〔レポート〕夏休み限定!小中高校生「2023フライデーナイトVELOクラブ最終回」育成練習会レポート。

「令和6年 能登半島地震」で被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。度重なる報道を見ていると本当に圧し潰されるような感情が去来します。特に一昨年お世話になった能登島コミュニティセンターが避難所になっているとのこと…。いまこの時点で出来ることは多くありませんが、当サイトも皆様の御心に寄り添い、皆様と共にありたいと思っております。どなた様も引き続き余震が続いておりますので、先ずはくれぐれも安全にお過ごしください。〔1月5日〕 

〔レポート〕小中高校生対象「2023フライデーナイトVELOクラブ最終回」育成練習会レポート。

 

 

 ここの所、なかなかホームページを更新どころか

パソコンの前にゆっくり座っている時間が無くて申し訳ありません。

 

遅ればせながらですが

先週の8月25日㈮に開催されました

小・中・高校生&壮年対象の

夏休み恒例企画「フライデーナイトVELOクラブ最終回」の

練習の模様をお伝え致します。

レポートは下記の通り。

 

 

 

 

第3回フライデーナイトVELOクラブ

 

 

 いよいよ長野県は先週から

二学期が始まった学校も多く

ほぼ全ての参加者が

学校帰り・部活帰りにVELOクラブの練習に参加した。 

 

 

先ずは早めに到着した高校生たちが練習を始める。
先頭から加藤(岡谷東)・中山(上田千曲)・宮林(上田千曲)
春のセンバツ予選となる秋の長野県大会に向けて
練習にも力が入り始める。
このあと各自1㎞のタイム計測が行われた。

 

同じく、早く到着した小中学生組がウォーミングアップを開始
小学生の上條・花島を牽引する中学生の清水京一朗(丸ノ内中)

 

8月も最終週を迎え、いつの間にか日が暮れるのが早くなった。
部活などで遅くなった中学生達はナイターが点灯されてから
ウォーミングアップを行う。

 

今回の高校生は中長距離を得意とする者が多く
この日はバイクペーサーで少し長い距離を
負荷をかけ練習を行う。
そのための練習の説明を小峰コーチから受ける高校生たち。

 

この日初めてバイクペーサーで練習を行う高校生たちは
先ずは、しっかりとバイクについて行くことと
適切な車間をとり走ることを体感して行く。

 

最初は隊列が揃わずぎこち無い部分があったが
徐々にコツをつかんで行く。

 

今回はロード組が多かったこともあり
何時もより長い距離を走る練習を行い
オートバイのスリップストリームを利用して
アタックする練習が行われた。

 

 

オートバイのスリップを利用して一気に
オートバイを追抜き、アタックの練習を行う
加藤北斗(岡谷東高校1年)

 

 

小学生組は先週に引き続きハロン(200m)を計測する。
計測線に向かう花島聡太(小5)

 

小学生組は今回はハロン計測、チームスプリント練習を行った。
花島選手と共にこの日も力走を見せた上條時幹

 

中学生はこの日から「競走練習」として
ケイリンの模擬レースを行った。

 

昨年以降、様々な経験をしており
経験だけならば、今の長野県の高校1年生20人より
遥に高い経験値を持っている今年の中学生たちは
初めてのケイリン競走ながら綺麗なレースを見せた。
ペーサーが離れ一気に加速する中学生チーム
(但しまだまだこの日がスタート地点)

 

高校生たちも「競走練習」を行う。
3人でのケイリンだが初めての競走で各自が
緊張感を持って臨んだ。

 

初めての「競走練習」ということで
地上からは、田中比呂喜 JCF1級審判員から
危ない走りが無いように大声で指示が飛ぶ。

 

最後は皆がスプリント対決を行い
改めて自己のラインを維持しながら
安全に競走する、競走に慣れる練習を行った。

 

 

 

講師紹介

 

 

小峰 烈(日本競輪選手会)

 98期の現役競輪選手。高校時代は長野県の名門である松本工業高校自転車競技部で活躍。平成20年には全日本実業団選手権ケイリンで優勝。2018年は全日本選手権マスターズ部門チームスプリントで長野県に日本チャンピオンジャージをもたらした。美鈴湖自転車学校では2019年より講師を務め、さらなる自転車競技の「普及」と「若手の育成」に携わる。2022年は、5月は長野市立大岡小学校での自転車学校開催のオーガナイズ。7月・8月には中高生を対象とした「フライデーナイトVELOクラブ」を立ち上げた。また、選手としても昨年8月の「2022年全日本マスターズ選手権」の1㎞タイムトライアルで大会新記録で優勝、全日本チャンピオンを戴冠した。3月開催の京王閣競輪で落車負傷し以降欠場を余儀なくされていたが、先月の東日本実業団で競技に復帰。今年の夏もフラーデーナイトVELOクラブのヘッドコーチを務める。

 日本スポーツ協会公認コーチ
 ※日本競輪選手会 長野支部長
 ※長野県自転車競技連盟副会長

 

 

 

 

田中比呂喜
(長野県自転車競技連盟)

 長野県では主に「JCF 3級審判員講習会」の講師としてもお馴染みのJCF1級審判員。県内外問わずロード・トラック・シクロクロスを中心に活躍する。昨年のフライデーナイトVELOクラブでも子供達にルール等を指導、1級審判員は夏場は全国各地で行われる大会の執務で忙しくなるなかで時間を割いて1年ぶりのVELOクラブに参加してくれた。

 ※JCF1級審判員
 ※長野県自転車競技連盟理事

 

 

 

 

 

レポート「計測系」から「競走系」種目へのシフト

 

 

 

 今年の夏休みフライデーナイトVELOクラブも

おかげさまで無事3回の日程を消化しました。

 

 

今年のマネージャーズレポートですが

この企画も2年目ということで

子供達も非常にレベルが上がってきました。

 

 

先週の課題として、中学生になって

本格的に競技が始まって…

 

 

U-15(中学1年・2年)はタイムトライアル等の

「計測系種目」から競技に入るのですが、

U-17(高校1年・中学3年)に上がると

ケイリンやポイントレースなど

他者と争う「競走系種目」が加わります。

 

 

この「計測系種目」から「競走系種目」にシフトして行くなかで

どのタイミングで、どのように競走練習を行うか?

それが一つの課題でした。

 

 

 

安全に他者と「競走」が出来るように…

 

 

今夏は2年目ということで、

子供達が各自経験を積んで来たこともあり

先ず、相手との適正な車間をとって

追抜いたり・前へ出たり・後ろへ下がったり…

加えて高強度で走れるように「チームスプリント」

「団体追抜き」の練習を行いました。

 

 

 

 

小学生は2名1組でしっかりとお互いの車間と
安全を図りながらチームスプリントを行う。
最初の練習で離脱に危ない動きがあり小峰ヘッドコーチから指導があった。

 

 

 

 

またある程度、安定的に走れるようになってから

1対1のスプリント対決やハンデキャップレースを行いました。

 

 

そして、最終回の今回は

人数を増やして「変則ケイリン」模擬レースも

出来るようになってきました。 

 

 

子供達は少なくとも、自身のラインをしっかり保持して

安全に競走を行うという最低限の意識を持てたことと思いますし、

それを持って「競走の強化トレーニングが出来る入口」までは

辿り着いたものと思います。

 

 

今後はここから少しずつ、人数が多い

「速度競走」や「スクラッチ」「ポイントレース」などが

行えればと思いますし、この中の数名は

県の強化チームへ行っても良いと思います。 

 

 

先週も書いたのですが、引き続きとして…

 

 

◇安全に走れるように学ばせ

◇競走に対して恐怖をもたないように慣れさせ

◇どう勝てるように強化して行くのか?

 

 

その課題に沿った練習を充実させ

そうした練習の機会を増やせればと思います。

 

 

 

中学生たちはDHバーを付けて団体追抜きが走れるレベルにまで上達した
※ただし走れるようになることと、競技で速く走れることは別のことで
速く走る為には別のトレーニングに取り組まなければならない
それでも、そのトレーニングを行えるレベルまでは来ている。

 

 

このサイトを始め他ころから言い続けていることですが

「基礎」(普及)/「基本」(育成)/「応用」(強化)

 

 

VELOクラブに関しては中級者から競技者へ向かう

育成の時間でもあります。この時期にしっかりと

自転車競走の【基本】を子供達に習得出来るように

今後も子供達の状況を見ながら運営をして行きたいと思います。

 

 

その他では、クラブのメンバーには言い続けてますが

とにかく、「考える力」を養って欲しいということです。 

 

 

気付いてる子もいましたが、今回のフライデーナイトVELOクラブからは

ウォーミングアップに「何周しろ」とこちらから言わなくなりました。

聞かれれば、「汗をしっかりとかく位に…」などと応えていましたが

汗をかくまで走るにはどのくらい走れば良いのか??

練習パートナーと話し会いながら自分たちで決められるようになってきました。 

(本来、アップなんてどの程度が適正かは 本人にしか解らないはず)

 

 

コーチや保護者に何か言われなくても、自分と仲間たちで

率先して考え自主的に動ける力を引き続き養って下さい。

 

 

自転車界は、「教えたがり」が多いです。

様々な人が様々なアドバイスをくれます。 

プロ・アマ問わずそのアドバイスの全てが正しいです!

 

 

ただし、それが自分自身にとって正しいのか?は別問題です。

今は正しくとも、数年後に時代遅れになることも沢山あります。 

 

 

引き続きですが、幼少の頃から指導者(保護者)に

ただ単に依存することなく

自分の力で考える力を養い、問題を打開できるように…

仲間と忌憚なくコミュニケーションがとれるようにして行きたいと考えています。 

 

 

まだまだ、練習を見ていて子供達を褒める部分というのは

あまり多くないのですが、最後に一つ子供達を褒めたいと思います。 

 

 

それは、練習後の自転車の整備や、使った場所の整理整頓が

しっかり出来るようになったことです。

過去、練習後の自転車の整備や、使用後の清掃なども酷く

「こんな状況なら自転車に乗せない!」と

強く怒りましたが、それが少しずつですが

しっかり出来るようになっている。

まだ100点では無いけど、マネージャーからみて

この夏、技術以上にもっとも成長したことだと思っています。

 

練習が終わったあと、自分達の使った自転車を布で拭いて整備する参加者たち。
自転車界では親がコーチの場合が殆どで、親がメカをやってしまうから
自分で自転車を整備するという感覚が殆ど育たない。
実際に夏前は本当に酷かったが、夏以降大きく改善された。

 

 

〔2023フライデーナイトVELOクラブ〕

 

 

 

9月のVELOクラブについて

 

 

 9月からは、いよいよ秋の大会が始まります。

長野県内も様々な大会が開催される影響で週末の開催は

少し難しいかと考えています。

 

9月の開催については暫く

お待ちいただけますようお願い申し上げます。

なお今週末は通常のナイター練習を行います。

参加希望者はマネージャーまでご連絡下さい。

 

 

 

 9月暫定予定

 9月1日㈮ 
 17時から18時ころまでゆっくり集合!
 21時にはキッチリ完全撤退!!
 ※学校・部活・地域行事を必ず優先すること。
 ※学校帰りは慌てずゆっくり来ること!

 

 

 

 

という訳で、夏休み限定

フライデーナイトVELOクラブ

無事に終了致しました。

 

本当にレポートが

遅くなってしまい申し訳ありません。

 

 

今年は2年目ということもあり

非常に充実した練習だったと思います。

 

 

小学生・中学生・高校生と

本当にそれぞれがしっかり

成長してくれていることが

目に見えるようになってきて

知らず知らずのうちに

高いレベルの練習が

出来るようになってきました

 

 

もはや1年前、この春先と比べても

雲泥の差だと思います。

 

 

ここがまさに、2028年ながの国体の

ターゲットエイジなのですが

その観点から行けば

ここまでの育成は非常に順調で

おそらく、この中から

ながの国体の代表になってくれる子が

出てくれると思います。

 

 

ただ、それ以上に嬉しいことは

毎回、参加者が自転車に乗ることを

凄く楽しんでくれるんですよね。

こっちが止めないと

倒れるまでやってしまう子もいる。

 

 

願わくば、こうした練習会が

1年・1年積み重なって行けば

長野県は、10年後・20年後に

本当に自転車県になれるんでは無いか?

 

 

この子たちならば

それをやってのけてくれると

期待を持たずにはいられません。

 

 

ともあれ、こうした練習が出来ることは

ひとえに小峰ヘッドコーチを始め

金原・平林武・兼平と言った

若い指導者達の献身に加えて

先週の平林和美選手や、今週の田中審判員のような

協力者の皆さん。

また、目に見えない部分でサポートをして下さる

関係諸機関の皆様のおかげです。

 

 

今年のフライデーナイトでも

多くの皆様に、深い御理解・御声援を賜りました

全ての皆様に心より御礼を申し上げます。

 

 

関連LINK

長野県自転車競技連盟

サイクルカフェ・宿 maaru

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サイクルカフェピラータ

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