〔結果〕「第51回中部8県対抗自転車競技選手権大会」大会2日目ロードレースの長野県勢の結果

〔結果〕「第51回中部8県対抗自転車競技選手権大会」大会2日目ロードレースの長野県勢の結果

 

 「第51回中部8県対抗自転車競技選手権大会」は10月20日(日)に大会二日目のロードレースが行われた。選手は前日のトラック競技が行われた富山競輪場から、その日のうちにおよそ80㎞を移動して石川県志賀町に入った。大会は来年のインターハイが行われる特設コースで行われた。長野県勢はゴール直前で起こったインシデントを回避するのが精一杯で入賞者を出すことが出来なかった。主なリザルト等は下記の通り。

 

 

 

男子ロードレースリザルト

 

1位 永田 吏玖(岐阜県)
2位 棚瀬 義弘(岐阜県)
3位 松井 大吾(石川県)
4位 蠣崎 優仁(静岡県)
5位 恩田 拓 (愛知県) 
6位 嶋田 祥 (愛知県)
7位 黒田 拓杜(富山県)
※大会主催者の都合により入賞以外の順位は出ず

《完走》
中村 吉伸(長野県:日大2年)
渡邊 鈴 (長野県;イナーメ信濃山形)
橋本 嶺登(長野県:長野大学)
山浦 秀明(長野県:松本工3年)
青島 冬弥(長野県:飯田風越3年)

《途中棄権》
田総 蓮 (長野県:松本工2年)
柴田 晃宏(長野県:飯田風越2年)

 

 

ロードレースの様子

 

来年のインターハイが行われる志賀町特設コースで大会が開催された。

 

長野県チームは歩道沿いに一列に陣取る。

 

全4周回で行われたレースはスタートすると序盤で逃げ集団が出来る。

 

逃げ集団を追う本集団の前半に渡邊・青島・柴田の長野県チームが位置する。

 

集団の中ほどには山浦(松本工3年)と昨日スクラッチ優勝の中村(日本大2年)が位置。

 

本集団の後方に位置した橋本嶺登(長野大学)

 

二周目に落車により本集団からこぼれ落ちてしまったのは初代表の田総蓮(松本工2年)
この後、無念のリタイアとなった。

 

三周回目に入り本集団もスピードアップ。山浦と橋本が反応する。

 

三周目には柴田(飯田風越2年)が集団からこぼれ落ちてしまい
無念のタイムアウト・リタイア

レースは序盤で逃げた集団がそのまま逃げ切ると
入賞をかけて本集団がスプリント
県勢では中村と山浦が10位前後でゴールした。

 

ゴール前での最終スプリントの前に運営側にインシデントがあり
長野県勢はそれを回避する為に順位を落とす結果となった。
しかしながら、それ(インシデント)も含めてレースであり
それを嘆くより「もっと圧倒的な力で勝たなければ行けない!」と
出場選手一同が厳しくレースを振り返った。

 

 

大会を振り返って

 

 今大会初めて「中部八県対抗自転車競技選手権大会」に

参加して、《運営として》《ファンとして》《選手・チームとして》

様々な課題を感じた。

 

 

《運営の視点で得た課題》

運営としては得た課題としては、やはりこの大会は

《事前に殆どインフォメーションがなされなかったこと。》

どこに行けば情報があるのか?

当サイトの「検索ランキング」を調べると

中八の「日程」や「出場選手」を調べている人の訪問が多く、

ほぼ全く大会概要やスケジュール会場を公表しなかった

運営には大きな疑問が残る。

 

また、強い雷雨の中を選手が走っていたり、

ロードレースの最終スプリント直前(残り3㎞で)に

ゴール前に車を数台侵入させてしまい

そこに最終スプリントに入った集団が突っ込んでしまったりと。

ヒヤリ・ハットというか、もうここまで来ると

本当に何も起こらなくて非常にラッキーだった大会だった。

決して今回の運営を責めるのでは無く、

明日は我が身であり、自分の課題として重く受け止め

厳しく今後の大会運営にあたりたい。

 

 

《ファンの視点で得た課題》

イチ・ファンとしては、インフォメーションが少なかったので

当然、何時・どこで・誰が出場するのか?

全く分からなかった。リザルトも今日までに

富山車連がFacebookで公開したものが唯一となった。

もうここまで来ると課題以前の問題。

ファンのことどころか、自分達が見られるということも

全く考えていない。(スポンサーも一応いるのだが…)

ただただ、「サイクリング長野」は

県内の全てのイベントにおいて

こうはならない・させないようにしたい。

 

 

《チームの視点で得た課題》 

 実に3年ぶりに長野県の強化部の

お手伝いをさせてもらった。若い選手達へのリクエストも

多々あるが、再三「サイクリング長野」が言っているとおり

レースが出来ることの感謝、レースを支えて下さる方々への

感謝をこの先も忘れずにいて欲しい。

正直、学連(大学生)の大会を見ていると

小学生どころか、保育園や幼稚園の生徒のほうが

挨拶や感謝が出来ている散々たる状況。

選手達がああ云った立ち振る舞いを平然と行えば

どこの地域も大会を開催するのを嫌がるのは必定。

何はなくとも、あぁ云った非常に良いお手本が

日本の自転車界にはあるのだから

絶対に、長野の選手がそうならないように…

基本的なことを忘れないでいて欲しい。

難しいことは、先ずそれが出来てから

少しずつ進んで行ければ良い。

 

今回の長野県チームはフレッシュな

メンバーとなったが、皆がチームの為に

互いを思いやりながら行動できたと思う。

特に初招集組が、チームの為に率先して

動けていたことは非常に良かった。

今後もチームの為にをモットーに

代表チーム一丸で頑張って欲しい。

 

 

《指導者の視点で得た課題》

 美鈴湖自転車学校の指導者の一人としての視点から…

今回は特に自分自身のチームに対する課題を記したい。

1回限りのスポット参戦の今回、コンバインドチームということもあり

「選手にどういう言葉をかけ」、「いまこの場で何をしてやれるのか?」を

常に考えていた。今まで様々なスポーツに携わり

監督やコーチもして来たが、自転車は一番経験が浅い。

選手の心の動きをどう捉え、適切な言葉をかけてやれるか?

チームの半分は殆ど初対面の中で、非常に己の力量不足を感じた。

特に、その源となる自分個人の「おもいやり」という部分に

改めて大きな物足りなさを感じた。果たして自分の立ち振る舞いは

選手の「自信」「勇気」「安心」を引き出せたであろうか?

 

おそらくこれは、このサイト運営にも大きく繋がってくることと思う。

サイクリング長野は、「強化」に於いても大きな役割を持つと同時に

ある意味、県代表チーム・スポークスマンとしての側面を持っている。

そう考えると、改めてこのサイトの責任の大きさを痛感する。

時に優しく励まし・厳しく突き放す。その両方が必要。

そして、そこに「おもいやり」があるかどうか?

それをどう伝えていくのか?? 今後の課題としたい。

 

 

 

久しぶりに、沢山の課題を得た

有意義な大会となりました。

とにかく、台風19号の影響で

長野県内が非常に重い雰囲気に

包まれているなかで、中村選手の優勝や

被災地域の近くである橋本選手の

活躍を伝えることで、少しでも自転車界から

明るいニュースが届けられればと

思っていました。いまは…

その責務をほんの少し果たせたかと

思っています。

これにて長野県代表の年内の

公式戦活動は終了しました。

一年間、長野県代表チームに温かい

ご支援・ご声援を頂いた全ての皆様に

心より御礼を申し上げます。

最後に、被災地の一日も早い

復興をお祈り致しております。

 

 

 

関連LINK

富山県自転車競技連盟(トラック管轄)※富山県は連盟の公式HPがありませんのでfacebookとなります。

石川県自転車競技連盟(ロード管轄)

富山競輪場(トラック会場)

石川県志賀町(ロードレース会場)