロパガンダ的な側面があるから
 まぁどちらでもいい。ツールドフランスの観客を見ていてもあの殆どが自転車ファンでは無いと思うし
 夏の甲子園だけを、高校野球は盛り上がってる!という感想は当たり前。
 そこだけ見てたら、野球というスポーツが直面している危機に気づくことは出来ない。
 それより、三大ネットワーク関連や、各国の国営放送などの
 twitterの閲覧数を見たほうが、本当に世間一般的に盛り上がっているのかどうか?がリアルにうかがえる。
 その一方で、会場の客層については注視したい。
 どの程度、若い子たちが観に来ているか?これは非常に大切。

 

 

 

前も言ったが、自転車競技ってさぁ、色々な国で
Live映像を見ていても思うのだが観客に子供がおらん。
海外で会場へ行ったら観客のアタマを見ろ。
昔、新城幸也という欧州で活躍していた選手が
日本でのインタビューでこう答えた。
「いやぁ~日本って若い人のファンが沢山いてくれますよね!」
それを聞いて、当時海外で地元の学校の教職員として暮らしていた自分は
やっぱり欧州でも自転車競技って若い子たちには人気ないのか。と思った。

 

既に、世界戦については

来年以降は以前の分散開催へ戻すことが

決まっているようだが、再び同一開催が出来る国は…

おそらく、向こう10年、欧州以外で

これが出来るのは、経済・インフラ力を考えて

欧州の一部・北米・中国・オーストラリア…

(中東はMTBを砂漠でやるか?)

 

 

理想は理想としても、

ソレはなかなか難しい。

そうしたなかで、今回の開催が

後世に何を残すのか?今回の世界戦は

それを何より注目をしたい。

 

※今回の世界戦のチケット、全競技を通じて結構まだ
 空きがあるようなので、是非お買い求めいただき
 観戦に行かれた方は、感想を教えてください。

 ビックリしたのは、トラックのパラサイクリングって
 こんなにチケット売れるのね!?

 TOKYO2020の時に、役目上
 フランス・イギリス、それと中国チームと仲良くなったけど
 あの人たちのレースを観に沢山の人が集まるってのは心から嬉しい。

 あと、スコットランド物価高いイメージがあるが全体的にそこまで
 料金が暴騰していない、トラックでも高くても13000円程度
 サイクルサッカーの予選とか1500円程度で見られる。

 

〔チケット販売はこちら〕

 

 

関連LINK

大会公式ホームページ

土屋凌我Youtubeチャンネル

UCI(国際自転車競技連盟)※正確には競技連合