〔結果〕第77回とちぎ国体・インターハイ予選「長野県トラックレース予選会」中学生出場選手の結果。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

 

令和4年「長野県大会トラック競技大会」中学生出場選手の結果。

 

 本年度のとちぎ国体・インターハイの長野県予選となる

第77回いちご一会とちぎ国体自転車トラック競技長野県予選大会が

2022年5月21日㈯・22日㈰に美鈴湖自転車競技場で開催された。

今大会には、長野県美鈴湖自転車学校から中学生選手が3名出場

中学生には、国体・インターハイの出場権は無いものの

高校生・社会人相手に次代を担う中学生達が挑戦した。

結果は以下のとおり。

 

 

 

中学生出場選手

 

 

No. 氏名 チーム 所属 学年 出場種目
35 清水琥太朗 長野県美鈴湖自転車学校 上田市立第五中学校 1 1㎞タイムトライアル
36 松村 竜誠 Bonne Chance   3 200m、1㎞TT、3㎞個人追抜き
37 小林 洋平 信大付長野中学校 信大附長野中学校 2 200m、1㎞TT、3㎞個人追抜き

 

 

〔大会概要&公式リザルト〕

 

 

 

 

200mフライングタイムトライアル(中学生)

 

1位 小林 洋平 信大附属長野中 13秒111
2位 松村 竜誠 Bonne Chance  13秒431

 

この日は生憎の雨と風の悪コンディションだったが
それでも力強い走りを見せ始めた小林洋平(信大附長野中)
最近は以前とは見違えるように自転車に乗れて来ている。
周囲も少しずつその成長に気付き始め今後が注目される。

 

松村竜誠(ボンシャンス)も、今月初めの松本トラックに比べて
競技場のコンディションに恵まれなかったものの13秒前半を出した。
ただし松村は昨シーズンの怪我もありシーズン序盤はしっかりと
元の身体の状態へ戻すことにフォーカスして欲しい。

 

 

 

1㎞タイムトライアル決勝(中学生)

 

1位 小林 洋平 信大附属長野中     1分21秒656
2位 松村 竜誠 Bonne Chance      1分26秒330
3位 清水琥太朗 上田市立第五中学校   1分31秒089

 

小林洋平(信大附長野中)は本人が目標としていた1分20秒の壁は破れなかったものの
基本は「鉄フレーム」に「練習用のホイール」で大会に出場しており
この装備で1分20秒を切れるような自力が少しずつついて来た。
ジュニアオリンピック出場は最大の目標だが、本人が日々逞しく成長する姿が
何よりも新たな世代の台頭を予感させてくれる。

 

松村竜誠(Bonnne Chance)に関しては再三の通り昨年の大怪我から
復帰のシーズンとなる、そうした中で一つ無理をしないことと
同時に、怪我した部分以外の筋力アップや持久力の向上が求められる。

 

今年から中学校に進学した清水琥太郎(上田第五中)が
トラック競技デビューを果たした。
初ものづくしの中で1分31秒の堂々たるタイムでデビュー。

 

 

 

3km個人追抜き(中学生)

 

1位 小林 洋平 信大付属中     4分20秒059
2位 松村 竜誠 Bonne Chance   4分43秒824

 

大会初日3種目めに登場の小林洋平(信大附長野中)
本人は1㎞タイムトライアルを最優先に考えているが
このレースではこの3㎞でも見事な走りを見せて、同走の松村を
ラップアウトするなど3㎞(中距離)での適正も見せ始めた。
一方で今後の課題として静止状態からのスタートを課題として挙げたい。

 

松村竜誠(Bonnne Chance)もこの日3種目の登場となった
この3㎞を見て改めて中盤以降のスタミナの強化を課題に挙げたい。

 

 

 

ショートコラム

 

 

 ショートコラム「清水琥太郎選手の挑戦」

 

 清水琥太郎選手を初めてみたのは、本人が小学4年生時の「2019年JOCジュニアオリンピックカップMTB大会」のレースだった。MTBのJr.五輪杯は学年別であり、清水選手は4年生の部で11位でゴール。当時の印象としては、自転車(ペダル)に力を入力するのが上手な選手として記憶に残っており。大会を通じて長野県選手の中で印象に残った選手として2019年のJr五輪杯の際はサムネイル(記事の表紙)を飾ってもらいました。

 

小学4年生時の清水琥太郎選手
JOCジュニア五輪杯MTB大会より

 

そんな清水選手は、昨年の長野県が全県の小学4年・5年生を対象にしたスポーツ人材発掘プログラム「長野県キラキラっ子育成プロジェクト」の選考会で自転車ブースを訪れてくれたことが縁となり、昨年の美鈴湖自転車学校に参加しスポーツバイクの基礎スキルを勉強してもらい、今年からはトラック競技にも挑戦、僅か1か月半でのスピードデビューとなりました。

 

 

先月の長野県強化合同練習会で初めてピストに乗る清水選手

 

先月の合同強化練習会で初めてトラック競技自転車に乗ると開始直後から上達を見せ、二日目は雨で室内練習だったのにも関わらず当時乗れなかった「三本ローラー」を黙々と練習し、乗れるようになってからもずっと練習していた姿が非常に印象的でした。今回は、自転車学校の中学生ほぼすべてに大会参加の打診をしたところ、まだ殆ど経験の無いにも関わらず「大会に出場してみたい!」と自ら申し出て参加が決まりました。

 

 

 合同強化練習会2日目は生憎の雨となったが
それまで乗れなかった三本ローラーに乗れるようになり
その後も黙々と一人走り続ける姿がとても印象的だった。

 

 

今回のデビュー戦では、初めて自転車屋さんに行ってサイクリングシューズとビンディングペダルを購入… 高校生や大人の選手の中でのいきなりの大会出場。相当な緊張をしている姿が非常に印象的でしたが、その中でも持ち前の「自転車が好きだ!」と言う想いと「黙々とウォーミングアップしている姿」は何よりも、長野県の自転車関係者の印象に残ったことと思います。初めてのレースで1分30秒という結果も非常に立派でしたが、沢山の緊張と初めての体験を乗り越えたレース後の姿は、一人の自転車選手の誕生を垣間見せてくれました。

 

 

高校生や大人の選手の中で黙々と初レースに向けて
ウォーミングアップをする清水選手
まさにこの世代が2028年ながの国体のターゲットエイジとなる。

 

今後の清水選手には、引き続き「何かにチャレンジすること」「大きな緊張や困難を乗り越えて成長する姿」を見せてもらいたいと思います。まだ中学1年生これから沢山の選択肢があるなかで、この先も自転車を楽しみ、願わくば自転車を続けてくれればと思います。

 

初めてのスタートを前に集中する清水琥太郎(上田第五中)
ピストを始めて僅か1.5か月、この短期間で多くの大人に会い
同世代の自転車選手達と出会い、初めてビンディングペダルを用いて…
おそらく激動の日々だったと思うが、少しも臆することなく
このスタート台に立ち、堂々と1分30秒で完走を果たした。
2028年ながの国体、まさに彼の世代が長野県高校生代表となる。
今後の活躍を期待すると共に、これからも自転車を楽しんでもらいたい。

 

 

 

 

国体長野県予選トラック競技結果〔少年・青年〕

 

 

 

今年の長野県大会に出場した

中学生3名の記録とレポートでした。

今大会ですが、悪天候の中でも

特に中学生の走るレースでの

コンディションが悪く

雨や風に悩まされました。

それでも、3名の中学生は

堂々たる走りを見せてくれました。

Jr.オリンピック出場を目指す

小林洋平はタイムこそ出ませんでしたが

その走りは既に自転車選手のソレに

近づいてきており今後が期待されると共に

怪我からの復帰を目指す松村も

徐々に元気さを取り戻しつつあります。

また、ピストを始めて僅か1カ月半で

デビューとなった清水選手に関しては

自転車好きが揃った今年の中学1年生の中で

特に自転車が好きだということ

そして、非常に勇気があることを

周囲に大きくアピールしてくれました。

本人も物凄い緊張の中で

スタートをして、完走を果たした。

その何か一つ乗り越えた者が

見せてくれる雰囲気を感じさせてくれました。

 

今大会の中学生達の成長は

長野県自転車界の「宝」です。

県サイクリストの皆さんには

引き続き中学生選手達に

温かい御支援・御声援を宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

関連LINK

いちご一会とちぎ国体

長野県自転車競技連盟