〔結果〕「令和3年全国高等学校定時制通信制体育大会」1㎞TTで児玉空大(上田千曲高1年)が5位入賞。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

児玉空大(上田千曲高1年)が定通制インターハイで5位入賞。

 

 定時制・通信制のインターハイにあたる

令和三年度 全国高等学校定時制通信制体育大会‐自転車競技‐が

2021年8月11日に静岡競輪場で開幕。大会初日のトラック競技に

上田千曲高校1年生の児玉空大が初出場。

1㎞タイムトライアルに出場した児玉は

持ちタイムから、出走31名中の最終走者として出場

1年生ながら5位入賞を果たした。

詳しくは下記の通り…

※大会二日目ロードレースは悪天候のため中止となった。

 

 

 

1㎞タイムトライアル

 

 優勝  沓掛 優士 神奈川総産 神奈川 1分22秒29
2位 小林 弘樹 甲府工業高 山 梨 1分22秒30
3位 渡邊 飛彬 神奈川総産 神奈川 1分22秒66
4位 鈴木シュテファン岳 六本木高 東 京 1分23秒34
5位 児玉 空大 上田千曲高 長 野 1分23秒71
6位 六郷 晴貴 神奈川総産 神奈川 1分24秒07
7位 深井 大 橘高校 東 京 1分25秒57
8位 下元 颯 福生高校 東 京 1分26秒34

出走31名(完走29名)

 

 

〔定通制特別ルール〕

 定時・通信制特別ルールとして、出場選手全員が主催者側が用意した共通の機材(自転車)を利用して行うギア比も全員が同様48-15(固定では無くフリーハブ)で行われ、フラットペダルを利用して開催された。 

 

※この件に関しては「普及という観点」・「競技の公平性という観点」からも非常に興味深く後日改めて、出場した児玉選手にインタビューを行いレポートを挙げたい。

 

 

 

児玉選手の定時制インターハイ挑戦

 

 昨秋から美鈴湖自転車学校でピスト自転車を始めた児玉選手。

この春から、上田千曲高校の定時制に進学して

昼間は働きながら、夜は学校に通うという道を選んだ。

しかしながら、当初就職が決まっていた

職場がコロナ禍のため急遽就職することが出来ずに

入学後も暫く就職先が見つからないという不運にも見舞われた。

そんな困難の中でも腐ることなく、毎晩17時には学校に通い

美鈴湖自転車学校や県強化合同練習会にも休むことなく通い続けた。

 

定時制高校生として練習時間も限られる中で何時も空き時間を利用して練習を行う。
自分が出場出来ない大会に補助員として執務をして大会終了後に先輩達と練習を行う
そんな直向な姿が、多くの先輩達の共感を生んだ。
〔中央の児玉に指導を行う、競輪の堀江選手と長野県代表北澤竜太郎主将〕

 

美鈴湖自転車学校では、中学生達の面倒をよく見ながら

先輩達にも可愛がられ、一躍ムードメーカーの役割を果たす。

規定により、全日制インターハイの最終予選にあたる

北信越大会にはオープン参加さえ出場出来なかった。

それでも、競技補助員として腐ることなく、不平不満も言わず

黙々と同じ高校生選手達のお世話係をしていたことが

非常に印象的だった。

 

同じ高校生が出場する全日制の大会では競技補助員として
裏方に回り、不平や不満を口にすることなく黙々と
執務を行っていたことは、長野県の自転車関係者の多くが知っている。
北信越大会での補助員執務が終わると17時の登校に遅刻しないように
急いで帰路につく姿も印象的だった。

 

この夏の定時制インターハイ出場は

ここまでずっと裏方だった児玉選手が

高校に進学して、初めての高体連公式大会出場の

デビュー戦だった。初めての大会で

通常の自転車競技大会とは勝手の違う中での5位。

本人は不甲斐なさを口にしたものの

1年生の児玉選手とってここがスタート地点となる。

 

 

将来の夢は競輪選手…

 

 

ちょうど、今年6月に競輪S級選手に昇格して

かつて定時・通信制インターハイで個人で4種目全てを制した

鈴木薫選手(115期/日本競輪選手会)が目標となる。

 

 

 

 

引き続き、児玉選手の成長に期待したい。

 

6月の県強化合同練習会で力走する児玉空大(上田千曲高)

 

 

児玉選手のこの夏の挑戦が終わりました。

入学時から、一般の高校生とは

違った道を歩む児玉選手の道のりは

傍で見ていて非常に困難で大変だったと思います。

それでも、一言の不満も言わず

黙々と練習を行い、同じ高校選手や

中学生選手のサポートに献身的に回っていた姿が

多くの人の琴線に触れたと思います。

 

そして、入学から今日まで得た特異な経験は

今後の人生の財産になるものと思います。

 

いよいよこの秋から、真価が問われ始めます。

長野県サイクリストの皆様には

定時制で頑張る児玉選手に

温かい御声援のほどよろしくお願い致します。

 

 

 

関連LINK

長野県上田千曲高校

全国高等学校定時制通信制体育大会