RCS最終戦 神宮外苑クリテリウムC3で小林弘幸〔信州大〕が優勝!

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 3月11日(日)東京の明治神宮外苑で行われた「2017年度全日本学生ロードレース・カップシリーズ」(RCS)最終戦第12回明治神宮外苑大学クリテリウムで、信州大学1年生の小林弘幸がグループ3のC組で見事優勝した。

コースは「1.5kmの周回コースを4周する総距離6Km」のスピードコース。ほぼ平坦のコースながらスピードが出る高速カーブと減速を強いられるヘアピンコーナーが織り交ぜられ、体力以外にも各自の技術と戦略が問われる伝統のコースレイアウトとなった。

 

グループ3 C組 レポート

「グループ3」クラスはAからCの三組に分けられレースが行われ、最終のC組は園原昌樹(日大:飯田風越卒)、小林弘幸(信州大)。そしてこのレースが4年生で引退レースとなる高橋翔(信州大)の3名が登場。

レースは短距離・短時間の高速レースとるため、集団内でより有利な位置に自分の身を置くか「位置取り」が勝敗を分ける大きなポイントとなる。

レースはスタート直後、信州勢の3名は集団の中位置をキープしながら様子を見て行く展開となった。

中盤に位置どる信大の小林(左から2人目)と日大の園原(桜色のジャージ)

 

残り周回が少なくなると、各選手が最終のスプリントに備えより激しく有利な位置を奪い合う。その中で小林は積極的に動き一時は集団の先頭付近でレースを展開し会場を沸かせる。

 

 先頭に立ち集団を牽引する小林(信大)

最終回に入っても冷静なレース運びを続ける小林は、最終コーナーを立ち上ると集団先頭に立ち、鹿屋体大・立教の選手を振り切って、僅差のスプリント勝負を制し優勝をおさめた。

自身1年生最後のレースを優勝と云う最高の結果で終えた小林は、来季はカテゴリー2への昇格も同時に決めることとなり、信州大学自転車競技部だけでなく、信州自転車ファンにとっても来シーズンに向けて価値ある大きな勝利となった。

 

【ゴール前スプリントの様子】

映像:日本学生自転車競技連盟Twitterより

 

映像:信大自転車競技部Twitterより(小林オンボードカメラ)

 

昨年4月に飯山市で開幕戦を迎えたRCSは、この日の神宮クリテリウムで全ての日程を終了した。穏やかな天候の都心には多くの観客が訪れ、各大学応援団の華やかな応援合戦も加わり最終戦にふさわしい盛り上がりを見せた。これにより大学自転車は4年生が引退するが、2018年度シーズンは早くも来月4月に多くの新入生を加えて飯山市で行われる「菜の花飯山サイクルロードレース」で開幕する。

 

グループ3 C組 最終結果

 

《最終結果》1.5km×4周=6km 31名出走:28名完走

順位 No 名前 学校名 学年 タイム タイム差 平均時速
優勝 248 小林弘幸 信州大 1 9分11秒 39.2km/h
2位 256 長松大祐 鹿屋体大 1 9分11秒 0秒 39.2km/h
3位 241 金子征誉 立教大 1 9分12秒 1秒 39.1km/h
4位 239 園原昌樹 日本大 2 9分14秒 3秒 39.0km/h
14位 247 髙橋翔 信州大 4 9分17秒 6秒 38.8km/h

 信州勢は小林が優勝した他、園原(日大)が4位、高橋もトップと6秒差の14位と健闘した。園原と高橋はレースの終盤に向かう場面で不運にも集団内で接触に巻き込まれ残念ながら順位を落としてしまったが、幸い両名とも落車はせず身体に怪我も無くレース後、元気な姿で現れレースについて語ってくれた。しかしながら高橋のハンドルが曲がっておりその衝撃の大きさを物語っていた。

最終リザルト(学連HPより)


関連Link

第12回明治神宮外苑大学クリテリウム大会公式HP

日本学生自転車競技連盟

信州大学自転車競技部

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