〔特集〕2020年1㎞タイムトライアル日本チャンピョン新田祐大選手よりジュニア&ユース選手の皆さんへ…

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔特集〕2020年1㎞タイムトライアル日本チャンピョン新田祐大選手よりジュニア選手の皆さんへ…

 

 選手末行われた第89回全日本選手権大会トラック競技大会

1㎞タイムトライアルで優勝した、現日本ナショナルチームの

新田祐大選手から、長野県の自転車少年・少女の皆さん

並びに、全国の自転車競技を志すアンダーカテゴリーの皆さんに

メッセージを頂きましたのでご覧ください。

 

 

 

キッズ・Jr.選手の皆さんへ

 

 

 

自転車を志す皆さんへ

 先ず最初に、皆さんに聞きたいことがあります。

自転車は好きですか?

 

これから自転車を続けて行くうえで

一番大切なことは

自転車が好きかどうか?が

とても重要だと思います。

 

特に小中学生の選手の皆さんには

先ず何よりも、自転車を楽しんで欲しいと思います。

 

これから先、皆さんが

もし「ジュニアオリンピック」などの

目標を持って自転車競技を続けて行くと

必ず「つらいこと」「苦しいこと」に直面します。

絶対に楽しいことだけでは無いはずです。

 

しかし、その「苦しみ」や「壁」を乗り越えた時に

今まで見ることが出来なかった、新しい世界を見ることが出来ます。

苦しみを乗り越えた先には、また違った新しい楽しみがあります。

 

だからこそ、「自転車を楽しむ」と云うことを

なによりも一番大切にしてもらいたいと思います。

 

最後に、皆さんがこれから先も

自転車を続けてくれることを願っています。

 

 

 

サイクリング長野より

 

 今年の美鈴湖自転車学校は

9月に行われたJOCジュニア五輪で

山田愛太選手(白馬中)が4位入賞を果たすなど

年頭に長野県の自転車に携わる人間の共通の

目標とした「ユース・キッズ」の底辺拡大に

一定の成果を出すことが出来ました。

 

特に最大の成果は、ピストに乗ってみたいと云う

中学生を8名程度受け入れたこと、さらに

今月になってからは、小学生からもピストに乗ってみたいと

問い合わせを受けました。

 

そして、そんな彼等が口にする目標が

山田愛太選手が入賞した

JOCジュニア五輪の1㎞タイムトライアル出場…

 

そこで、皆が目標とする1㎞タイムトライアルの

日本王者となった新田祐大選手に

記者会見の場でコメントを頂きました。

 

今回の新田選手の記者会見をずっと聴かせてもらったのですが

新田選手のコメントの端々には、「這い上がって来た人間」

「乗り越えて来た人間」ならではの強い想いと、 

思案を重ね・考えを巡らせて来た人間ならではの

言葉の重みを感じました。 

 

 

自転車を好きでいること、楽しむこと

そして、やがて訪れる苦しみと

それを乗り越えて見えてくる新しい世界…

 

 

これは、新田選手自身の

ここまでの「選手生活で培ったもの」

そのものであり、だからこそ、

ジュニアの選手に最も伝えたかったことだと推察します。

 

奇しくも前日にブノア・ベトゥ監督が

送ってくれたメッセージにも重なります。 

 

ジュニア・キッズ選手の皆さんは

新田選手のメッセージをどう思いますか?

どうか自転車を楽しんで続けて貰えればと思います。

 

レース後の共同記者会見で、1㎞タイムトライアルの苦しみを例えると
「鉄パイプで脚を殴られ続けられるような痛みです」と云う
独特な表現で会場の記者団を笑わせたが…
その苦しみは恐らくそれ以上で、我々の想像を絶するものだと思った。

 

 

と云う訳で、全日本選手権で

ブノア監督に続き、特に自転車学校の

U-17・U-15 の選手が大きく意識をしている

1㎞タイムトライアルの

日本王者である新田祐大選手に

メッセージを頂きました。  

 

美鈴湖自転車学校のカリキュラムの元となる教科書

「JCFスポーツサイクル基礎スキル」の冒頭には

大切な三原則として、三つのSを紹介しています。

 

Smart. Smooth. Safety.  

 

しかし今回、ベトゥ監督・新田選手の話しを聞いて

来年は、ここにもう一つのSを付け加えたいと思います。

四つ目のSは「Smile」です。

今後も美鈴湖自転車学校では

楽しむこと・好きであることの

大切さを伝えて行ければと思います。 

 

最後に新田選手、非常に貴重な

お話しを、日本自転車界を担う

次代の選手達にして頂き

ありがとうございました。 

 

当サイトも、東京五輪の本番で

新田選手と日本代表と共に走り 

苦しい時に背中を押せる存在の一つになれればと思います。

東京五輪での活躍をお祈り致しております。

 

 

実は、この直後に
競輪界の重鎮の方と立ち話をする機会があって

この新田選手の話しをしたのです。

新田選手の話しの中に
新田選手の「競輪=人生」を

少しだけ垣間見た気がしました…と。

すると、重鎮の方は…

今の日本短距離陣が強くなったのは
単に技術やフィジカルだけでなく
選手個々の精神的な成長によるところも
非常に大きなウエイトを占めています。

ありきたりな言い方かも知れませんが
オリンピックは人を変えます…

と目を細めながら語って下さいました。

今回、ベトゥ監督・新田選手
そして、代表を支える方のお話しが聞けて
本当に良かったと思います。

 

関連LINK

大会公式インフォメーションHP

ヤマダグリーンドーム前橋

日本自転車競技連盟

群馬県自転車競技連盟

長野県自転車競技連盟