〔告知〕この春に高校へ入学された新入生の皆さんへ「長野県内の高校で自転車競技を行うために」。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

「長野県内の高校で自転車競技を行うために」

 

※いま忙しくて、なかなか真面目にHPを更新出来ず申し訳ありません。
 色々とお問合せもいただいていますが、順次返信しますので
 大変申し訳ありませんが暫くお待ちください。
 それと最近、県外から凄く色々なお問合せを頂くのですが
 他県のお問合せは、管轄官庁・連盟・協会が違うために
 出来る限り、お住まいの県の行政・連盟・団体にお問合せ下さいますようお願いします。

 

 一昨年に引き続きですが、今年は既に県内にお住いの

新高校1年生・中学1年生の生徒の皆さん・保護者の皆さんから

どうしたら高校(中学)で競技が出来るか?多数お問合せを頂いています。

特に今年は、新中学1年生の皆さんからのお問合せが多いのですが

今回は高校に入学した新1年生の皆さんの中で

高校で自転車競技を行いたい生徒さん・保護者の皆さんに向けて

御案内を書きたいと思います。

 

学校に自転車競技部が無い場合はどうしたら良いか?などについても

記したいと思いますので是非ご覧ください。

 

 

 

 

高校自転車を行う上で必要な登録

 

 皆さんが、高校自転車(高体連選手として)自転車競技を

行う上で先ず必要となってくる選手登録のお話をします。

インターハイを目指す際に必要な登録は以下の3つです。

 

 

・JCF選手登録

 日本国内で開催されるJCF(日本自転車競技連盟)公式自転車レースに出場する際には

JCF選手ライセンス登録が必要となります。このライセンスは1月1日から1年間有効なもので

これを取得していると、例えばロード・トラック競技・シクロクロス・MTB・BMX等の

各種目の公認大会にも出場出来るほか。日本の選手として海外のレースでも

この選手ライセンスが必要な場合があります。今後自転車競技をされる方は必ずご登録下さい。

 

〔JCF選手ライセンス取得方法〕

 

 

 

 

・高体連登録(加盟校登録)

 高校球児が甲子園を目指すために「高野連登録」が必要なように

高校自転車選手は「高体連登録」が必要となります。

これは基本的に自身の在籍する学校が登録していないと

高体連主催大会には出場出来ません。

(個人登録では無く学校登録)

 

もしも、貴方が入学した学校に自転車競技部が無かったら!

その際は、体育研究室の体育の先生・担任の先生に相談してください。

この登録に関しては、学校単位での登録なので

生徒では無く、基本的に所属する学校に行ってもらいます

 

 2022年登録期限

 第一次登録:2022年5月中旬
 第二次登録:2022年9月中旬

 インターハイ(予選も含む)に出場したい場合は、5月中旬までに登録を終了して下さい。
 秋の新人戦(春のセンバツ予選)に出場したい場合は、9月中旬までに登録を終了してください。

 

長野県の高体連自転車専門部は松本工業高校にありますので

詳しくは先生に問い合わせてもらってください。

 

 

 

・ユニフォーム登録(加盟校)

 加盟校の登録が済んだら、あなたの学校のユニフォーム(ジャージ)の登録が必要です!
高体連大会に出場の際は、この登録されたユニフォーム着用での出場が義務となります。
ユニフォーム登録は、チーム登録同様に年に2回。

 第一次登録:年度当初からインターハイの開幕2週間前まで
 第二次登録:インターハイ終了から春のセンバツ開幕2週間前まで

以上の期間で登録が必要となります。

 

 

長野工業高校のユニフォーム
寺島京那選手(2年生)

 

 

◇高校で自転車部を一人で作る!その時に必ずやって欲しいこと!!

 高体連大会に出場する際には、その活動はあくまで学校の部活動という扱いになるので
引率の先生(顧問の先生)が必要となります。ぜひ、担任の先生・体育の先生に相談してもらい
大会の時に引率してもらえるようにお願いしてください。

 

〔長野県内の登録チーム〕

 

 

 

 注意して欲しい!定時制高校登録について!!

 昨年長野県からは、上田千曲高校の児玉空大選手が「定時制インターハイ」(全国高等学校定時制通信制体育大会)に出場して我々も勉強をさせてもらったのですが…

 ・全日制インターハイと定時制インターハイは別大会であること。
 ・全日制/定時制のどちらかに登録すると他方の大会には出場出来ないこと。

そして、もう一つ定時制で注意が必要な事項があります! 先ほど「高体連は個人では無く学校登録だ!」(学校対抗)という話しをしましたが、もし貴方の学校が定時制の高体連登録をすると、その学校そのものが定時制となってしまい、全日制インターハイに出場したい生徒がいたとしても、その生徒は全日制のインターハイに出場出来なくなってしまうことがあります。

定時制独自の出場ルールである「インターハイ方式/学校対抗」「国体方式/都道府県対応」を良く理解して頂き、定時制の生徒さんは先生・学校と良く相談して登録をお願いします

 

定時制出場規定Q&A(PDF/全国定通体育大会公式HPより)

 

昨年まで長野県内唯一の定時制高校自転車選手として活躍した
児玉空大(当時:上田千曲高)

 

 

〔定時制・通信制に関する情報〕

 

 

 

高校自転車にはどんな種目があるの?

 

 先ず、高校自転車(高体連自転車競技)インターハイ種目には以下の2種目があります。

 

 ・ロードレース

 ・トラック競技

 

残念ながら、2022年現在のところMTB・BMX・シクロクロス・トライアル

サイクルサッカー・サイクルフィギュアはインターハイ種目の中にはありません。

 

 


 

高校ロードレース

2021年長野県大会ロードレースで優勝
国体でも単独のエスケープを見せ15位に入った
小山大登(当時:エクセラン高校)

 

 

 


 

高校トラック競技

2021年春のセンバツではトラック競技スクラッチで決勝進出
2021年の北信越スクラッチチャンピオン
加科爽人(当時:松本工業高)

 

 

 

 

 

高校の全国大会は?

 

 高校野球と同じように、自転車にも1年に4回の主要な全国大会があります。

自転車競技の場合は以下の通りです。

 

 

・春の全国高等学校選抜自転車競技大会(春のセンバツ/高体連主催)

・全国高校総合体育大会(インターハイ/高体連主催)

・国民体育大会(国体/日本スポーツ協会主催)

・全日本選手権自転車競技大会(ゼンニホン/JCF主催)

 

 

 

また、自転車の年度日本一を決める全日本選手権がありますが

この大会は高体連に以外にも、クラブチームの選手も参加して

文字通り「その年の自転車日本一を決める大会」となり 

日本チャンピオンになると、1年間日本王者の証である

ナショナルチャンピオンジャージを着て大会に出場することが出来る

文字通り、自転車最大の栄誉となります。

その他にも、JOCジュニアオリンピック杯(年齢制限があります)なども

大きな全国大会に含まれます。

 

2019年全日本選手権ジュニアの部ロードタイムトライアルで優勝
日本ナショナル王者ジャージを着る山田拓海(当時:飯田風越高)

 

 

2019年のJOCジュニア五輪で優勝を果たした
大蔵こころ(赤穂中‐松山城南高:当時)

 

 

 

2022年長野県大会は?

 

 

 

長野県内大会

日程 大会名 競技 開催地
5月15日㈰ 長野県高校総体自転車競技大会ロードレース ロード 木祖村
5月21日㈯・22日㈰ 長野県高校総体自転車競技大会トラックレース トラック 松本市
10月16日 長野県高校新人戦トラック競技大会 トラック 松本市
11月3日㈷ 長野県高校新人戦ロードレース ロード 生坂村

日程が変更になる場合があります。最新情報を逐次ご確認下さい。
※5月の県総体ロードレースは、2days race in 木祖村と共催になります。
 改めて詳しい詳細があるかと思いますので暫くお待ちください。

 

今年の長野県大会の日程は以上です。

5月の長野県大会が「インターハイ長野予選会」(国体代表選考)となり

ここで優秀な成績を収めると、インターハイ最終予選となる

「北信越大会」へ進出します。

 

 

 

秋の新人戦は「春のセンバツ大会」への予選会となります。

秋の大会は長野県予選のみとなり、その結果と

他の北信越地域との結果を考慮して文字通りセンバツされます。 

 

 

 

全日本選手権については、各全国大会での成績

ジュニアオリンピックについては、全国大会での実績や

公式大会での持ちタイムが選考対象となります。

 

 

 

 

 

一人部活の場合の練習は?冬季スポーツとの両立は?

 

一人部活の場合のサポート

 現在、長野県スポーツ協会・長野県自転車競技連盟では

2028年の長野国体開催も見据えて、「一人部活」の選手に対して

様々なサポートを行う体制づくりをしています。

 

特に高校自転車では必須となるトラック競技へのサポートに力を入れており

月1回から2回の中学生・高校生の合同練習会 

トラック自転車(ピストレーサー)の貸与なども行っていますので

お気軽に長野県自転車競技連盟へご相談下さい。

お問合せはこちら

 

エリート・マスターズだけでなく中高生も参加可能
冬季フィジカルトレーニング講座

 

 

 

 

 

冬季スポーツとの両立について

 ここ数年、冬季スポーツと両立の選手が活躍した影響もあり

冬季スポーツとの両立をしたいというお問合せが増えています。 

このリクエストに対しても長野県連盟で積極的にサポートを行いたいと思います。

スピードスケート・スキー・スノーボードなどされている方で

夏期のトレーニングに自転車を取り入れたい

選手の方がいらっしゃいましたら、連盟までお問合せ下さい。

また、ウインタースポーツから競輪選手としてプロを

目指したい方もいらっしゃいましたらご相談下さい。

 

冬はスキー、夏はMTBとトラック競技を行い
2020年のJOCジュニア五輪U-15で4位入賞の
山田愛太(当時:白馬中学)

 

 

高校時代はスピードスケート選手としてもインターハイなどで活躍
自転車競技では3年のインターハイ・国体で入賞。
競輪界の令和の怪物としてパリ五輪を目指す
菊池岳仁(当時:岡谷南高)

 

 

 

 

知って欲しい!高校自転車のルール

 

 さて、高校で自転車をする方に

知っておいてほしい、高校自転車のルールがあります。

これは、国際ルールに準じて毎年少しずつ変わりますが

高校自転車をやる上で、非常に大切なルールなので

選手の方、保護者の方は必ずご一読下さい。

 

日本自転車競技連盟競技競技規則(PDF/高体連解説)

 

 

 

 

ドーピングの話し

 

 JCF選手登録されると、選手としてドーピングの対象となります。

国内の大会では、JOCジュニア五輪・全日本選手権

また海外のレースに派遣された場合などはその対象となります。

 

北京冬季オリンピックでは、15歳のスケート選手の

ドーピング問題が記憶に新しいと思います。

 

ドーピングに関して自転車競技はその歴史から 

非常に高いリテラシーが求められます。 

中学生・高校生時代から選手はもちろん

保護者の皆さんにも、日頃からこの問題に

高い意識を持って頂くようお願いを申し上げます。 

 

先の五輪がそうでしたが…

 

残酷な話しではありますが、

周囲の大人がどう言おうと

事の真相がどうであろうと 

ドーピングは最後の最後には

選手本人の責任となってしまいます。

重ね重ねになりますが、日頃から

常に興味を持って頂けますようお願い申し上げます。

 

 

 

 

以上が高校自転車を行う上での手引きでした。

高校自転車ですが、一時期本当に

長野県内全域で高校自転車選手が

4人となってしまい

団体戦にも出られないような

状況になってしまいました。

 

ここ数年は、少しずつ

高校で自転車をやりたいと

言って来てくれる小中生が

多くなってきて、県としてどうやって

そうした子供達をサポート出来るか?が

問われている気がします。

 

当サイトとしても

高校で自転車をやってみたい生徒さんを

出来る限りサポートして行きますので

何かありましたら車連のHPでも、当サイトでも

ご相談を頂ければと思います。

 

 

関連LINK

令和4年インターハイ公式HP(高体連)

全国高体連定時制通信制部

全国高体連自転車専門部

長野県高体連

長野県自転車競技連盟